ホテル「X」の内装。奥半分のスペースをベッドが占めている
パスワードなしWi-Fi付きの部屋
ホテル「X」とホテル「Y」は隣接しており、系列店となっている。ホテル「X」の部屋には2段階のランクがあり、小川市長らが利用したのは設備が充実した高ランクの部屋。2時間で料金は3900円で、こちらもフロントを通らずに駐車場から部屋に直行できる“ガレージタイプ”だった。
市長らが利用した部屋は、ドアを開けると手前にソファとテーブルがあり、奥半分のスペースをベッドが占めている。テーブルが置かれたスペースの壁にはピンク色のドアがあり、その奥はサウナルーム。備え付けのテレビにはVODサービスは搭載されておらず、ニュース番組などは問題なく視聴できるが、設置場所がベッドの向かいであるため、ソファが置かれたスペースからは角度的に見づらい。
秘匿情報を扱う仕事をするには都合の良い密室かもしれないが、ソファは腰と腰が密着するほどの狭さで、横並びで作業をするにはいささかスペース不足だろう。
加えて、部屋ごとにはWi-Fiが備え付けられているがパスワードが設定されておらず、すぐに接続できる仕様になっていた。役所の仕事をしていたとすれば、ネット環境についてはセキュリティ面で不安が残る。
以前に施設を利用したことがある現地の男性が語る。
「インターから降りてすぐのところにあるうえ、値段も安い。近隣地域では最もコスパがいいホテルですね。最低限の設備は整っていますし、ガレージタイプなので車で来やすい。一方で、隣接するホテル『Y』はホテル『X』よりも値段が高いですが、そのぶん設備が充実しています」(施設利用者の現地男性)