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「犬・猫禁止」マンションで爬虫類飼育が問題化 退去命令に従うべきなのか
「犬・猫禁止」マンションで爬虫類飼育が問題化 退去命令に従うべきなのか
 賃貸住宅でのペット飼育はオーナーとの賃貸借契約で決まる。犬や猫などは契約書にわかりやすく飼育可否について記載される場合も多いだろうが、契約書に飼育禁止と明記されていない生き物なら、飼うことは法的に問題ないのだろうか。弁護士の竹下正己氏が実際の相談に回答する形で解説する。【相談】 マンションでクーラーの作業があり、私は仕事だったため、オーナーが業者と部屋へ。その夜、オーナーから退去命令が出され、理由は蛇やトカゲを飼育しているからだそうです。でも、契約書には「犬・猫の飼育禁止」とありましたが、爬虫類は明示されておらず、それでも引っ越さなければいけませんか。【回答】 仮に、マンションで小鳥を飼っている住人がおり、お咎めなしなら、契約書に「犬・猫」と書いたのは、通常ペットとして室内で飼育される大きな動物が「犬・猫」という認識だと思います。つまり、小鳥や金魚などのように鳥籠や水槽で飼育し、居室に損傷が生じることもなく、騒音を立てたり、悪臭をまき散らしたりせず、逃走しても、周囲に被害が発生する恐れがない小動物は、飼育禁止から除外する趣旨であったのかもしれません。 また、明文で「犬・猫」だけが飼育禁止だからといって、部屋で山羊を飼ってもよいとはならないことは、おわかりでしょう。 契約書上の「犬・猫」は例示であり、部屋を傷つけてオーナーに損害を与えたり、周囲に迷惑をかける恐れが予想できる動物については、禁止対象になるとの解釈も可能です。共同住宅に住んでいる以上、契約書に明記がなくても、賃貸人や他の居住者に迷惑をかけるような居室の利用方法は、用法違反になる可能性もあります。そのような動物飼育は、賃貸人から禁止を命じられ、従わないと契約を解除され、部屋の明け渡しを求められてもやむを得ません。 ただ、あなたの飼っている爬虫類が、類型的に迷惑をかける恐れのある種類かが問題です。蛇やトカゲを気味悪がる人は少なくなく、蛇が逃げ出せば、パニックになる居住者もいるはず。とはいえ、契約で爬虫類の飼育を明示的に禁じている例もあるのに、元々の契約書で「犬・猫」と限定的に表現したのはオーナーの失策です。 あなたは爬虫類を飼育できると信頼し、契約したのです。そこで飼っている爬虫類が大人しい種類で、人や物に危害が及ぶ恐れがないことや万全の態勢で飼育している点を説明して理解を受け、いま飼育している爬虫類限りを条件に交渉してみてはいかがですか。【プロフィール】竹下正己(たけした・まさみ)/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。※週刊ポスト2021年4月9日号
2021.03.31 15:00
マネーポストWEB
トイプードルは人気犬種のひとつ(イメージ)
盲目で心疾患持ちのトイプードルを社販で買った元ペットショップ店員の告白
 生きている動物を展示販売することを「生体(せいたい)販売」と呼んでいるが、動物の愛好家たちから批判が多い方法だ。その販売方式を伴うペットショップの多くで、ペットにも感情や記憶があり、きちんと向き合うべき命だということを無視したような行為が横行しているからだ。俳人で著作家の日野百草氏が、元ペットショップ店員に、精神的にも金銭的にも搾取された体験を聞き、レポートする。 * * *「ペットチェーンの看板に吐き気、一生の傷!」 2月、DMにたった一行、メッセージが届いた。筆者は何のことかよくわからなかった。「ペット」とあるからには、これまでの拙筆『ペットショップの「コロナ特需」と売れ残った動物たちの末路』や『チワワが諸費込みで60万円 コロナで高騰するペット生体販売の闇』および『コロナ禍のペットバブル 非常識な「返品」も多発している』に関係したことであろうことはわかる。実際、記事の反響から情報提供も多い。