国内

《解散総選挙突入》高市首相も表明した「消費税減税」は有権者の判断にどんな影響を与えるのか? 臨床心理士が指摘する「現在志向バイアス」

解散によって前回から1年4カ月という短期間での衆議院議員選挙実施に(時事通信フォト)

解散によって前回から1年4カ月という短期間での衆議院議員選挙実施に(時事通信フォト)

 急遽、実施されることになった衆議院解散総選挙へ向けて、各党の公約が明らかになってきた。どの陣営も掲げて目立っているのが消費税負担を減じるという方針だ。システムとして難しいとずっと否定してきた自民党でさえ掲出してきた。また選挙の時だけなのかという冷めた見方もある一方で、臨床心理士の岡村美奈さんが、消費税に関する公約は有権者の判断にどんな影響を及ぼすのかについて解説する。

 * * *
 自民党が次期衆院選で時限的とはいえ消費税率ゼロを公約に盛り込むことを検討しているという。党内ではずっと反対論が強く、石破茂前首相も立憲民主党の野田佳彦代表との討論会で、各店舗のレジのシステム変更に1年かかると述べていたこともある。即効性がないと反対していた党が打ち出した消費税対策は、有権者に対してどんな効果をもたらすのだろうか。

 自民党は消費税減税に反対だった。給付金の方が早く実効性がある、消費税減税を行うには1年以上かかり、今の物価高対策にはならないと主張。レジの仕様変更にも、減税実施にも時間がかかる説明をしてきたのが自民党だ。だが当時、レジのシステム変更は一晩で、1日でOKという小売店の話が報じられたし、素人的にはテイクアウトと店内で別々の消費税を課すという面倒で複雑なシステムより、消費税をゼロにする方が導入は楽だと思う。

 連立を組んだ日本維新の会とは、維新の公約に沿って「飲食料品について2年間に限り、消費税の対象としないことを視野に法制化を検討する」という合意を結んでいるため、減税路線に転じても、反対する所属議員を説得しやすいといえる。公明党と立憲民主党が結党した中道改革連合が、”生活者ファースト”として選挙公約に消費税ゼロを打ち出すというし、各野党も消費税減税を打ち出してくる。物価高は進むが賃金がアップしない今の日本で、減税路線に転じなければ国民目線の印象は薄れる。中道の生活者ファーストや参政党が掲げている”日本人ファースト”という表現は、それだけ有権者へのアピール度が強い。

関連キーワード

関連記事

トピックス

法定スピード以上の速度で突っ込んだ(時事通信)
《独自》内閣府公用車の9人死傷暴走事故 委託先は2年前にも永田町で公用車ひき逃げ死亡事故 運営会社と内閣府が「間違いございません」と事実関係を認める
NEWSポストセブン
「日本学術振興会賞」と「日本学士院学術奨励賞」の授賞式に出席された秋篠宮ご夫妻(2026年2月3日、撮影/JMPA)
《上品な艶がドレッシー》紀子さまの授賞式ファッション ライトブルーのセットアップで親しみやすさを演出、同系色のブローチも
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《司忍組長、84歳の誕生日会に密着》胡蝶蘭、鯛、枡酒にコンパニオンが大挙 警察、メディアが関心を寄せる「山口組重要文書」の存在
NEWSポストセブン
晩餐会での“少女漫画のようなエスコート”動画が話題に(提供:soya0801_mlb)
《独占入手》妻・真美子さんの手を優しく取って…大谷翔平、晩餐会での“少女漫画のようなエスコート”動画が話題に ファンに伝えた「ありがとう」
NEWSポストセブン
目撃者が語った“凄惨な事故現場”とは(左/時事通信フォト、右/共同通信)
「『死んじゃうよー』公用車の運転手がうめき声を…」「官僚2人は後ろでグッタリ」公用車が130キロで死傷事故、目撃者が語った“凄惨な事故現場”【高市首相、腹心の官僚】
NEWSポストセブン
若い女性たちとエプスタイン(民主党資料より)
「ひとりで楽しみ、体に触り、無理やり行為に及んだ」10代の少女らが性的搾取された“エプスタイン事件” 米司法省が新たに公開、画像や動画…300万枚の資料が示す“被害の詳細”
NEWSポストセブン
CanCam卒の注目女優宮本茉由
《CanCamモデルを卒業》不倫ドラマ主演でも話題・宮本茉由、長野県・北アルプスの麓で見せた「止まらない色気」
週刊ポスト
ラオジーのブログより(現在は削除済み)
《昨夜の子は何歳だったんだ…との投稿も》「ラオスの帝王ラオジー」ブログの不正開設の疑いで61歳の男が逮捕 専門家が明かしたラオス児童買春のいま
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン