前川清一覧

【前川清】に関するニュースを集めたページです。

高田文夫氏と同じ昭和23年生まれの前川清
「半畳歌手」と呼ばれた前川清 本職からリスペクトされる本物の歌声
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、同じ昭和23年生まれの前川清についてつづる。 * * * 同い年の人が元気だとこちらも勇気をもらって嬉しくなる。同じ昭和23年生まれ、73歳の前川清と会ったが若々しいのにびっくり。同い年には五木ひろし、谷村新司、そしてなんといっても沢田研二と揃って一線である。コロナ禍ではあるがみんな歌い続けていることが心強いのだ。 以前テレビでやっていたクイズ「プロが選ぶ歌の一番うまい人は?」。 プロの歌手たちが選んだのだから興味がある。女性部門はぶっちぎりで皆様の予想通りMISIA。男性部門はさすがと思わせる玉置浩二、そして前川清。雑誌のアンケートでも「自分の書いた曲を歌って欲しい人は?」に上位はほぼ前川清。桑田佳祐、福山雅治らを筆頭に本職たちからもリスペクトされている前川なのだ。私はコメディ部門として萩本欽一と組んだ「コント54号」に一票。あのおかしみの味わいは天下一品なのだ。 ちょうど昨年の今頃、浜町の明治座で私の企画した東京喜劇公演を開催。田中美佐子とW主演で舞台をつとめてもらった。ドジなお殿様に爆笑した。そして今年も明治座で喜劇公演。前川清と藤山直美で人情喜劇『恋の法善寺横丁』と二部は前川清オンステージである。3月13日まで。「去年の私のお芝居の時はあまり台詞も入ってなかったけど今回は?」「なに言ってんですか。相手はあの藤山直美さんですよ。キッチリ覚えないと。アドリブなんかありませんから」(本当か)。それよりも近頃は持ち歌の歌詞だってほとんど分からなくなってきたとトボける。「“そして神戸”なんかはコーベコーベって歌ってりゃゴマ化せるけどあとは分からないな」。 吉幾三がラジオで言っていた。「前川さんは“半畳歌手”って昔は言われてたんだから。ステージなんか半畳ありゃいいんだから。ピタッと動かないんだから」そうは言うが私が見た限りよく移動している。 そして何より凄いのがカバーアルバム5枚をコンプリートしてボックスでこの度出したこと。長崎佐世保で米軍基地から流れてきたジャズ、ポップスが身体の中にしみこんでいるからその歌声は抜群。5枚目のアコースティックアルバムまでプロが一番うまいと思える本物の歌声が収められている。いま一日中きいている。〈追伸〉家で楽しむには一番の横井洋司写真集『名人 粋人 奇人』(小学館)が出た。私が若き日より寄席、劇場へ行くと必ず横井さんのカメラが設置してあった。50年にわたって撮った円生、小さん、志ん朝、談志は勿論、早逝した私の友人右朝、志ん五、左談次が載っているのが嬉しい。イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2022年3月11日号
2022.03.03 16:00
週刊ポスト
高田文夫氏が歌手・前川清と喜劇について語る
プロが選んだ「一番うまい歌手」前川清の喜劇人としての一面
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、プロが選ぶ一番うまい歌手・前川清と喜劇についてお届けする。 * * *“緊急事態宣言”が出るかもしれないなどバタバタしている1月4日、明治座の稽古場にて顔合わせと本読み。こんなご時世だからこそ笑ってもらおうと、私の企画で宅間孝行の脚色・演出による「よみがえる明治座東京喜劇」と「寄席」の豪華二本立て(1月29日より2月14日。今のところやる予定)。 喜劇の方は田中美佐子・前川清の爆笑コンビに原田龍二、東貴博、磯山さやか達が御陽気にからんでいく、まげ物・三木のり平喜劇のアレンジコメディ。稽古場で顔を合わせた前川清と私「こんなに沢山スタッフや出演者がいるけど、一番の高齢者は我々二人だネ。72歳。なるべく優しくしてもらおうネ」と確認しあう。 大きな稽古場、窓もあき換気もバッチリ、履き変えるスリッパも持参で感染対策も充分。私は若き日より前川の歌声は勿論、あのキャラクターが大好きで、その芝居が毎日見られるとあって楽しみで……。“クールファイブ”のことを「GS」が終わったあとに出てきた「ムード歌謡」と思っている人も多いだろうが、前川の身体の中にはジャズ喫茶などで培ったジャズやロックの血が流れているのだ。 いつだったかテレビで「プロが選ぶ一番うまい歌手は誰ですか」というアンケートを100人から取っていて、それによると1位と2位のツートップが、なっなっなんと前川清と玉置浩二。プロが聴いてもこの二人は「うまい」とうなるそうだ。この話を前川にすると「玉置さんは凄いですよ。もう天才だからあの歌声は……私なぞとうてい……」と「謙遜砂漠」の「そして謙遜」「長崎は今日も謙遜だった」。「好きな喜劇人は?」と問えば「萩本欽一、東八郎、由利徹」とスラスラ出てきた。「サラッとしてるような東京のコメディアンが好きなんですよ」。さすがかつてはテレビで欽ちゃんと「コント54号」と名乗り爆笑をとっていた喜劇人&歌手である。 自粛期間中はひとりでコツコツ、アルバム作り。厚い音のオーケストラも使えず、ピアノとコーラスだけのアコースティックな一枚。これがまた沁みる沁みる。「前川清マイ・フェイバリット・ソングス~アコースティック~5」が出た。いいねぇ。自身のヒット曲をセルフカバーしているのだが、そこに入っている次女・前川侑那の「男と女の破片」が絶品。血は色濃く入っている。 明治座二部の寄席の方は日替りで爆笑問題、ナイツ、志の輔、昇太、伯山、清水ミチコら沢山のベストof笑芸。〈不要不急告知〉「オール日芸寄席」もあります。宮藤官九郎と私のトーク。志らく、一之輔、白鳥。2月23日よみうりホール。前売りが1月22日なのです。イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2021年1月29日号
2021.01.22 11:00
週刊ポスト
映画の出だしは好調という
吉永小百合、天海祐希、ムロ、満島、前川、ももクロ勢揃い
 映画『最高の人生の見つけ方』の初日舞台挨拶に出演者の吉永小百合、天海祐希、ムロツヨシ、満島ひかり、ももいろクローバーZ、前川清、犬童一心監督が登場した。 家庭のために生きてきた幸枝(吉永)と会社のために生きてきたマ子(天海)。偶然出会った2人は、余命宣告を受けたことが自分たちの唯一の共通点だと知る。2人は主婦業と仕事以外に何もやりたいことがない人生のむなしさに気付き、たまたま手にした12歳の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を実行する旅に出る──。「死ぬまでにやりたいことリスト」の中には「ももクロのライブに行く」や「スカイダイビングをする」などがあり、これらを次々と実行していく。 舞台挨拶で天海は「色々大変なことはあると思いますが、精一杯頑張って素敵な思い出をたくさん作りいい人生を送りましょう」と観客にエールを送った。撮影/高柳茂
2019.10.22 16:00
NEWSポストセブン
前川清、6度目の命日を迎えた元妻・藤圭子さんへの愛を語る
前川清、6度目の命日を迎えた元妻・藤圭子さんへの愛を語る
 かつて作家・五木寛之氏に「“演歌”でも“援歌”でもない。“怨歌”である」といわしめた歌手・藤圭子(享年62)。彼女が儚く散ったあの日から、はや6年。生きていれば今年9月にデビュー50周年を迎えていた。6度目の命日を前に、元夫でもある歌手・前川清が再び知った彼女の魅力。短くも1970年代の歌謡界を共に過ごした日々を語った。「歌いながら、やっぱり彼女のドスのきいた歌声と独特の世界観って凄いなぁと改めて感じさせられました」 そう語るのは、歌手の前川清(71才・以下「」内同)。先月発売された自身のカバーアルバム『マイ・フェイバリット・ソングス~ジャパニーズ~4』のなかで、元妻の藤が1972年に歌ったヒットナンバー『京都から博多まで』をしっとりと歌い上げている。「この曲が流行っていた頃って、ちょうど藤さんと結婚していた時期。一緒に歌番組に出演したりして、目の前でよく聴いていました。だから、耳が覚えている。自分ではもうちょっとうまく歌えると思って、あえて音源は聴かずに収録に挑んだんですが、思っていた以上に難しかったですねぇ」 これまでライブなどで同曲を歌ったことは何度かあるが、CDに録音するのはこれが初めて。「歌というのは、歌っている人が亡くなった直後は頻繁に流れるけれど、1週間もすると遠ざかっていくじゃないですか。でも、彼女のよさであるとか魅力だとかは忘れてもらいたくない。別れはしましたけど、彼女に対しての思いっていうのはそりゃあ、ありましたからね」 ファンだった人に、少しでも喜んでもらえたら、当時の藤圭子の姿を思い出してもらえたらうれしい…。そんな思いから収録を決めた。◆若き大スターとの結婚 多忙極まる新婚生活 48年前の6月、前川と藤の婚約発表に世間は沸いた。「ボクが22才で彼女は19才。お互い、好きだという気持ちは当然あるけれど、実はどうしても夫婦になりたいというわけではなかったんです。ただ彼女は、当時、恩師で事務所の社長でもある作詞家の石坂まさをさん(享年71)の自宅に住み込みをしていたので、隠れて会ったりするのはなんだか嫌だね、と。だったら、一緒になった方がいいかもねっていうのが結婚に至った理由でした」 当時は歌謡曲全盛期。藤も、前川がボーカルを務める内山田洋とクール・ファイブもオリコンヒットチャートの上位ランキングの常連だった。「芸能界でも彼女のファンは多くて、婚約発表後に野口五郎くん(63才)から“なんで前川さんなんかと~!? ボク、好きだったのに~”って言われて、“いや、ごめん、ごめん”って謝ったこともありました(笑い)」 晴れて夫婦となれば堂々と人目を気にせずにいられる。そんなふうに淡く、まだ幼い恋の延長線上での決断だった。ふたりは1971年8月2日、前川の故郷、長崎・佐世保の小さな教会で式を挙げた。「最初は入籍だけで済まそうとふたりで話していました。でも、結果的には大人の事情っていうものがありまして(苦笑)。ハワイでの新婚旅行中、都内に戻っての披露宴もずっとマスコミのかたがたが付きっきり。ハッキリいって、結婚式自体が仕事でしたね」 振り返れば、結婚生活自体、実態のないものだった、と前川は語る。「彼女も飛ぶ鳥を落とす勢いの人気歌手でしたし、ボクたち内山田洋とクール・ファイブも毎日、歌番組をいくつもハシゴ。朝から晩までテレビ局を何局もまわってね。もう、どれが生放送でどれが収録なのかもわからない状態。ふたりともひたすら一生懸命に歌って家に帰る…そんな生活でした。思えば、夫婦水入らずでゆっくり語り合う時間なんてなかったですね」 その年の大晦日、『NHK紅白歌合戦』では夫婦揃って初の競演が目玉となるはずだった。だが、年の瀬も間近にして、前川が自然気胸で緊急入院。急遽、藤が前川に代わってクール・ファイブと共に歌った。「今思えば、そういう運命だったんでしょうね。ずーっとすれ違い。だから結婚生活も、たった1年で終わってしまいました」 1972年8月12日、おしどり夫婦と呼ばれたふたりの電撃離婚会見。これもまた、「(離婚の理由は)ありません」と、掴みどころのないものだった。「ボク自身も結婚生活を振り返ってみても“なんだったんだあれは?”って思いますもん。ただね、1年間の結婚生活のなかで、彼女には1円もお金を出させることはなかったですよ」 それは、九州男児の意地のようなものだろうか? 「いやいや、そうじゃない」と、前川が大きく首を横に振る。「それぐらいしかボクが彼女にしてあげられることがなかったんです。だから、ずっと後になってのことですが、彼女が“清ちゃんがいちばん優しかった”と言ってくれていると人づてに聞いた時はうれしかった。素直にね。 でも、裏を返してみれば、それはボクたちの間に何にもなかったからこそ出た言葉であって。恨み、つらみ、差し障りも何にもないからこそ、そんなふうに思ってくれたんだと思います」 だが、売れっ子同士の早すぎた結婚、そして離婚劇は、少なからずそれまでの音楽活動に影を落とした。内山田洋とクール・ファイブは『そして、神戸』などのヒット曲に恵まれるも、2年連続で紅白不選出。一方、藤も今ひとつヒットが続かず、1974年には喉のポリープ手術というスランプ状況に陥った。藤が芸能界引退を考え始めたのはこの頃からだともいわれている。◆藤の死の知らせを聞いたとき、前川は… 6年前の8月22日。それはあまりにも突然で、あまりにも衝撃的な訃報だった。早朝の東京・新宿。藤は居住していたマンションの13階から飛び降り、62年の人生に自ら幕を閉じた。“藤圭子、自殺”この報道に、都内でコンサートのリハーサル中だった前川は耳を疑ったという。「ショックだったのはもちろんですが、長年、海外生活をされていた藤さんが日本で暮らしていたことも知らなかったので。 ただ、こんなふうにも感じたんです。“ああ、彼女らしいな”と…。“らしいな”というのは不謹慎かもしれません。けれど、どこかで彼女が平穏な老後を送り、布団の上で静かに息を引き取るという姿をイメージできなかった部分もありました」 圧倒的な歌唱力と存在感、儚さと数奇な人生。それらをすべて背負っていたのが、歌手・藤圭子だった。「だから、強烈なインパクトを残してこの世を去っていったということはとても切ないのですが、彼女らしくもあると感じもしたんです」 前川が藤の曲をライブ会場で歌うようになったのは、4年前から。三回忌を迎える頃、最初に選曲したのが彼女のデビュー曲『新宿の女』だ。「藤圭子という女性には“新宿”の二文字がよく似合います。銀座でもない、六本木でもない、新宿がしっくりくる。そして…終の住処となった場所も新宿でした」 以来、年に1度、藤の歌を歌い続けている。今回、初の収録となった『京都から博多まで』も歌唱した。 実は、この曲にはこんなエピソードが残されている。1980年1月に放送(収録は前年12月)された『欽ちゃんのどこまでやるの!』(テレビ朝日系)で、なんと離婚後7年ぶりに、前川と藤が共演しているのだ。 歌手生活を引退し、海外へと渡る決意をした藤が、芸能界最後の思い出にと熱望し、萩本欽一(78才)の粋な計らいで共演が実現したという。コントでは、藤が萩本家を訪ね、そこへ前川が「後川清」を名乗って登場する。