最近はこども食堂を運営しているという

最近はこども食堂を運営しているという

今も被災地へ ボランティアは「恩返し」

──最近はこども食堂を運営しているとか。ボランティアはいつからですか。

 2010年の『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』でマラソンランナーをした時に、全国から激励のメッセージをいただきました。それ以来ずっと、私に何かできることはないかと思っていたところへ、東日本大震災が発生して…。いてもたってもいられず、各所と調整して現場に向かったのが、初のボランティア活動でした。

 本当は、ボランティアとも思っていないんです。私をここまで生かしてくださった皆さんへの恩返しです。

──ボランティアでは、何をしていたんですか。

 避難所にいろいろな物資を持って行ったり、家の片付けとかを手伝ったり。たくさんの方が集まっているようなところでは歌うこともありました。私が顔を見せるだけでもすごく喜んでくださるので、行く意味があると思って、今も毎月お邪魔しています。

──こども食堂も定期的に開いているそうですね。

 こども食堂は6年前、NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長の湯浅誠さんとラジオの番組で共演したことがきっかけです。そこで、世田谷区にも貧困があるという話を聞いて、「えっ」と思って。世田谷って、そんなイメージないでしょう? 私は世田谷区で飲食店を経営してるし、何か協力したいというところから、こども食堂を始めました。

 私は上京して、生活費のために小さなバーを始めたんですけど、バーは「はるな愛」として独り立ちするためのスタート地点でもあったんです。だから、こども食堂もある意味、その延長。お店をつくってくれるのはお客さんだから、こども食堂では、お店に集まるこどもたちが主役です。

 居場所はいくつあってもいい。私は今、東京と湘南にお家があって、それ以外にも海外に行ったり全国を回ったりして、私を受け入れてくれる居場所がたくさんある。その事実が、心の拠り所になっている気がするんです。だから、居場所がないと思ったら、ぜひ一歩どこかに踏み出してみてほしい。こども食堂が誰かの居場所になっているとしたら、そんなに嬉しいことはないですね。

第3回につづく第1回から読む

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