備蓄米の試食会を開催し、おむすびを食べる
「小泉氏といえば、環境相時代に『気候変動問題をセクシーに』と発言した時のように、国民からも党内関係者からも、『進次郎構文』と発言が揶揄されることが多い。
国会改革を盛んに唱えていた時期もありましたが、当時の国対幹部は『一度でも国対をやってから物を言え』と不快感を示していました。その後、国対副委員長を務めたことで幾分か評価もされましたが、すぐにパフォーマンスに走り“中身の薄さ”が目立ってしまっている。それはいかんともしがたい」
しかしながら、それでも党内には小泉氏を推す声は多い。
「小泉氏は菅義偉・副総裁との関係も良好で、総裁選の出馬に必要な20人の推薦人集めに苦労はしないでしょう」
一方で、高市氏には総裁選前から暗雲が漂っているのだ。
「石破首相は『党内基盤が弱い』『人望がない』などと言われていましたが、高市氏も党内からの人望という面で言えば……。前々回の総裁選のときは、政策へのこだわりが強く、一人で夜中まで政策に手を入れていたようです。見かねたベテランが、『細かいところは他の人に任せて、候補者本人は若手を飲みに連れていくなり、仲間づくりを優先した方がいい』とアドバイスしたそうですが、あまり耳を貸さなかったようです」
別の自民党関係者はこう危惧してもいる。
「高市氏が総裁になれば、参政党の躍進にも繋がった保守層が自民支持に帰ってくることも期待できます。ただ、右過ぎて、何をするかわからないという恐怖も党内では根強いんです。参政党と連立なんてことも言いかねないですから(苦笑)」
自民・公明両党は衆参両院で過半数割れの少数与党となっており、次期総裁には難しい国会の舵取りが求められる。“進次郎構文”の「小泉総裁」か、“右過ぎる”「高市総裁」か──日本の未来はどこへ向かっていくのだろうか。