「照れ屋な歌手・前川清の友人として、彼の代わりにバラの花を届ける」という設定だった。 前川がバラの花束を藤に差し出すと、お互い照れくさそうに笑いながら、アドリブまじりのトークを展開。日本を離れ、アメリカという土地で新たに出発をすると表明した藤。そんな彼女を送り出す激励の意味もこめ、前川が歌ったのが『京都から博多まで』だった。初々しくも睦まじい、心の底で信頼し合っているふたりの姿から“もしや復縁?”との噂すら上がったほどだった。◆別々の道を選択したから、歌姫が誕生した この話を前川に振ると…、「えっ? ボク、歌ってましたっけ。覚えてないなぁ。まあ、もしも、今の年でお互いに独り身であったなら、もっとわかり合えたかもしれませんね。でも、そういう運命の流れがあったからこそ、宇多田ヒカルさん(36才)という歌手がこの世に誕生したわけですよ」 1998年、宇多田ヒカルのファーストアルバム『First Love』は900万枚突破という日本新記録を打ち立てた。そんなわが娘の類まれな才能を全力で後押ししてきたのが母である藤だった。「宇多田さんがデビューする前、1度だけ藤さんから電話がかかってきたことがあるんです。“娘は天才なのよ”って。それから間もなくして凄い歌声の若い娘がいるなと思っていたら、それが藤さんのお嬢さんだった。独特な声質がソックリで驚きました。歌っている時というよりも、しゃべっている声が。CMで宇多田さんの声が流れた時、思わず振り返ってしまいますもんね」 昨年5月、芸能生活50周年を記念したシングル『初恋 Love in fall』を発表した前川。偶然にも宇多田が同月にリリースした新曲のタイトルも『初恋』だったことには心底驚いたらしい。「こっちは“得した! 誰か間違えて買ってくれないかな?”(笑い)なんて冗談を言ってましたけど、向こうは迷惑しているかも…。でも、これも何かの縁かもしれませんね」 巡り合わせといえば、8月は前川にとってさまざまな思い入れの重なる月なのかもしれない。「藤さんと結婚したのも、離婚をしたのも8月。そして、藤さんが亡くなったのも8月。奇しくも、ボクが生まれたのも8月。今月、19日に71才になりました。たまたまなのかもしれませんが、どこか不思議なものを感じなくもありません。今年もボクをはじめ、多くのファンの皆さんに藤さんを偲んでもらいたいですね」■取材・文/加藤みのり※女性セブン2019年9月5日号
2019.08.22 07:00
女性セブン
高田文夫が振り返る「吉本興業の光と影」が出た1週間
高田文夫が振り返る「吉本興業の光と影」が出た1週間
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、吉本芸人の「光と影」が露わになった1週間について振り返り、“闇営業”について考えた。 * * * 芸能界最大手、吉本興業の光と影が思い切り出ちゃった1週間。その裏で芸能界最小の事務所と言われる原田龍二が記者会見などでサンドバッグ状態。マンツーマンでやっている社長が記者達にむかい「今日は時間無制限。質問が無くなるまでやります」。これには爆笑。やれ「4WDでのマイカーSEXはどうなんです?」(私だったらマイカーとくれば清だ。前川清のシャレです。すいません)「10分で済ますというのは短かすぎるんじゃありませんか?」まで言われ「水戸黄門の助平さん角さんは降りるんですか?」(もうやってないわい)。 会見の後、5日には4月から始まったばかりの自分の番組『DAYS』(ニッポン放送)で嗚咽しながら謝ってた。皆に謝ることはない。カミさんに一生怒られていればいい。二人の子供だけにはキチンと父として謝るべきは謝ればそれでいい。久々にクスクスッときた会見だった。 それにひきかえさわやかすぎて日本中から文句なしの拍手喝采だったのが山里亮太と蒼井優の会見。いきなり女のテレビタレントやらレポーターが「いや実は山ちゃんカッコいいんですよ」「とても紳士的だったし」なんて言い出したのにはびっくり。それまで散々ブサイクだのキモいだの言ってたのに、蒼井の勇気のあとにコロッ。 私はもう5年以上ずっと深夜放送『JUNK 山里亮太の不毛な議論』をきいているが“ねたみ、そねみ、うらみ”一本で押していく頭の良さで来たのだ。オードリー若林曰く「山ちゃんは10年前のおかっぱ頭に赤いメガネから、徐々に、本当に徐々に分からないように10年かけて髪をそっといじり、毛先を遊ばせるようになってきている」と細かく見る人はちゃんと見ているのだ。 交際期間はわずか2か月。考えてもみて欲しい。2か月前と言えば博多大吉と赤江珠緒が芝生でゴロゴロしていた頃である。ついこの前である。ケーシー高峰師が亡くなった頃である。ほんのちょい前である。あれから付き合い出してもう籍を入れているのである。しかし出会いは2006年、相方・南海キャンディーズのしずちゃんと蒼井優が『フラガール』で共演した時。な~んだ、オレなんか前年の2005年『タイガー&ドラゴン』で優ちゃんと共演したのになあ。 それよりも「光と影」、吉本・入江(カラテカ)の闇営業である。口を揃えて「詐欺集団」のパーティとは知らなかったと言ってるようだが“ひとり100万円のギャラ”って、宮迫からガリットチュウまで一律同額っておかしいだろ。ひょっとしたら山里の会見も入江の闇営業だったんじゃないの?■イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2019年6月28日号
2019.06.20 07:00
週刊ポスト
純烈の“戦友”が明かすリーダーの素顔「彼がHGだった頃」
純烈の“戦友”が明かすリーダーの素顔「彼がHGだった頃」
 プロレスのリング上に、身長3メートル、体重500キロの巨大パンダレスラーであるアンドレザ・ジャイアントパンダとともに、紅白歌合戦にも出演した“スーパー銭湯アイドル”純烈のリーダー・酒井一圭(かずよし)の姿があった。 酒井や、酒井に呼ばれてリングに上がった他の純烈メンバーが波状攻撃をしかけるも、アンドレザ・ジャイアントパンダはすべての攻撃を受け流す。酒井の渾身の一撃もヘッドバットで返り討ちに。アンドレザ・ジャイアントパンダが、リングの上で大の字に倒れている酒井めがけとどめのアンドレザプレスを見舞うと、3カウントが入り勝負あり。勝利したアンドレザ・パンダが純烈に新メンバーとして加入することが決まった。 これは2月16日に東京・両国国技館で行われたDDTグループのエンターテインメントプロレスイベント「マッスル」の1シーンだ。この日は、酒井が実に8年4か月ぶりにプロレスラーとしてリングに復帰した日でもあった。実は酒井は、2010年に純烈としてデビューする前は「酒井一圭HG」というリングネームでマッスルに参戦していた。「百獣戦隊ガオレンジャー」などで俳優として活躍する傍ら、元来のプロレス好きが高じてプロレスラーとして活動していたのだ。酒井は2005年の「マッスルハウス1」でプロレスデビューを飾り、2010年にマッスル自体が終了すると同時にレスラーを引退。その後、“アイドル”に転身。純烈としてデビューしている。 今回、そのマッスルが久々に復活するのに際し、紅白出場歌手にまでなっていた酒井もプロレス復帰。その中で「純烈新メンバーオーディション2019時間差バトルロイヤル」が行われた。