記者会見で頭を下げる清水賢治社長(11月7日撮影、共同通信社)
──(安田氏の不適切経費問題が)CM出稿に影響した場合、損害賠償請求を検討するのか?
清水社長「本人が弁済の意向を示していることを勘案して判断されるべきでありまして。提訴するコストとそこから得られるものに見合うのか……」
──(安田氏の抜擢は)女性登用の数字にこだわった失敗例。お友達人事、いい加減にしてほしい。
清水社長「こういう結果が出た以上申し訳ないとしか言いようがない。ただ、女性比率を高める方針は変わらない。今回のケースでも、能力的な問題というより資質の問題という……」
清水社長は「終始しどろもどろ」だったという。別のフジ社員が首を傾げる。
「社長は『悪い情報も隠さずすべて出す』と公言しながら、安田氏を庇っている印象でした。“氷山の一角”と言われている不適切経費の詳細は明らかされていません。局内では鎌倉にある安田氏がオーナーとなっているレストランを常用していたとか、その会食には清水社長らフジ幹部もいたのではないかとか、様々な憶測を呼ぶ事態になっている」
疑惑について、安田氏の関係先とされるレストランに電話して安田氏と話したい旨を伝えると、折り返しがあり、安田氏本人に話を聞いた。
女性役員に直撃取材
──当該レストランでの会食代を経費精算した?
「それはないですね」
──会食にはフジ幹部も同席していた?
「え?」
──不適切な経費会食のなかに幹部の同席があった?
「ちょっと今の立場では何も言えるものではないので。取材でしたらフジテレビのほうに問い合わせていただけますか」
