芸能

高田文夫氏が解説する“13年のつきあいになる磯山さやか”の魅力 太田光や有吉弘行ら“うるさ型”も絶賛 おとめ座の戦士からグラビアスター、いまやプロが舌を巻く存在に

デビュー当時、戦隊物にも出演していた磯山さやか(イラスト/佐野文二郎)

デビュー当時、戦隊物にも出演していた磯山さやか(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、磯山さやかについて。

 * * *
「最近、磯山いいですネ」と関東笑芸界のうるさ型、太田光や有吉弘行らにすこぶる評判がいい。私のラジオを聞いてくれてるのだ。1989年からやっている『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)月曜から金曜までで曜日によってアシスタントが違う。

 メンバーチェンジなどあって2012年に入って来たのが磯山さやか。金曜日は松村邦洋と2人で私のメチャ振りに応えなければならない。志村けんの「バカ殿」などでコントの腕、間はきたえられてきたが、生放送での1時間半フリートークである。右も左も分からぬまま、いきなり4月私が心肺停止で倒れた。トンネルの出口が見えぬまま松村と半年間助けあいながら私の復帰を待った。

 以来13年、プロが舌を巻くほど達者になった。当意即妙というヤツだ。高校時代は野球部のマネージャー、そのせいか常に全体が読めていて空気だけは人一倍読む。生放送とっさに作戦変更しても次の手で対応する。

 業界的に話題になっているのが即やるものまね。松村が林家ペーのものまねで「Aさんの誕生日は◯月◯日よ。余談ですけど」と言えばとっさに「キャ~ッ、やだぁ~キャー」とパー子の叫び声を入れる。籠池さんのニュースの時は松村がそっくりにやればあの奥さんになって「いいわよ、父ちゃん」と応援をやる。「おカミさん」と言えば「今野、そこに愛はあるんか」とあのCMをすぐにやる。「野球」「ものまね」と来て「茨城県」。栃木のU字工事に対して茨城の磯山、カミナリはすっかり有名になった。

 そして私も知らなくて先週判明したのがデビュー当時(2003年)なんと戦隊物の「超星神グランセイザー」をやっていたと言うのだ。磯山は12星座の内“おとめ座の戦士、セイザーヴィジュエル”だと言うのだ。分からん。何本か戦隊物もやったらしい。「出来るの?」と言うとすかさず立ちあがり「ヘンシーン」だか「ガッタイ」だかよく分からない言葉を言ってはポーズを決めていた。

 そして若き日より根強いファンに支えられているのがグラビア写真集(「週刊ポスト」でも紹介していた)。昔は可愛いだけだったのが40オーバーの今丁度いい味わい(?)である。「余韻」と題した写真集。「売れてるの?」「大変です」だと。

 別にカレンダーもできたのでイベントだそうで「磯山さやか 25th Anniversary Fan Meeting」。12月23日(火)、18時30分開演、日本橋三井ホール、出演は磯山さやか、高田文夫、松村邦洋、八木亜希子、かが屋。是非。

※週刊ポスト2025年12月26日号

関連記事

トピックス

高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年、第27回参議委員議員選挙で使用した日本維新の会のポスター(時事通信フォト)
《本当に許せません》維新議員の”国保逃れ”疑惑で「日本維新の会」に広がる怒りの声「身を切る改革って自分たちの身じゃなかったってこと」
NEWSポストセブン
防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
《浜松・ガールズバー店員2人刺殺》「『お父さん、すみません』と泣いて土下座して…」被害者・竹内朋香さんの夫が振り返る“両手ナイフ男”の凶行からの壮絶な半年間
NEWSポストセブン
寮内の暴力事案は裁判沙汰に
《広陵高校暴力問題》いまだ校長、前監督からの謝罪はなく被害生徒の父は「同じような事件の再発」を危惧 第三者委の調査はこれからで学校側は「個別の質問には対応しない」と回答
NEWSポストセブン
ドジャース・山本由伸投手(TikTokより)
《好みのタイプは年上モデル》ドジャース・山本由伸の多忙なオフに…Nikiとの関係は終了も現在も続く“友人関係”
NEWSポストセブン
齋藤元彦・兵庫県知事と、名誉毀損罪で起訴された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志被告「相次ぐ刑事告訴」でもまだまだ“信奉者”がいるのはなぜ…? 「この世の闇を照らしてくれる」との声も
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
《高田馬場・女性ライバー刺殺》「僕も殺されるんじゃないかと…」最上あいさんの元婚約者が死を乗り越え“山手線1周配信”…推し活で横行する「闇投げ銭」に警鐘
NEWSポストセブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン