菅井きん一覧

【菅井きん】に関するニュースを集めたページです。

追悼2018 テレビで親しまれた女性たちを見送る
追悼2018 テレビで親しまれた女性たちを見送る
 テレビの画面を通じて日本中の人々に親しまれた人が、今年も数多く旅立った。彼女たちの在りし日の活躍を振り返る。●生田悦子(女優、享年71) 雑誌『平凡』の準ミスに選ばれたことを機に芸能界入りし、1966年に松竹に入社。同年映画『命果てる日まで』で女優デビューを果たす。その後もドラマ『白い巨塔』(フジテレビ系)などで活躍する一方、バラエティ番組『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(フジテレビ系)で良いOL役を演じて人気を集めた。 2005年には実業家と57歳で結婚。今年4月に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日系)出演が最後の仕事となった。7月15日に虚血性心不全で他界。●星由里子(女優、享年74) 1958年に東宝が募集した「ミス・シンデレラ娘」に選ばれたことをきっかけに芸能界入り。翌年に映画『すずかけの散歩道』で女優デビューを果たした。 1961年からスタートした『若大将』シリーズでヒロイン役を演じ、人気を不動のものに。『モスラ対ゴジラ』(1964年)などの怪獣映画や任侠映画にも出演。近年は連続テレビ小説『あぐり』(NHK)や『科捜研の女』(テレビ朝日系)など、テレビドラマでも幅広く活躍した。5月16日に京都市内の病院で死去。●浜尾朱美(ニュースキャスター、享年57) 早稲田大学卒業後、1983年にドラマ『おゆう』(TBS系)で女優デビュー。1985年、『おはようTODAY』(テレビ朝日系)出演をきっかけにキャスターに転身。1989年、報道番組『筑紫哲也 ニュース23』(TBS系)に抜擢、1997年9月までキャスターを務めた。 競馬や相撲のファンとして知られ、エッセイやコラムの執筆も手掛けるなど幅広く活躍した。10年以上前から乳がんを患い闘病生活を続けていたが、9月14日に都内の病院で死去。●赤木春恵(女優、享年94) 1940年に松竹ニューフェースとして女優デビュー。大映、東映を経て1959年にフリーとなった。『3年B組金八先生』(TBS系)では温厚な校長先生役を、『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)では嫁をいじめる姑役を好演し、存在感のある女優として親しまれた。2013年に映画『ペコロスの母に会いに行く』に88歳で初主演、“世界最高齢の初主演女優”としてギネス記録に認定された。 2015年に自宅で転倒した怪我がもとで療養生活を続けていた。11月29日に心不全のため死去。●菅井きん(女優、享年92) 1947年に『林檎園日記』で初舞台。映画デビューは『風にそよぐ葦』(1951年)。その後も黒澤明監督の『生きる』(1952年)、『赤ひげ』(1965年)など数々の映画やドラマに出演し、名脇役として活躍した。 若い頃から老け役を演じることが多く、1973年に中村主水の姑役を演じた時代劇『必殺』シリーズ(テレビ朝日系)では、「ムコ殿!」のセリフが流行語に。2010年の大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)出演を最後に表舞台から遠ざかっていた。8月10日に家族に看取られながら自宅で息を引き取った。※週刊ポスト2018年12月21日号
2018.12.19 07:00
週刊ポスト
樹木希林さんに学ぶ、「汚れ役」を引き受ける生き方
樹木希林さんに学ぶ、「汚れ役」を引き受ける生き方
 9月15日に亡くなった女優の樹木希林さん(享年75)。彼女が芸能界に残した足跡は、他の女優には真似のできないものであった。樹木さんの女優としての生き方は、どんな分野においても通用するのではないか、と分析するのは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。中川氏が考察する。 * * * 女優・樹木希林さんが亡くなりました。「個性派女優」「演技派女優」などと言われてきましたが、樹木さんの生き方は多くのビジネスマンにとって参考になることでしょう。彼女の圧倒的才能はおいといて、彼女は「定説」をぶち破る芸能活動を続けてきたのでした。 昭和の女優といえば、基本的には「絶世の美女」だらけでした。今では自称も含め、「女優」は名乗り放題になっていますが、当時は映画で実績を挙げ、テレビに進出して主役を張りまくり、そしてCMでも引っ張りだこになる人のみが「女優」としての存在を認められました。