これは「酒井が勝てば純烈は4人体制のまま、他の選手が勝てば勝者が純烈新メンバーとして加入」というもの。結局酒井は最後の2人まで残ったものの勝者になれず、優勝したアンドレザ・ジャイアントパンダが純烈新メンバーの座を勝ち取ったのだった(しかし、その後アンドレザ・ジャイアントパンダに不倫疑惑が発覚し即日脱退している)。 自身もMCや演出家役としてリングに上がる、DDTプロレスリングの今林久弥氏は言う。「久々にリングで見た(酒井)一圭は変わってなかったですね。人を楽しませたいという根本のところは同じ。ちゃんと試合してましたからね。でもちょっと太ったかな、お互い(笑)」 今林氏も、酒井のリングデビューと同じ頃からマッスルのリングに総合演出家役で登場している。“レスラー酒井”をずっと見続けた1人だ。その縁もあって、今林氏は純烈のライブの初代司会者も務めていた。お互い多忙になり純烈ライブでのからみはなくなっていったが、純烈メンバーとの絆は深い。 純烈結成前とはいえ、若手俳優である酒井にとってプロレスデビューには不安もあっただろう。しかも、当時流行していた「レイザーラモンHG」を模した「酒井一圭HG」というキャラクターでの参戦だった。今林氏はこう当時を振り返る。「スーパー戦隊として人気があった俳優で、イケメンで背も高いのに、初めて会ったときから礼儀正しい好青年でした。しかもHGというキャラクターでやれと言われ、記者会見もアドリブでやったりするんですけど、服を脱がせたり僕が触ったりしても嫌がらずに耐えていた。『じゃあそこの記者の人とチューしてみて』なんて無茶ぶりしても応えてくれて、すごいなこの人、性根座ってるなと思いましたね」 酒井と純烈のマッスル出演は、昨年3月のマッスル復活発表直後に決まっていた。もちろん紅白出場が決まる前だ。その後紅白出場を果たした純烈だが、1月にメンバーの友井雄亮による交際女性へのDVや金銭トラブルが発覚し、友井の芸能界引退という事態にまで発展してしまう。 1月に東京・明治座で行われた前川清特別公演が、騒動後4人となった純烈の最初の活動だった。同公演を観に行った今林氏は、終演後に合流した席で今回のマッスルの内容について話をしたのだという。「マッスルでこんな事やろうと思ってるんだけど、と相談したんですよ。『新生純烈メンバーオーディション』って企画やっていい? と聞いたんです。『よくそんなこと言えるな』って怒られても良さそうなもんじゃないですか。でも一圭はすごく笑って、面白いねって、やろうやろうって言ってくれましたからね。信頼関係がずっとあるから、僕らが提案したものには乗ってくれるというのはなんとなくありましたけど、やっぱり変わってないなと。面白いことには乗ってくれる」 今回の企画は、純烈が1人減って4人となったことをダイレクトにイジるものだと言える。さらに、プロレスや格闘技でよく見られる“試合前の煽りVTR”でも件の騒動に触れていた。「“煽りV”も、すごくいい内容ではあるんですけど事務所さん的には嫌がるかもしれないという心配はありました。でも、一圭に見せたら『すごくいいよ。ありがとう、こんなVTR作ってくれて。事務所の面々にも見せたい』と言ってくれて、実際に見た方からもありがとうと言ってもらえました。本人たちもそうだし、スタッフさんたちも本当にいい人ばっかりだから、ああいうことがあっても周りの人たちが盛り上げてくれてるんだろうと思います」 久々の復活となったマッスルだが、今後も1年に1回くらいのペースで続けていきたいという意向があるのだという。「まだ全然、何も決まってないんですけどね(笑)。でも、今後もやりたいとは思ってるので、一圭も忙しいだろうけどまた出てほしいですね」(今林氏)◆取材・文/大木信景(HEW)
2019.03.12 16:00
NEWSポストセブン
二世俳優 評価される条件は「自らの立ち位置を確立する」
二世俳優 評価される条件は「自らの立ち位置を確立する」
 芸能界には多くの二世がいるが、「二世」という“肩書き”がなくても活躍している人たちもいる。映画やドラマで、キラリと光る演技力を発揮している「二世俳優」について、コラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * * 有名人の二世たちがバラエティーで両親の素顔を暴露トークするのは、恒例のようになっているが、それとは別に映画、ドラマでいい味を出す二世たちが増えている。  トップランナーともいえるのが、北村有起哉。名優北村和夫を父に持つ北村は、今シーズン、『アンナチュラル』でいかにも胡散臭いフリー記者宍戸を演じている。ヒロインのミコト(石原さとみ)を執拗に追いかけ、隠し撮りや脅しまがいのネタ収集も平然とする男。出でくるだけでドラマに暗い影を落とす。 彼は大河ドラマ『西郷どん』では、主人公・西郷吉之助(鈴木亮平)の薩摩の盟友大山格之助役。熱血で明るく遊びも大好き。初めての江戸でドキドキする西郷を品川の色町に連れていき、大山はノリノリだ。この役ではドラマに明るさをもたらす。宍戸とは正反対のキャラである。私は北村の舞台作品も多く見てきたが、3年前、松尾スズキ主演の『ちかえもん』で見事な義太夫節を披露したのにはびっくりだった。生半可ではできない節回しを必死に稽古したという。カッコよくて面白い曲者。次は何をしてくれるのか。目が離せない。 もうひとり注目している二世は、本田大輔。父は本田博太郎である。女性ファンの反響を受けて続編も決まった『アシガール』で、殺し屋のような動きを見せる如古坊を演じた本田。坊主姿の役作りのため、あっさりスキンヘッドにしてしまったという。思えば、父も必殺シリーズなどでは水に入り、泥にまみれ、体当たりの演技が評価されている。映画『北京原人Who are you?』では、誰も演じたことがない北京原人役をもこなしたことで知られる。そんな父にも負けない思い切りの良さと内に秘めたパワーがじわじわとドラマでも発揮されている。 そして意外なところに「俳優」として出てきた二世が、紘毅であった。先日公開された映画『バケツと僕!』。児童養護施設に就職した気弱な神島(紘毅)が、母から虐待され捨てられた軽度の知的障害があるバケツ(徳永ゆうき)と繰り広げる人間ドラマである。ゴミだらけの部屋にいるバケツを一生懸命面倒みる神島だが、肝心のバケツは盗癖があり、好き勝手に動き回って神島を振り回す。興味深いのは、神島がバケツを支えるという単純な構造ではなく、どっちもダメでどっちもちょっと前向きで、関係性がフラットになっていること。 その分、神島には繊細な演技が要求されるが、紘毅には父・前川清譲りのへなっとした笑顔という武器があった。うれしいときも情けないときも、この笑顔。体当たりとか強烈とかとは違う紘毅にしか出せないもの柔らかい空気を出すと、主役なのに脇役みたいになっちゃう。これもまた個性か。 自分の立ち位置が確立した二世たちは強い。名優の二世と言われつつ、独自の境地にたどりついた田村正和も船越英一郎も歩んできたこの道。バラエティーで暴露トークしている二世のうち、何人が「本物」になっていくか。なんとなくわかりますけどね…。
2018.03.07 07:00
NEWSポストセブン
天然ボケ逸話満載の斎藤清六 今のTV界に需要はあるか?
