公用車の男性運転手(69)は入院中(共同通信/右は総理大臣官邸/時事通信)
衆議院解散を翌日に控えた1月22日18時半すぎ、総理大臣官邸を出発した公用車が、東京・永田町の『特許庁前』交差点の赤信号を無視して突っ込み、9人が死傷した事故。発生から1週間が経ち、事故の詳細が少しずつわかってきた。
事故で亡くなったのは、巻き込まれたタクシーの乗客だった32歳の男性・Zさん。その運転手だったYさんがNEWSポストセブンの取材に応じ、事故時の“恐怖の瞬間”について、詳細に語った(前編記事:『「公用車の運転手は血まみれ」「お客様!と叫んでも返事がなく…」9人死傷の公用車事故、生き残ったタクシー運転手が語った“恐怖の瞬間”「官僚2人がストレッチャーで運ばれていった」』参照)。
公用車の男性運転手・Xさん(69)はろっ骨骨折などの重傷で、現在入院している。いまだ謎が多く残る事故──なぜ起きてしまったのか。【前後編の後編】
「後からニュースで、お客様(Zさん)が亡くなったことを知りました。私が生き残って、お客様が亡くなられてしまったのなら、言葉に言い表せないほど残念です」——沈んだ表情でこう語るのは、タクシー運転手のYさんだ。全治2週間の怪我を負い、現在休職中だというYさんのもとには、内閣府が業務委託するXさんの所属会社が謝罪に訪れたという。
「事故があった3日後に、Xさんが所属する会社の方たちが、重役を含めて3名、菓子折りを持って自宅に謝罪に来ました。『大変ご迷惑をおかけしました』と謝罪をいただいて、休業補償や通院費などの件もこれから保険会社を通して話し合うと伝えられました。
後日、またその会社の方から連絡があって、内閣府の方が謝罪にいらっしゃるということも聞きました」
公用車を運転していたXさんは、内閣官房から車で1時間ほどかかる郊外に住んでいる。Xさんを知る近隣住民が語る。
