スイートルームで観戦する真美子さん(左から2番目)とバレロ氏(一番右)(GettyImages)
「ホームページ上には大谷の広告が掲載され、松本氏は多くのテレビに出演して別荘をアピールしました。プライバシーを重んじる大谷が別荘地の広告塔になることに違和感はありましたが、この時点でトラブルは表面化していなかったはず」(同関係者)
今回の棄却申立書で争点の1つとなっているのは、大谷の名前を不正流用されたと大谷サイドが主張する「サイドプロジェクト」だ。大谷との広告契約に関する部分は、訴状で黒塗りにされているため、詳細が分からない。しかし原告によると、「リゾート開発に関するウェブサイトは14か月間、何の変更もないままアクセスできる状態が続いており、バレロ氏が突然反発し、訴訟をちらつかせて脅してきた」(訴状より)というのだ。
「申立書の内容を見る限り、大谷サイドが指摘する原告側の問題点は〈大谷を利用してサイドブロジェクトのページに“誘導した”〉ことであり、そのページ自体に大谷の広告を載せたわけではないようです。
原告は昨年春から今年半ばまで、ウェブサイトの広告に大谷を使い続けてきた。もしそれが不正流用に該当するということであれば、原告からすれば『今更そんなことを言われても』という思いがあることは否定できないでしょう。
ただ、これまで通りに進めてきた不動産事業において、両者の間で何かがあったことは確実です。大谷サイドにとって原告側のどの行為が『許せない一線』だったのか、真相は訴状からは読み取れない」
しかし今回の訴訟に至るまで、大谷サイドが原告側に対して明らかに“行動”を起こしたケースがあった。それが、着工式の写真をめぐる騒動だ。