中山駒子を演じたおしの沙羅(写真提供/NHK)
いよいよ最終回が目前に迫ったNHK朝ドラ『あんぱん』。放送開始以来、作品の人気を支えてきたのが主人公2人を取り巻く個性豊かなキャラクターたちだ。主人公・のぶ(今田美桜)と共に、代議士・薪鉄子(戸田恵子)の秘書を務める中山駒子を演じたおしの沙羅が戸田恵子との思い出を明かした。
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ヒロイン・のぶが秘書を務めた代議士の薪鉄子事務所に、新人事務員として入所した中山駒子を演じました。
駒子が出演するシーンの序盤は書き物など、のぶから教わった業務をクールにこなします。それが成長するにつれ、鉄子にも怯まず接してゆく姿は印象的でした。
駒子は業務に集中しながらも、実は常に鉄子とのぶの会話に聞き耳を立てていました。ここぞという時は自分の意見を挟んでしまう一面も。
のぶと対照的な性質ではありますが、決してのぶへのライバル意識を持っているわけではないと感じたので、駒子のスマートさが嫌味にならないよう意識しました。
最初、鉄子役がどなたか知らされていませんでしたが、衣装合わせのタイミングで戸田恵子さんと知り、感動したのを覚えています。アンパンマンといえば、やっぱり戸田さんですよね。
放送後にたくさんの反響をいただき、改めてその影響力の大きさを感じました。駒子のような無駄のない佇まいの役は自分のなかでも珍しく、新鮮でした。
【プロフィール】
おしの沙羅(おしの・さら)/1995年生まれ、東京都出身。グラビアアイドルとして活動後、女優・書道家へ転身。主な出演作品にドラマ『華麗なる一族』『ジャンヌの裁き』など。
※週刊ポスト2025年10月3日号