そのDMを送ってきたアカウントはいかにもな”捨て垢”、その場限りのものだったが「看板に吐き気」という具象性に悪戯でない、切実なものを感じ、筆者のメールアドレスにもう一度くれないかと返信してみた。今度は指定したメアドにきちんとした文面が届いたが、そのまま使うには差し障りある内容も多かったため、確認も兼ねて電話でお話を伺えないかと再度提案した。「私は以前、ペットショップで正社員として働いていました」 彼女はすぐに電話をくれた。メール中では本名だったが仮に「ムギさん」(30代)としようか。ムギさんは元ペットショップ店員、とは言っても10年以上も前の話だが、彼女によれば現在もそれほど変わらないとのこと、どういうことか。「コロナでペットショップがまた乱立しています。私の住む吉祥寺も増えました」 吉祥寺はコロナ禍以前からペットショップの激戦地だ。富裕層が多く住むだけに高価な犬や猫がよく売れる。「ペットショップのケバケバしい看板を見ると、あのころのトラウマがよみがえります。私はいまも病院で治療をうけています」 ムギさんはペットショップの仕事で精神を病んでしまった。動物専門学校を卒業後、ムギさんは都内のペットショップに入社した。配属先は都心の繁華街。リーマンショック後の失業率5%台、悪質な派遣業者が食い散らかした残りカスのような求人市場 ―― そんな時代、好きな動物の仕事で就職できたムギさんは幸運だと思っていた。もちろん、動物が好きなだけでは勤まらないと聞かされてはいたが、まさかこれほどの地獄とは思わなかったという。「入社してすぐ、ヤバい、辞めようと思いました。売れない子たちが大きくなって、ショーケースにぎゅうぎゅう詰めでした。店は都心のど真ん中、とても狭くて自由に放す場所もありません。大きくなった子は店の奥、下の段に入れられますが、5万円でも売れません。店のスタッフも餌をやるだけ。でも、どの子も噛んだり吠えたりしない、おとなしい子でした」たくさんの子が大きくなっては店から消えました まだ2013年施行の改正動物愛護管理法前、幼齢の犬猫の販売制限もなければ、終生飼養すら明記されていなかった。ショーケースの基準もなかったので、ムギさんの言う通り大型犬が身動きできない状態で売られることもあった。筆者も15年くらい前、歌舞伎町の某店舗でそんなブルドッグやレトリバー種を目撃している。売れない犬や猫を自治体の保健所という「無料処分施設」に送りつけて在庫一掃なんてことが平気でまかり通っていた。「店長は怖い人でした。あとで聞いたら本当に怖い関係の人でした。社長も実は雇われみたいで、本当のオーナーのことはわかりませんし聞いてもはぐらかされました。威圧的な幹部ばかりで、女性の副店長はいつも私たち店員を怒鳴ったり、酷いと小突いたりしてました」 昔の話だから構わないだろうが、一部ペットショップは反社会的勢力の資金源だった。日本における生き物を扱う仕事と反社の関係は長い歴史がある。明治時代から日本には「畜犬商」という商売があった。いまで言うブリーダーの元祖だろう。それと平行して、「犬屋」という商売もあった。これをペットショップの元祖と言っていいか微妙なところだが、生まれた子犬を引き取って売る商売である。戦後では1960年代、血統書付きの犬が投資になると称して事業を拡大し、1970年に出資法違反の疑いで捜索、社長が詐欺で有罪となった東京畜犬、1990年代にはブリーダー詐欺のあげく殺人事件にまで発展したアフリカケンネル、いわゆる埼玉愛犬家連続殺人事件など、どこかグレーな部分を引きずっている。事件化は極端かもしれないが、命の売買は綺麗事ではない。「そうです。綺麗事じゃありません。たくさんの犬や猫、小動物が仕入れられて、全部が売れるわけがないのですから。売れなければ処分です。殺すんです」 殺すとは直接的に店員がするわけではない。昔はきっちり殺せる店員がいたと1980年代に個人で鳥獣店を経営していた老人から聞いたことがある。鳥獣店とは若い人には馴染みがないかもしれないが、古くは鳥を專門に扱う「鳥屋」だったものが戦後になって小動物も扱うようになった昭和の個人店である。