天然ボケ逸話満載の斎藤清六 今のTV界に需要はあるか?
 萩本欽一に密着したドキュメンタリー映画『We Love Television?』が11月3日から公開される。同映画は、日本テレビで1990年代に『電波少年』シリーズを手掛け、高視聴率を獲得した“T部長”こと土屋敏男氏が監督を務める。勝俣州和、松原桃太郎、西尾拓美、中村亘利、木野正人で構成されたグループCHA-CHAを生んだ『欽きらリン530!!』でディレクターを務めて以来、師匠と仰いでいる萩本を土屋がどう撮るのか注目されている。 その一方で、一部ファンにとっては意外な注目ポイントがあるという。芸能担当記者が話す。「欽ちゃん番組をきっかけに大ブレイクした斎藤清六(69)が劇場に訪れるのかも見所の1つです。清六さんはプロレス会場や舞台に何気なく訪れ、さっと帰っていきます。普通、業界人は招待席で見ますし、関係者にも見に来たアピールをする人が多いですよ。でも、清六さんはそんな雰囲気は一切出さず、むしろ見つからないように消えていく」 清六は日本大学法学部在籍中の1969年、日本劇場に出演していたコント55号の楽屋を突然訪れ、弟子入りを志願。まだ誰も手を付けていない寿司を萩本が勧めると、遠慮せずいきなり、真ん中にあるウニを食べ、次にトロを口に運んだというエピソードもある。「当時はおおらかな時代だったので、ファンでもいきなり楽屋に入れたんですね。天然ボケらしい逸話も欠かさない清六さんですが、翌年に欽ちゃんが初めて映画を撮った時には、ポスターをベニヤ板に貼り、サンドイッチマンとして銀座の街を歩いて、宣伝していたこともあったそうです。誰に言われたわけでもなく、自主的な行動だった」 その後、浅草で修業したり、『スター誕生!』(日本テレビ系)の前説などを経験したりして、1980年代には『欽ちゃんのどこまでやるの!?』(テレビ朝日系)では、頼りないアナウンサー役で『村の時間の時間』というコーナーを担当し、人気を博した。 また、あまりの音痴ぶりも話題になった。LPレコード『なんなんなんだ!?』に収録された『ギンギラギンにさりげなく』(近藤真彦)や『君に薔薇薔薇…という感じ』(田原俊彦)などの清六の歌声は、今や伝説となっている。「清六さんは現在も2時間ドラマで時折テレビ出演はあるが、1990年代以降バラエティ番組への出演はほとんどなくなりました。オファーがあっても断っているようです。ただ、今年5月には、同じく欽ちゃんファミリーである前川清の『タビ好き』(九州朝日放送)に出演しています。今のテレビ界は、1980年代に活躍したタレントに対する需要がある。もしバラエティ番組で清六さんが『ギンギラギンにさりげなく』なんかを歌ったら、爆笑の渦に巻き込めると思いますけどね」 萩本の番組で、久しぶりに大ボケをかます斎藤清六を見てみたい。
2017.10.20 16:00
NEWSポストセブン
オリコン1位獲得で話題のスーパー銭湯アイドル「純烈」
オリコン1位獲得で話題のスーパー銭湯アイドル「純烈」
「キャーー!!」――スーパー銭湯の宴会場は熱気ムンムン。熱狂的なファンの黄色い歓声が飛び交う。ムード歌謡が持ち歌の『純烈』は、5人中4人が戦隊ヒーロー番組に出演していた経歴がある。 彼らのステージは、全国各地のスーパー銭湯だ。スラリと背が高く、イケメン揃いだが、どこか懐かしい昭和の香り。スーパー銭湯に来れば間近で会えるとあって、年配の女性たちに熱く支持され、口コミで徐々に人気が拡大。 今年3月にはオリコンチャートで1位(3月13日付、オリコンデイリーCDシングルランキング)を獲得。結成10年、その道は長かったとリーダーの酒井一圭さんは振り返る。「俳優業では妻子を養えないと悩んでいた10年前、前川清さんが夢に出てきて、ムード歌謡のアイドルグループで紅白を目指そうと閃きました」 デビュー当時は月給2万円。バイトをいくつも掛け持ちしながら歌手生活を続けた。30才を過ぎた元戦隊ヒーローの起死回生が始まった。「ぼくらの持ち味は、古き良き昭和。社会が不安定な今、懐かしさや癒しを求めて会いにきてくれるのかな」(酒井さん)撮影/玉井幹郎※女性セブン2017年6月8日号
2017.05.29 07:00
女性セブン
競馬界席巻の北島三郎vs大魔神・佐々木 対象的な馬主哲学
競馬界席巻の北島三郎vs大魔神・佐々木 対象的な馬主哲学
 日本競馬界を有名人馬主が席巻している。今年から新設されたGI・大阪杯で初代王者に輝いたのは歌手・北島三郎所有のキタサンブラックだった。昨年のJRA年度代表馬は、今回の勝利でGI4勝目、生涯獲得賞金は歴代8位の11億9048万5000円となった。「キタサンブラックの購入価格は800万円前後と言われています。そんな馬が10億円以上稼いだわけです。まさに“ジャパニーズドリーム”を体現する存在です」(競馬専門紙記者) 競馬界を代表する馬主となったサブちゃんがライバル視するのが、元メジャーリーガーの大魔神・佐々木主浩だ。大阪杯後、北島はこう漏らしていた。「今週、テレビを見ていたら佐々木さんがよく出ている。オレもこうなんねえかなあって思っていました」 大阪杯の直前、佐々木の所有するヴィブロスがUAEで開催された海外GI・ドバイターフで優勝し、約4億円の賞金を手にしたことが報じられた。歓喜する佐々木の姿は北島の闘志に火をつけたようだ。 年内引退を表明していたキタサンブラックの引退を白紙撤回。10月に行なわれる競馬界の最高峰・凱旋門賞(フランス)を目指し、“大魔神超え”を狙っている。 歌手・前川清や風水で有名なDr.コパなども有名人馬主として名を馳せているが、北島と佐々木の愛馬の活躍と注目度は、その比ではない。だが、この2人の馬主としての哲学は180度異なる。前出の競馬専門紙記者はこう話す。「北島氏は勝ち負けより人間関係を重視するタイプで、購入する馬は付き合いのある中小牧場の安い馬ばかり。超一流の良血馬は少ない」 儲けを度外視して50年近く馬主を続けてきた北島にとって、キタサンブラックの活躍はうれしい誤算だったのかもしれない。 一方の佐々木氏は“勝てる良血馬”を数多く購入している。「『アドマイヤ』の冠で知られる競馬界を代表する馬主である近藤利一氏の下で“相馬眼”を磨いた。当初は大魔神にあやかり『マジン』の冠を愛馬に付けていたが、妻の榎本加奈子が名付けた『ヴィルシーナ』が活躍してからは所有馬の名前には『ヴ』を入れています。勝負師らしくゲン担ぎも大事にする」(同前) 両オーナーの愛馬の直接対決がぜひ見てみたい。※週刊ポスト2017年4月21日号
2017.04.11 07:00
週刊ポスト
恩田陸 「ここで泣け」とツボ押すような感動は本物ではない
恩田陸 「ここで泣け」とツボ押すような感動は本物ではない