故・原節子さんはとにかく映画女優に徹し、42歳にして表舞台から姿を消しました。 原さんに続く女優は映画だけの活動に留まりません。そして、彼女よりも20~30歳ほど年下の女優達は今でも高齢女性役を演じ続けていますが、基本的には美しい女性が清廉潔白さを維持しつつ素敵な高齢者になった――的な役柄が与えられている印象です。あまりにも大女優になっただけに、彼女達をキャスティングする側も忖度するでしょうし、事務所としても若き日の清純イメージと年を取ってからの「ステキなおばあ様」的イメージを崩したくないのでしょう。 とはいっても、現実の婆さんなんて、入れ歯を食事中にいきなり取り出したり、外を歩くにしても手押し車を押してそこかしこでその手押し車に乗って一休みしていたりする。オレオレ詐欺にひっかかって泣き喚いたり、病院へ行くタクシー代がもったいないから近所に住む息子の嫁の中でお人よしの嫁を使い倒しゴーマンに振る舞ったりするものです。電車に乗ったら乗ったで圧倒的に疲れているサラリーマンが座る前でため息をついて「あぁ、疲れたねぇ……」なんて独り言を言って、「どうぞどうぞ」と席を譲られてもお礼を言うでもなく当たり前かのようにそこに座る。 高齢者だからといって全員が立派でもないし、聖人君子でもないし、ましてや美男美女だらけなわけがない。むしろ、日々の仕事やら人間関係が少なくなっているからひがみ根性も出てくるし、自分が社会からニーズがない……と絶望している人だって大勢いるわけですよ。あっ、これは私の親族と実家の近所の人の話です。 だからこそ、『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)に出てくる素敵な高齢女性(浅丘ルリ子、有馬稲子、五月みどり、野際陽子、加賀まりこ、風吹ジュン、八千草薫)だらけの状況はあまり私自身よく分からない。認知症の母を介護する人などはよく理解できると思うのですが、後期高齢者ともなれば「恋」だの「ステキなおばあ様」でいるより、とにかくキレない、排泄物をまき散らかさない、身近な人に猜疑心を抱かない、といった状況にいることの方がよっぽど周囲の人にとっては有難い。◆人間界には必ず汚れ役がいる 樹木さんが演じてきたような、時に薄汚かったりえげつなかったり貧乏くさかったりする老婆役を演じられる女優がこれから果たして出てくるのでしょうか? 樹木さんは『寺内貫太郎一家』(TBS系)で31歳にして老婆の役を演じました。樹木さん以外に目を向けると、今年92歳で亡くなった菅井きんさんは37歳の時に『必殺仕置人』で「ムコ殿!」と中村主水(藤田まこと)に色々言う姑役を演じました。 赤木春恵さんも『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)をはじめ、イヤ~な老婆役を演じてきました。でも、現在は94歳。それよりも若い菅井さんと樹木さんが亡くなり、日本の演劇・映画・ドラマ界における薄汚く意地悪で惨め、でも時にハッと本質を突く老婆の役を演じる女優の人材は足りなくなっているのかもしれません。 そもそも日本のエンタメ界においては、『いじわるばあさん』を青島幸男さんが演じ、ドリフのコントのクソババアはいかりや長介さんが演じてきた。これは、昭和の時代の女優の多くが、年老いた意地悪で薄汚い老婆の役をやりづらかった点が背景にあるのでは。もちろん、そうした役が様々な作品で存在したのは分かるので、映画やドラマに詳しい方からは「○○という映画ではあった!」みたいな反論はあるでしょう。ただ、こうした役柄をキラキラしたスター女優が演じる土壌が果たしてあったのか? ということです。 青島幸男さんやいかりや長介さんといった男性の力を借り、成立してきた「クソババア」役。その中の2大巨頭ともいえる菅井きんさんと樹木希林さんが亡き今、案外芸能事務所は自社が抱えるクソババアキャラを売り込むチャンスかもしれません。それは、いわゆる「女優さん」が嫌がって忌避してきた汚れ役を引き受けるということです。かつて菅井さんと樹木さんがやり、その立場を確固たるものにしてきたように。 この偉大なる実績には敬意を表しつつ、今こそその後釜を取るべく動き出す時期でしょう。もちろん、比較はされ、「あの2人を超える人材はいない」と酷評されるかもしれない。 でも、人間界には汚れ役が必ずいます。そして、その役をきっちりとこなすことができる人こそ、誰よりも高く評価される。それは俳優の世界に限らず、ビジネスの世界でも同じではないでしょうか。そこに活路を見出すと案外その分野のスペシャリストになりいい思いができることはあります。
2018.09.22 16:00
マネーポストWEB

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