国内

《就任10日で入党申し込み4000人》高市総裁誕生で進む保守層の自民党回帰「公明票が失われても安倍政権時代の2000万票以上まで戻れば党勢は完全回復」との予測も

解散総選挙になれば高市自民はどうなるか(時事通信フォト)

「公明党の離脱によって自民党は窮地に陥った」――どのメディアも判で捺したように高市早苗・新総裁率いる自民党が崖っぷちにあると書き立てている。公明党の選挙協力が失った自民党は、解散総選挙となった場合、大敗すると予測するメディアが多いのだ。しかし、実は新聞・テレビが報じない衝撃の予測が存在している。解散総選挙で自民党が単独過半数に復帰するというのだ。一体何が起きているのか。【全3回の第2回。第1回から読む

公明党離脱で保守票が戻ってくる

 本当に大メディアが予測するように、解散総選挙になれば高市自民は大敗するのだろうか。

「公明党との選挙協力解消は自民党に不利というのは間違いです」と指摘するのはノンフィクション作家でジャーナリストの門田隆将氏だ。

 門田氏は3年前の参院選での自民の当選者で唯一、公明の推薦を“拒否”し、次点の候補にダブルスコアをつけて大勝した小野田紀美・自民党参院議員(岡山選挙区)のケースを挙げる。

「保守層の有権者には、安保・防衛政策や対中国政策が全く違う自民と公明が連立を組んできたことをおかしいと考え、自民から離れている人が少なくない。小野田氏が公明の推薦を断わったことで、そういう層の票を得たと見ていい。事実、小野田氏は公明推薦を受けた1期目の選挙より、公明推薦を拒否した2期目の選挙のほうが次点との票差を8万票ほど広げた。

 しかも、公明の集票力を見ると、2005年総選挙の比例代表得票で約898万票を獲得したのをピークに減り続け、今年の参院選では約521万票と大きく落ちている。高市氏は保守路線を鮮明にしているだけに、今回の公明の連立離脱で自民は公明支持者の票を減らすだろうが、自民に戻ってくる保守層の票は確実に増える」

 自民党は昨年10月の総選挙と今年7月の参院選に立て続けに大敗し、衆参で過半数を失った。最大の敗因は「自民支持層の自民離れ」とされる。

 参院選比例代表の得票推移を見るとそれがはっきりわかる。

 石破政権で行なわれた今年の参院選の自民得票数は1281万票で、1826万票だった岸田政権時代の2022年参院選より545万票減らし、2011万票を獲得した安倍政権下の2016年参院選より730万票も減らした。

 高市総裁の就任でそうした支持層の自民党への回帰が進んでいる兆候がある。

関連記事

トピックス

ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
【長野立てこもり殺人事件判決】「絞首刑になるのは長く辛く苦しいので、そういう死に方は嫌だ」死刑を言い渡された犯人が逮捕前に語っていた極刑への思い
NEWSポストセブン
ラブホテルから出てくる小川晶・市長(左)とX氏
【前橋市・小川晶市長に問われる“市長の資質”】「高級外車のドアを既婚部下に開けさせ、後部座席に乗り込みラブホへ」証拠動画で浮かび上がった“釈明会見の矛盾”
週刊ポスト
米倉涼子を追い詰めたのはだれか(時事通信フォト)
《米倉涼子マトリガサ入れ報道の深層》ダンサー恋人だけではない「モラハラ疑惑」「覚醒剤で逮捕」「隠し子」…男性のトラブルに巻き込まれるパターンが多いその人生
週刊ポスト
問題は小川晶・市長に政治家としての資質が問われていること(時事通信フォト)
「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ」前橋市・小川晶市長、“ラブホ通い”発覚後も熱烈支援者からは擁護の声、支援団体幹部「彼女を信じているよ」
週刊ポスト
新聞・テレビにとってなぜ「高市政権ができない」ほうが有り難いのか(時事通信フォト)
《自民党総裁選の予測も大外れ》解散風を煽り「自民苦戦」を書き立てる新聞・テレビから透けて見える“高市政権では政権中枢に食い込めない”メディアの事情
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン
出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
《水原一平を待ち続ける》最愛の妻・Aさんが“引っ越し”、夫婦で住んでいた「プール付きマンション」を解約…「一平さんしか家族がいない」明かされていた一途な思い
NEWSポストセブン
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
NEWSポストセブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
NEWSポストセブン