 2段組で507ページにわたる大長編と聞けば、たじろぐ人もいるかもしれない。しかし、それでやめるのは、もったいない。一度読み始めると、たちまちページをめくる手がとまらなくなるのだから。『蜜蜂と遠雷』で第156回直木賞を受賞した恩田陸さん(52才)。選考委員からは「音楽や才能は大変、小説にしづらい。独自の言葉を使い、多様な表現により音楽に迫った」(浅田次郎さん)と絶賛された。恩田さんはいかにしてこの大作『蜜蜂と遠雷』を紡ぎ上げたのか。(取材・文/由井りょう子)──世界はこんなにも音楽で溢れている。 登場人物の1人、20才の栄伝亜夜は屋根を叩く雨音を聞きながら、そう思う。16才の風間塵は、野山を群れ飛ぶ蜜蜂は世界を祝福する音符だと感じながら、そう思う。音について人並み外れた感受性と技術を持つ天才たちが、しのぎを削る国際ピアノコンクールを舞台に描かれる恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』。「一度は音楽小説を真正面から、きちんと書きたいと思っていた」と、執筆の動機を語る恩田さん自身、幼いときからクラシック好きの父の下で音楽を聴き、4才からピアノを習っていた。「でも、プロのピアニストになろうなんて、これっぽちも考えたことがないし、レッスンはサボるタイプだし。この登場人物たちのような、人生を賭けての場には縁がないんです」◆6回目の候補での受賞に「ホッとした」 7年かけた連載が昨年9月に単行本になり、年明けに第156回直木賞に輝いた。「これまで5回候補になっていますから、私は落ち慣れているんですけど、そのたびに周りの皆さんががっかりして、いたたまれなくなるんです。今回の受賞で、もうそんな思いをしなくて済むと思うと、正直、ホッとしました」 主要登場人物は、冒頭の2人のほかに、ピアノの貴公子として一歩を歩き出している19才のマサル・C・レヴィ・アナトールや、すでに妻子持ちで、楽器店で働いている28才の高島明石など。彼らピアニストが、世界各地から集結し、予選から本選へと続く息詰まる2週間を過ごす。その過程に多彩な個性や生き方が鮮やかに浮かび上がる。 出場者たちが演奏する作曲家や曲目の紹介、登場人物それぞれがライバルの演奏に感じ取る感想などが、そのままクラシック音楽事典になっているといってもいい。音楽を表現する言葉の豊かさ、強さが実に魅力的で、読んでいると頭の中をいくつものメロディーが駆けめぐっていく。「いちばん苦労したのは、音をどう言葉で表現するのか、ということ。とくに登場人物の個性に合わせて演奏を書き分けることでした。でも、演奏中の緊張感や心情などは小説だから書けること。その点では、音楽と小説は相性がいいと思いました」 モデルとしたピアニストはいないが、舞台は国際的に高く評価される浜松国際ピアノコンクールがイメージの基本にあり、3年に1度の開催に4回も通った。「取材というよりひたすら聴き続けただけなんですけど、12年も通って聴いていると、耳が肥えたのかな。勉強にもなりましたし、財産にもなったと思います。同じピアノでも、同じ曲でも演奏者によって全然違う音になるんです。とても面白いですよ」 将来を嘱望されるピアニストの、生の演奏を堪能できるのだから、機会があれば、読者の皆さんもぜひ聴いてみてはと恩田さんはすすめる。 作品の中でも指摘されているが、ハリウッド大作をはじめ、昨今のエンターテインメントはアトラクション化している感が否めない。ここで泣きなさい、ここで感動しなさい、という見えない強制が働いている。恩田さんは言う。「マッサージみたいなもので、“ここは感動のツボです”と押されている感じ。それは一定の反応を引き起こすだけであって、本来の感動とは以て非なるものだと思います。感動ってそんな受け身のものじゃなくて、もっと主体的なもので、人それぞれに感じるものであり、そしてずっと後に残っていくものではないか、と」 そんな真の感動がここにはある。コンクールや演奏会はそのとき一度限りのもの。CDなどの音源は残るが、まさに一期一会だ。「例えば浜松国際では1人の女の子の演奏に聴衆もオケも涙を流していた。その瞬間に感じられるものがあるから、素晴らしいし、逆に永遠性を感じるんです。書きながらその思いをますます強くしました。昔、あるチェリストが、どんなに醜い感情も、ネガティブで嫌な思いも、音楽に表現すれば、美しいものに昇華できるといいましたが、音楽の素晴らしさって、それなんだとあらためて思いました」◆誰が優勝するかは迷いながら書き進めた 執筆も音楽を聴きながら? と問うと、「書くときは好きな音楽でも、うるさい! と感じて。すぐに消します(笑い)」。 日常的にはジャンルを超えてなんでも聴くそうだ。作品の中にも八代亜紀や前川清の名前がちらと出てくるが、「疲れたときに聴く八代亜紀のブルースもいいし、最近聴いていいのは、前川清の『そして神戸』(笑い)。うまいですよね。こぶしの回し方も、声もいいし」。 選考を重ねるごとに成長していく彼ら。いったい誰が第1位に輝くのか、最後までワクワク感が高まり、興味が尽きない。「私も、誰が優勝すると決めていなかったものだから、誰が優勝するんだろうと最後の最後まで考えながら、迷いながら書き進めていたんです。そういう意味では臨場感がありましたね(笑い)」 激しい戦いを経た挑戦者(登場人物)たちなのに、お互いがそのライバルをリスペクトし、それぞれが《音楽っていいな》という思いを新たにする。 例えば、今は平凡な音大生である亜夜だが、天才ピアニストとして13才でデビュー。しかし、ある日、コンサートをドタキャンして、消息を断っていた。そんな彼女がどんなふうに復活を遂げることができたのか。大きな驚きが待ち受けている。 ところで、舞台のモデルとなった浜松国際ピアノコンクールの審査委員長を長年にわたって務めた、日本を代表するピアニスト中村紘子さんが昨夏、亡くなった。「中村さんは別格のスターでした。私がこの小説を書いていることはご存じでした。読んでいただきたかったです」 声が沈んだが、ピアノって何ですか、とあらためて問うと、明るさを取り戻してこう話した。「オーケストラを兼ねることもできるし、孤独なものでもあるし、いろんなこと、ものを表現できる素晴らしい楽器です」──よく弾くんですか。「今は全然。家にピアノがないんで。でも、今度こそ買います!」※女性セブン2017年2月23日号
2017.02.10 16:00
女性セブン
紅白本番中に司会に曲変更させられた橋幸夫、その真相を直撃
紅白本番中に司会に曲変更させられた橋幸夫、その真相を直撃
