濱田淑恵容疑者は「信者」への影響力をどう強めていったのか

送検時の濱田淑恵被告

 検察官の冒頭陳述によると、滝谷被告、寺崎被告、そしてAさん、Bさんなど一部の信者は「神の国メンバー」などとして、濱田被告の近くにいたようだ。そして同時に濱田被告の強い支配下にあったという。

 滝谷被告は当時の交際相手について、また寺崎被告は自身について、濱田被告が開設したホームページを通じてそれぞれカウンセリングを受け、徐々に濱田被告に傾倒していった。

 濱田被告は、信者を前に自身を「万物の創造神」「天使ガブリエルが憑依している」などと表現し、説法として、信者には「自身には超常的な力がある」「人の魂を廃人にできる」「ビルから飛び降りさせることができる」などと言った話をつづけたという。濱田被告は時に信者に暴力をふるい、さらには信者の目の前で性交などを見せつけることもあったというのだから、驚きだ。

 そして話は入水自殺事件に至った経緯の説明へと続いた。そのきっかけは、“創造主”濱田被告と未成年男性との愛人関係にあったという——後編記事で詳報する。

(後編につづく)

●取材・文/普通(ライター)

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