デビューから31年で活動にピリオドとなった(Xより)
松岡さんにしてみれば、30年も続く番組を一緒に作り上げてきたスタッフや日本テレビには、空気のようにそこにあるのが当然で、わざわざ意識することも確認することもない信頼を持ち、信頼関係が築けていると思っていただろう。だからインタビューで話したようなケガやら何やらが起きても問題にすることなく、いい番組を作ろうと頑張ってきたと思う。ところが日テレはこの信頼関係を、社長による国分さんの番組降板発表と説明なしなどの形でばっさり断ち切った。
日テレにすれば1タレントの許されない不祥事だが、TOKIOというグループと会社はこの影響をもろに受けた。国分さんだけの問題ではないのだ。それなのに説明は一切ないまま番組は継続という状況に、会社の広報担当という松岡さんとしても納得できず、説明を求めるのは当然であり、不信感が募るだろう。信頼がなくなった状況での現場では、今まで以上にスタッフへの対応にも気を使うだろう。インタビューで国分さんの望む答え合わせができていない状況に、「次は自分かもしれない」という不安を口にしていた松岡さん。他のことに時間や労力が割かれるようになれば、これまで通りにはいかなくなる。
松岡さんのコメントに”そう言いたくなるのもわかる”と思った人が大勢いたのだろう。ネット上には国分さんへの同情論や、日テレの塩対応を非難する声が集まったのだ。すると日テレはこれまでの対応を翻し、「日本テレビとして心からお詫びするとともに、改めて直接、丁寧にご説明をさせていただき、お二人のお気持ちを真摯に受け止めたいと考えております」コメント。だがこれ、日テレへの反感や逆風を避けるためとの見方が強い。なぜかといえば、冷たく言い放った社長が発したものではないからだ。そのメッセージから信頼を得ようとするなら情報の発信者が誰かがポイントであり、それがわかっていたからこそ、日テレは国分さんのコンプラ違反と番組降板を社長が発表したのだろう。今回も真摯に謝罪の意を示すつもりなら、社長のコメントとして発表するべきではなかったか。
日テレの対応に松岡さんはどう反応するのか。TOKIOの出なくなった『ザ!鉄腕!DASH!!』を想像すると、チャンネルを合わせる気がしないな。