 今年で67回目を迎えるNHK紅白歌合戦。今回は和田アキ子、細川たかし、藤あや子らベテラン勢が落選、“世代交代”を印象づけた。近年は視聴率低迷が叫ばれているが、それでも平均視聴率40%近くを叩き出す年末の風物詩だ。 1951年、NHKラジオ『紅白音楽試合』を引き継ぐ形でスタートした『NHK紅白歌合戦』。生放送のため、予期せぬアクシデントは黎明期から数多く起こっていた。 第2回放送(1952年)では歌手・松島詩子が会場に向かう途中に交通事故に遭遇。頭を8針縫う重傷を負い、出場不可能となった。そこでNHKは近くで年またぎの忘年・新年会をしていた越路吹雪に緊急オファー。越路は泥酔しながらも無事に“代打”を果たした。紅白ウオッチャーのコラムニスト・ペリー荻野氏が話す。「新宿コマ劇場で行なわれた第9回(1958年)時には、裏番組で生放送が急増。売れっ子は紅白と掛け持ちだったため、出演者が到着せず、司会の黒柳徹子さんがトークで場をつないだりしていた。紅白は“事件”が起こりやすい番組なんです」“忘れられない紅白ハプニング”として音楽評論家・富澤一誠氏が挙げるのは、第21回(1970年)の出来事である。 その年の橋幸夫は、『俺たちの花』を歌う予定だった。しかし白組司会の宮田輝アナが、本番中に「『いつでも夢を』を歌ってほしい」と橋に要求。翌年1月に結婚する自分のため「門出にふさわしい曲を」とリクエストしたのだ。 突然のことに橋が戸惑う中、会場には生バンドが奏でる『いつでも夢を』のイントロが流れ出し、そのまま歌が始まった。「今なら絶対にありえない話です。当時の宮田アナは、実力・人気ともに国内トップのアナウンサー。紅白の司会を何度も務め『宮田輝あっての紅白』といわれていた。その宮田アナのお願いだからこそ実現したのでしょう」(富澤氏) とはいえ、アナウンサーのプライベートのためにスターが歌うなんて、にわかに信じ難い。真相を確かめるべく橋を直撃した。「もう時効だから言いますけど、あれは演出ですよ(笑い)。事前に打ち合わせもして、リハーサルもやりました。バンドも入っているわけで、ぶっつけ本番で曲を変えるわけないでしょう」 翌1971年はメインボーカル・前川清の急病で「内山田洋とクール・ファイブ」が出場を辞退。代役でフォーリーブスが出場した。本番では前川抜きのクール・ファイブがゲストとして登場。当時、前川の妻だった藤圭子がクール・ファイブをバックに『港の別れ唄』を歌った。「晩年は暗い話題の多かった藤圭子さんですが、これは本当に心がほっこりする話。これからも語り継がれるべきエピソードです」(ペリー氏)※週刊ポスト2017年1月1・6日号
2016.12.21 07:00
週刊ポスト
生活情報バラエティ 生活の充実感求める意識の高まりで人気
生活情報バラエティ 生活の充実感求める意識の高まりで人気
 バラエティー番組『あのニュースで得する人損する人』(日本テレビ系)が好調だ。人気をけん引しているのが「家事えもん」。元お笑いトリオ・ジュシーズの松橋周太呂(まつはし・しゅうたろ)の愛称で、「掃除能力検定士」や「ジュニア洗濯ソムリエ」といった資格を取得するほか、自宅には洗剤100種類、スポンジ30種類を所有するほどの「家事好き男子」。料理も得意で、5月5日「こどもの日」の放送回では学校給食100人分を作り、子どもたちの苦手な食材を美味しく調理。この回は視聴率14.2%を記録した(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。近ごろ、同じように「暮らしの中でためになる」番組を多く見かけることはないだろうか。 例えば『有吉ゼミ』(日本テレビ系)では“潔癖王子”こと俳優の石黒英雄が掃除の仕方を紹介。『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)ではタレントの森泉が100円ショップで購入した商品を使って様々な収納・DIY(日曜大工)術を実践。『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)では、渡辺徹・榊原郁恵の長男・渡辺裕太、また前川清の長男・紘毅が、古びたアパートの一室のリノベーションに挑戦。さらにはこの4月から、長年の汚れがたまった人気飲食店をその日の開店までに大掃除する企画もスタートした。 日曜朝の生放送番組『シューイチ』(日本テレビ系)でもKAT-TUN・中丸雄一がDIY術を実践。『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)でも保護施設に住む犬たちのために遊具を手作りするコーナーが人気だ。 家事、収納、DIY、さらにはリノベーション…生活に役立つ情報を紹介する生活情報バラエティーが人気の背景はどんなところにあるのだろうか?  「ためになる、生活に役立つ番組というのは、例えばクイズ番組であるとか、恋愛バラエティーといったジャンルと同じように、はやりすたりというか、生まれては消えるもの。かつては10年ほど前にも生活情報バラエティーが大ブームを呼んだことがありました」(テレビ局関係者)  それが、いわゆる「食材の健康パワー」を紹介する番組だ。その代表格だったのが、身の回りにある事柄を毎回多角的に検証する『発掘!あるある大事典』(フジテレビ系)。1996年の開始以来毎週視聴率20%を超す人気を博していたが、2007年1月、実際には検査を行っていないにもかかわらず納豆がダイエットに効果的であるという虚偽のデータを放送。このねつ造騒動のあおりを受けて番組は終了した。 他にも同時期、同じような不祥事が相次いだ。『教えて!ウルトラ実験隊』(テレビ東京)では血流の映像をタレント本人ではなくスタッフのものを使ったことなどが発覚して2005年で打ち切り。『ぴーかんバディ!』(TBS系)という健康情報番組でも、白インゲンをご飯にまぶして食べるだけで2週間でウエストが15cm痩せるなどと紹介されたが、それを実践した視聴者から激しい嘔吐下痢を訴える事案が続出。番組は2006年、わずか4か月で終わった。 「そうした一連の事案以降、テレビから一方的に提供される数値やデータで惑わされず、テレビ番組を鵜呑みにしないことの大切さを視聴者は学んだのではないでしょうか。また2000年代初頭には血液型ブームの影響で血液型ダイエットなるものや、風水による開運生活が盛んに紹介されました。そうした、にわかには信じられないこと、実証しづらいことが狂信的に受け入れられていたこともありましたが、そうしたブームの反動で、視聴者はすべてを真に受けず、精査する目を養っていったのでは」(テレビ誌ライター)  一時期は途絶えていた生活情報バラエティーを制作する機運が高まったのが、東日本大震災からとみるのは、バラエティー20年のキャリアを誇る放送作家だ。「震災以降、自分たちの生活を足元から見直し、料理や掃除といった家の中の暮らしをいかに自らの手で向上させるかということに目が向いた気がします。さらに近年のハンドメイドブームも起因しているのでは。生活が便利になる一方で、自分で何かをする楽しさや充実感を味わいたいのかもしれません」 時を同じくして2011年3月に本格的に活動をスタートさせたのがDIY女性たちによるサークル「DIY女子部(R)」。20~60代まで2000人以上の女性が在籍する全国的組織で、各地の工房で教室を開いたり、イベントに出張しているが、このサークルが、おしゃれに日曜大工を楽しむ近年の「DIYブーム」のきっかけとなったと言われている。そうしたブームが次第にバラエティー番組にも広がっていったのだろう。 さて、先に挙げた番組のほか、俳句や水彩画、絵手紙、花の生け方といった趣味の分野で、芸能人の才能を査定する番組『プレパト!』(TBS系)も毎回視聴率10%前後を獲得するなど好調を維持している。「以前であれば、そうした趣味をそのまま紹介するのは地味すぎてテレビ的ではないと判断され、企画が通らない印象がありました。しかし地に足がついたことをやれば支持が得られるということは我々テレビマンとしても刺激になりました」(前出・放送作家) 風水や血液型といったスピリチュアルめいたことや、食材の健康パワーといった、聞こえの良い、驚きの情報ではなく、決して派手ではなくても暮らしを楽しむきっかけになる情報を伝えていることが、現在の生活情報バラエティーの人気の秘密なのかもしれない。
