割れた窓ガラス
12月8日の深夜に発生した、青森県沖を震源とするマグニチュード7.5、最大震度6強の地震。マグニチュード7.5といえば、阪神・淡路大震災(7.3)を上回る規模である。
この地震で北海道、青森県、岩手県を中心に少なくとも50人以上が重軽傷を負ったが、幸いにも現時点で死者は確認されていない。果たして、現地はどうなっているのか。NEWSポストセブン取材班は翌9日、余震の不安が残る青森県へ向かった。
「3.11より怖かった」それでも日常を取り戻す早さ
取材班がまず向かったのは、震度6弱を観測した上北郡おいらせ町だ。町民交流センターにいた70代の男性が振り返る。
「正直、3.11(東日本大震災)の時より怖かったですよ。あの時は最初ゆっくり揺れ出したけれど、今回は『ドン!』といきなり大きく、速い揺れが来た。体感時間はかなり長く感じましたね。幸い、水道も電気も止まらなかったんです。大きい被害はほとんどない。ただ、給湯器が揺れのせいで安全装置が働いたのか、お湯が出なくなってね。でも自分でリセットをかけたら、今は元通り動いていますよ」
住民たちは冷静さを取り戻しつつあるようだ。現場の最前線にいた行政職員は何を感じていたのか。おいらせ町防災課の職員に話を聞いた。
