一般の人々が公務中の皇族を撮影することはマナー違反なのか。宮内庁に取材した(時事通信フォト)
撮影と投稿が一体化した現在、一般人が皇族を撮った写真や動画がSNSでたびたび話題になる。
9月中旬には、鳥取県立美術館(倉吉市)を訪問した秋篠宮家の次女・佳子さま(30)の“どアップ”動画が話題になった。地元住民が規制線の内側で“出待ち”をしていたところ、佳子さまから「お近くに住んでいらっしゃるんですか?」と近づいてこられた様子を捉えたものだ。とっさの出来事に録画停止もできなかったため、佳子さまとのやりとりの一部始終が記録されたという。
撮影者がその動画をX(旧Twitter)に投稿したところ、〈このどアップで綺麗なままとかすごいなー〉〈お美しい〉〈もはや女神様〉と注目を集め、9万いいねを超える大反響となった。
こうした盛り上がりの一方で、疑問の声もあったようだ。皇室記者が語る。
「皇族の方々を撮影して、その写真や動画をSNSに投稿する行為をめぐって、ネット上で、“非礼ではないか”との声もありました。
今年6月には、ご公務でブラジルを訪問されている最中の佳子さまが飛行機でお休みになられたときの寝顔が撮影されて、SNSで拡散される騒動もありました。その際、宮内庁の黒田武一郎次長が会見で『再発をどう防ぐか検討しなければいけない』と問題視していたこともあり、“皇族の撮影ルール”が気にかかった人々が多いのでしょう。
また、“どアップ動画”の撮影者によると、出待ちをしている間、撮影OKとの説明があったといいます」