2016.06.26 07:00
NEWSポストセブン
錦鯉界の頂点君臨の前川清 新潟で鯉専用巨大水槽借りる
錦鯉界の頂点君臨の前川清 新潟で鯉専用巨大水槽借りる
 なんでも、錦鯉、秋田犬、レース鳩、盆栽を“日本4大とっつぁん趣味”と呼ぶそうな。なかでも「愛鯉家(あいりか)に女性は皆無」というほど、錦鯉の世界は男まみれだ。未知なる領域に分け入ってみよう。 秋から春にかけては、大小の品評会が行われる。金額は1匹500円~数百万円とピンキリだ。会場には、自慢の鯉を出品する錦鯉のオーナーと、その鯉を預かって育てる養鯉業者が集結する。15cmから1m超えのものまで、鯉の大きさと柄で分けたいくつものビニール製プールが並び、審査員が審査する。 泳ぐ鯉を眺めながら、おじさんたちは目を細め、「さすが違うなあ。この親は○○の流れで…」などと、朝から夕方まで一日中、語り合っているという。 サラブレッドのように錦鯉にも血統があり、養鯉業者は、品評会当日、自分の鯉が最高のコンディションになるように数か月前から餌をあれこれ調整する。また、水温の急激な変化は鯉にストレスをかけ、体調を崩したり、体の色まで変えてしまう原因になったりするので、前もって会場とほぼ同じ水温で泳がせておく。 輸送中も、出品する鯉が安心していられるように、いつも一緒に泳いでいる仲間を同行させることもある。しかし、それらの技術の多くは門外不出だという。 品評会で最も名誉ある賞は、“全体総合優勝”だ。2014年11月、あらゆる錦鯉の頂点に立つ、栄えあるこの賞に輝いたのは、誰あろう、歌手の前川清さん(67才)である。日本で賞をとるため、金に糸目をつけない中国勢がここ数年上位を占めていた中での快挙だった。 前川さんと鯉の出合いは、故郷・長崎の小学校低学年時代にさかのぼるが、当時眺めていたのは黒い真鯉で、色のついた錦鯉がいることを知ったのはずっと後だという。前川さんは、『長崎は今日も雨だった』のヒットを機に、積年の思いを叶えるべく、新潟・小千谷の地を訪れた。「いつも専門誌で眺めていた錦鯉を、実際に見たときは、うわぁ、こんなにきれいなんだって一瞬でハマりました。あれから45年以上たった今、タレントとしてどこかに行くと、『お、前川清が来た』と見られるけど、鯉の世界では『また来ているよ』てなもんです。 確かに鯉の世界にいるときの自分は、写真を見ても何のオーラもない完全にとっつぁん(笑い)。長靴をはいて、麦藁帽をかぶって、暑い日に魚の選別をしたりして。あんまり人に見られたくない姿だけど、何もかも忘れている、幸せな自分がいるんですよね」(前川さん) 前川さんは、新潟に自分の鯉専用の20~30トンの水槽をいくつか借りている。「真夏の鯉は、泥色の野池に入っていて見られないから行かないんです。でも秋になると…もう、体に鯉のリズムが刻まれているんですね。気になって気になって、10月から4月まで、また通い出す。この繰り返しですね」 そんな錦鯉の“美のツボ”はどこか。写真を見れば見るほど、わからない。前川さんに聞いてみた。「この鯉を親にして交配したら、こんな鯉ができるんじゃないかと夢を見て手作りするんですけど、小さいうちはきれいでも、80cm、90cmと大きく育つにつれてアラが目立つんです。だからこそ、大きくて、くっきりと色・柄が出て、型つきがいいのが育ったときの喜びといったらない」 錦鯉の魅力を紹介する専門誌、月刊『鱗光』の編集者・田代聖子さんはこう言う。「食べられないし、いずれ死ぬ鯉に大きなお金が動くことが理解できないと言うと、愛鯉家は『命が限られているからこそ、一瞬の美しさがたまらない』と言うんです。鯉は、大小を同じ水槽で飼ってもけんかをしない。赤、黄、黒、白など色とりどりの鯉が群れて泳いでいるのを見るとなんとも癒されるという人もいます」 その魅力をひと言では言い表せないところが、道楽の道楽たるゆえんなのだろうか。ちなみに錦鯉は「どんなに思い通りに仕上がっても、死んだからお墓をつくろうという気にならない。かわいいという感情とはすごく離れたところにいる」と前川さん。 …おじさんの愛がますますわからなくなった。(取材・文/野原広子)※女性セブン2016年2月18日
2016.02.07 07:00
女性セブン
ネットの「加トちゃんがヤバい」説にロケ地の住民が同調する
ネットの「加トちゃんがヤバい」説にロケ地の住民が同調する
「加トちゃんがヤバい!」。6月9日と16日の2週にわたって放送された『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)以降、そんな声がネットを中心に急速に高まっている。たしかに、放送で映し出された加トちゃんこと加藤茶(71)は、冒頭から虚ろな目で茶畑を見つめ、笑福亭釣瓶との掛け合いにも覇気がなく、ろれつもたどたどしいばかり。往年のギャグを振りまくこともなく、ただたださまようような姿に、“病気説”が噂されるのも納得の内容だった。番組では、鹿児島県南九州市を巡る二人の姿が放送されたが、その中で彼らが立ち寄ったのが、“薩摩の小京都”と呼ばれる美しい町並みを誇る知覧町。番組のロケを見ていた地元住民は語る。「本当にどうしたんだろうっていうくらい、傍から見ていても加藤さんはおかしかったですよ。撮影が止まると、誰とも話さず、ずっとボ~ッとしているんです。スタッフの皆さんもどうしていいか分からない感じでした。撮影が再び始まると、スタッフの方が合いの手を入れるようにして加藤さんに話を振る。それに加藤さんが反応して話し出すという…。本当は加藤さんと握手したかったけど、野次馬で見に行った私たちが声を掛けるなんてことはとてもできませんでした」ほとんど自発的に言葉を話そうとしなかったという加トちゃん。番組では、知覧の特産品である知覧茶を加トちゃんが飲むというシーンもあったが。「あれには地元の人も苦笑いでしたよ。苦いって言われるとは思いませんでしたから(笑)。知覧茶は、さわやかな香りが特徴で飲みやすい緑茶ですからね。ほんと、撮影の皆さんが帰ったあとも、加トちゃんどうしたんだろうって話題に。ちょうど加藤さんが来た一週間後くらいに、違う番組の撮影で前川清さんが来たのですが、すっごい元気だし明るかったんです。それだけに加藤さんの元気のなさがとても気になってしまいましたね」(前出・地元民)日本有数の武家屋敷が残存する知覧は、年間に多数のロケが行われほどの名所。数々の有名人を見てきた地元の人々ですら、こんなケースは初めてだったという“加トちゃんショック”。「ちょっとだけよ~」と言われても、こんな姿は見たくなかった。
2014.07.29 07:00
NEWSポストセブン

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