大津容疑者の実家
「ご家族が引っ越してこられたのは6年前。お子さんは3人かな。旦那さん(大津容疑者)は青森に単身赴任していたから、ご近所からもほとんど話を聞かないね。彼は4年間くらいあちらの駐屯地にいたようで、戻ってきたのは2年ほど前です。
奥さんとお子さんはとてもいい人ですよ。明るくて気丈で、地域のことも何でもイヤと言わずにやってくれる。でも旦那さんはそういう町会のことには参加しなかったね。仕事柄、仕方ないのかもしれないけど、朝早くに家を出て遅くに帰ってくるという生活だったみたいだから、家のことは奥さんに任せきりだったのでしょう。事件の内容を聞くほどに、奥さんと子どもが気の毒ですよ」
そんな大津容疑者は1981年、茨城県常陸大宮市に生まれた。実家があるのは、JR常陸大宮駅から車で20分ほどの距離にある山間部だ。地元の知人曰く、男は周囲から“名家の坊ちゃん”として知られていた。
名家の“坊ちゃん”
「お父さんは県庁の職員で、お母さんも教師だったはずです。いわゆる教育熱心な家で、長男ということもあって厳しく育てられていた印象です。テレビやゲームなんかの娯楽も“ご法度”で、友達の間でもよく知られたご家庭だった。
そんな家で育ったにもかかわらず、大津くんはあまり勉強ができなかった。県内の高校に進んでから、すぐ自衛隊で働き始めた。公務員を選んだのは、長男としてのプレッシャーもあったのかもしれないね……」(大津容疑者の知人)
大津容疑者は2000年3月に陸上自衛隊に入隊。就職後も、たびたび地元に顔を出していた。大津家の親族は「あの家は有名な地主一族」と大津容疑者の生育環境について明かした。
