北海道・三陸沖後発地震注意の対象時自体

北海道・三陸沖後発地震注意の対象時自体

最悪のタイミングで発生した 

 未曽有の大災害となった東日本大震災では、約2万人が犠牲になった。だが日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震では、それ以上の被害が想定されている。政府は千島海溝地震は約10万人、日本海溝沿いの地震では約19万9000人の死者が出ると試算している。死者数がもっとも多くなるケースは、積雪の影響で移動が難しい「冬の深夜」とされている。まさに“いま”だ。 

「北海道や東北地方ということもあり、寒い時期だと電気やガスなどのライフラインが寸断されれば、暖をとるのが難しく低体温症を引き起こすことが想定される。さらにインフルエンザなどの感染症を嫌って避難所に行くことをためらい、車の中でエコノミークラス症候群になったり、火鉢などを使って一酸化中毒を引き起こすなどの二次災害も考えられます。冬本番を迎えたなかでの今回の地震は、最悪のタイミングと考えられます」 

 巨大後発地震に備えて、私たちはどのように過ごせばいいのだろうか。 

「枕元にすぐに外に出られる準備をしておきましょう。外は寒いですから防寒着と避難袋を用意しておくといい。忘れがちなのは靴です。ガラスが割れていると、起きてすぐ足にけがをすることにもなりかねません。スニーカーなど歩きやすい靴も枕元に用意しておくべきです」 

 東日本大震災時には、各地のコンビニエンスストアやスーパーに震災直後から多くの客が押し寄せて、食料品や日用品などさまざまな商品が消えた。大地震が続けば、今回も同様の事態が予想される。 

 当時、総務省が実施した家計調査を見ると、乾電池、ミネラルウオーター、炊事用ガス器具、粉ミルクやおむつなどの支出が増えていた。最悪のケースに陥れば、手に入らなくなる商品も出てくるため、あらかじめ用意しておくと安心だ。 

 命を守るために、いまから備えておくことが大切だ。 

※女性セブン2025年12月25日・2026年1月1日号 

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