警視庁は”4億強奪”に相次いで起きた類似事件の関連を調べている(時事通信)
国内外で相次いだ”類似事件”との関連は?
「被害男性らは計4人で、自らを“両替商”と名乗っている。『両替を営む仲間と海外に行こうとしていた』と話しているといい、車内には現金1億9000万円が入ったスーツケースが置いてあった。
この事件の被疑者も複数人とみられ、うち1人が白のセダンタイプの車内から男性に催涙スプレーのようなものを噴射したが、最終的になにも奪わずに神奈川方面に逃走。捜査関係者は2つの事件に関連があるとみて、強盗と強盗未遂容疑で調べている」(全国紙社会部記者)
さらに事態は展開する。現場となったのは香港だ。
「30日午前10時前、入国したばかりの日本人2人が香港の繁華街で約5800万円の現金が入ったバッグを盗まれた。現地メディアによると、被疑者2人は1人が20代、もう1人が10代とみられ、現金を奪ったあと、車に乗り込みその場から逃走したという。すでに片方の被疑者は逮捕されており、捜査が進んでいる。
この被害者が、羽田で強盗未遂にあった男性と同一人物ではないかと見られている。警視庁は男性が再び被害に遭った可能性も視野に調べています」(同前)
事件の共通点として浮かび上がるのは、いずれも香港に運ばれる多額の現金。前出の社会部記者が捜査の展望を分析する。
「あくまで現時点での見通しだが、上野や御徒町は買い取り業者が多いエリア。4億円を奪われた被害者グループは、いま流行している金の取引絡みの可能性がある。金を売却し、現金化したところを襲われたとの見立てもあるようです。一方の羽田の強盗未遂については、犯行がやや手荒だが、ピンポイントで多額の現金を狙った点では共通している。
また上野の被害者グループは、金の出元などについては証言を渋っているようで、十分に聴取ができていない。警視庁は何者かが事前に内部情報をつかみ、計画的に犯行したとみて捜査を進めている」
手際よく4億円以上を奪い、現在も逃走を続けている黒ずくめの男たち──。一刻も早い事件解決が待たれる。
(後編了。前編から読む)
