福岡11区で立候補した武田良太・元総務相(左)
“裏金議員”の動向にも注目が集まる今回の衆院選。福岡11区では、裏金問題で落選した自民党大物の1人である武田良太・元総務相が立候補。自民と維新が連立を組んだことで武田氏は前回敗れた維新前職の村上智信氏との与党対決になっている。地元の元市議が語る。
「これまで選挙前になると武田さんと地元の創価学会幹部を中心に自公の地方議員など40~50人が顔合わせする会合を開き、公明票の9割くらいが武田さんに流れていた。しかし、今回は会合が開かれていない。組織として表立っては応援できないということでしょう」
そうしたなか武田氏は会合に地元の公明市議2人を招き、「公明党との今までの関係を大切にしながら戦ってまいりますので、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます」と挨拶するなど公明票のつなぎ止めに動く。
ただ、武田氏の会合に出席した地元市議に話を聞くと、「(出席したのは)今までのお付き合いがあって、武田さんのほうから招待を受けたからです」と答えたが、どの候補を応援するかを質問すると、「やっぱり中道ですよ」と語る。
そんな武田氏に救いの手を差し伸べたのが高市首相その人だ。武田氏は落選前の24年総裁選では決選投票で石破茂・前総裁を支持し、高市首相とは距離があった。
しかし、1月30日に高市首相が福岡11区に応援入り。武田氏と並んで「とにかく挑戦しない国に未来はない」と応援演説し、自身のXにも、〈「武田良太」さんへの応援が、私、高市早苗の力になります〉と投稿してテコ入れを図っている。「反高市」だった武田氏も、いまや当選のためになりふり構わぬ高市頼みの状況なのだ。
●福岡11区 候補者一覧
辻智之(36)中道
武田良太(57)自民
志岐玲子(72)社民
井上直生(44)参政
村上智信(56)維新
※週刊ポスト2026年2月20日号
