店前には「休店のお知らせ」が
「ニュースで見て初めて知りました。そんなことがあったなんて……。特に商店街で噂になっていたわけではないので、本当にびっくりです。行列ができるほどではなかったですが、いつもお客さんが入っている人気のお店でしたから、残念ですね」
現場はラーメン激戦区
地元の人々からも愛されてきた一杯に、なぜ害虫が紛れ込んでしまったのか。かつて、『天下一品』のスープを運ぶ仕事に携わっていたという元トラック運転手は、その仕組みをこう明かす。
「『天下一品』のスープは、滋賀県大津市にある工場で一括して作られ、真空パックの冷凍状態で各店舗に運ばれるんです。店舗ではそれを温めて提供する。だから、一般的なお店のように店でイチからスープを作るよりも、虫などの異物が混入するリスクは格段に低いはず。
それでも今回のような虫が入ったとなると、店舗での調理工程か、あるいは別のどこかの段階で起きてしまったとしか考えられません」
京都は、老舗の『新福菜館』や『本家 第一旭』をはじめ、数多くの名店がひしめく全国屈指のラーメン激戦区。
「京都のラーメンファンは舌が肥えていますからね。衛生問題はブランドイメージに直結する。今回のニュースは『天一』にとって本当に痛いと思いますよ」(前出・元トラック運転手)