安倍晋三・元首相は2013年12月26日に本殿に上がって参拝した(時事通信フォト)
宮崎氏はこう続ける。
「首相としては一か八かで自民党の単独過半数を狙う必要はないとの考え方もできるでしょう。保守色を前面に押し出した選挙戦を展開するのであれば、選挙後に維新に加えて参政党との3党連立も視野に入ってくる。参政党は次の総選挙で都市部でそれなりの議席を獲得する可能性が高く、衆参とも過半数を得て政権を安定させられるとのシナリオが描けます」
高市首相の靖国電撃参拝は、解散・総選挙と連立の枠組み拡大をもにらんだ極秘プランに沿った保守路線強化の大きな布石だと見ているのだ。
もちろん、戦没者への祈りを静かにささげるための参拝が、政争に利用されることの是非は問われる。海外から批判を受けたり、選挙のために保守的な主張を先鋭化させることで国内の分断を招いたりといったリスクもあるが、それを踏まえたうえで高市首相がプランを実行に移すのか。この年末が、日本にとって重大な岐路になる。
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※週刊ポスト2025年11月28日・12月5日号
