本誌記者が入手した卒業証明書

東洋大学を卒業した記者が受け取った”ホンモノの卒業証明書”

「私も勝手に〈大卒〉と書かれた」

「私は昨年の静岡県知事選に立候補しています。県庁で出馬の記者会見をやったときに、マスコミの経歴アンケートを書いたんですよ。その際に“中京短期大学卒”と書いたんですが、記者に『証書はあるのか』と聞かれましてね。『そんなの40年前のことだからわからない』と言ったんです」

 過去の取材で、田久保氏の母親は「娘は出馬後に読売新聞さんたちから証書の提出を求められた。必死になって探したけど、30年以上も前のもので、なかなか見つからず『もう中卒でいいですよ』とぼやいちゃって」と語っていた。浜中氏もこれに近い経験をしたという。

「証書がないと記者に伝えたら、『いつ証明できるか』と詰められたので、私は『もう高卒でいいですよ』と。田久保さんと似たような状況ですね。ところが、高卒と書くと(大卒の場合)逆に詐称になる可能性もあると言われまして。

 結局、面倒になってとりあえずアンケートにサインだけしたところ、選挙公報には“中京短期大学卒”と勝手に書かれた。選挙委員会から出た”公報”で、ですよ。市の広報ではありません。私は落選したから彼女とは違いますけど、ところ違えばそれくらいアバウトなことなんです。田久保さんにも『こんなのくだらない』と伝えましたよ」

 さらに、百条委員会が開かれたことにも苦言を呈した。

「地方自治法の115条が担保する公聴会も開かず、いきなり百条委員会を開催したことにも問題があると思います。市議たちが先走らず、検証を重ねた上で判断していれば、市政への影響を最小限に抑えられたかもしれない。

 また“田久保劇場”などと揶揄しておきながら、一方で中島議長なんかはテレビの前ではすっかり“対抗馬”かのように振る舞っている。こんなことで寄ってたかって、なかば“イジメ”のように騒ぐ市議たちにも、違和感を持たざるを得ない」

 全国中に“悪名”が先走ってしまっている伊東市──。市民のためにも、一刻も早い事態の収拾を願うばかりである。

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