離婚を発表した11歳差の元夫と食事をする場面も
──さらに意欲的に活動に取り組んでいくうえで、20代の頃と比べてコンディションの不調が気になることはありませんか?
「もちろん、体調を気にすることはありますよ。でも、歌は20代の頃より歌えるようになっていますし、確実にライブでも疲れにくくなっています。それは多分、体をケアしようっていう意識が増したからだと思います。それに、ミュージシャンの先輩に話を聞いていると、更年期の悩みや喉の調子について悩んでいる方も多いから、体力作りはもちろん、予防についても真剣に考えて取り入れています。
それはきっと、結婚して子育てを経験したことが大きかったんじゃないかな。特に3人目を産んだ時に体の限界を強く感じて、もうこのままだと自分の体はダメになると。それから、体を整えたり鍛えたりすることにも、本気で向き合うようになったんです」
──私生活においての目標はありますか。
「これまでは、50代以降の人生に、静かに暮らしていくビジョンしかなくて、『どうやって生きていくんだろう』とすごく不安になっていました。でも、年齢的にも今まで通り生きていたら、仕事もどんどん小規模になってしまう。私はやっぱり新しい自分で、新しいことを挑戦していきたいと思っています」
──今後、新たなパートナーと一緒になることはあるのでしょうか。
「元夫とは、“家族”としての形を壊さないことを優先したわけです。もちろん結婚したときはこのような未来を決して思い描いてはいなかったけど、結果的にこういう決断をするに至った。
いずれにせよ、(結婚は)事故みたいなものですから。今後は……どうでしょうね」
相川が50歳を超えて輝きを増しているワケは、自分らしい人生を歩み始めたからだろうか。夢見る少女が現実と向き合って踏み出した一歩は足取り軽く、しかし力強い。