現在も地方に行けば「○○鳥獣店」と屋号のついた小さなペットショップを見かけるかもしれない。「たくさんの子が大きくなっては店から消えました。1歳過ぎたらまず見込み額では売れません。でも保健所へ連れていけば簡単に在庫処分ができますからね」 2013年の改正で自治体は引き取りを拒否できるようになった。それまでは公衆衛生の目的もあるため、引き受けざるを得なかったし、そもそも引き取って処分することが保健所の「義務」だった。野犬となり危害を加えるとか、狂犬病が広がるなど現代では笑い話だが、日本も大昔は野良犬によるそういった被害があった。その名残もあって、飼えないとなれば保健所は業者であっても引き取って処分しなければならなかった。悪質なペットショップやブリーダーはそれを逆手にとって「在庫」を引き取らせていたが、現在は法改正もあってほとんどの自治体は業者の持ち込みを拒否している。ムギさんの店も、そんな店だった。「でもね、”そんな店”でも、みんな私が毎日ご飯を作って、綺麗に洗って、小さなお店でずっと一緒にいた子たちです。だからセールスは必死でした。もう抱かせて、かわいいですよかわいいですよってアピールして、あまり治安のいい場所じゃないから酔っ払ったカップルとか客にペットをねだるキャバ嬢とかが多いですけど、それでもここで陳列されて殺されるよりマシって、お願い救ってあげてって、それくらいしかできませんでした」 ブラック労働の恐ろしいところは、反発していたはずが気づかぬうちに加担してしまうことにもある。過酷なほど、その矛盾を是としてしまう。思考停止だ。ペットショップの多くは古くから労働条件がいいとは決していえない環境にある。悪質なペットショップは動物も悲惨だが、人間の扱いも軽い。結局、辞めた理由はそれなのか。「はい。でも辞めるきっかけになったのは、トイプードルの女の子です。その子は来たときから様子がおかしくて、もう目は開いてるはずなのに、鼻でくんくんするばかりで私を見ません。小さく咳こむこともありました。(生まれて)2ヶ月なのにおかしいと思ったんです」 店に来た時は生後1ヶ月、徐々におかしな仕草が増えていった。すると獣医師とは思えない出で立ちのおじさんがやって来て、店のバックヤードで診察したという。結果、その子は進行性網膜萎縮症、動脈管開存症という先天性疾患だと診断された。確かにこの2つの診断は比較的容易とされるが、病院にも連れて行かず店のバックヤードで診察して終わり、診断したのに手術の話もない。その適当ぶりにムギさんは唖然としたという。「移送」が決まっていたトイプードルを社販で買った 若い人には信じられない話かもしれないが、2000年代までのペットショップには信じられないほどずさんで悪質な店が存在した。また提携獣医師の中にはその片棒を担ぐ者が存在した。日本におけるコンパニオンアニマルの医療は歴史が浅い。大動物や家畜衛生が主だった時代の獣医大学で古い教育を受けた高齢獣医師の中には、知識のアップデートもないままに免許だけ、名義貸しで食っている者がいた。悪質なペットショップの一部はそうした獣医師と結託する。店としても目が見えなくなりかけた心疾患持ちの子犬など、治すより新しく仕入れたほうがいい。その悪行の積み重ねが動物愛護管理法の改正につながった。「店長は『返品しなきゃな』と言ってました。私は『ほっとけ』という上司の命令を無視してその子の世話しました。店では疎まれてましたね。バックヤードの隅のケージに入れられた子は私だけが頼りです。本当はいけないのですが、こっそり『モモ」って名前もつけてました。で、ついに”移送”というその日、店長に『私が買います」と言ったのです」 ムギさんいわく、その店における”移動”は別の店に行くことだが、”移送”は別の意味を指す。それを知っていたムギさんはその子を社員割引価格で買った。 店の利益に貢献してしまったムギさん。こうして、悪質なペットショップは従業員すら食い物にする。良心やその呵責につけこむ。筆者は店の売れ残りの猫をお迎えし過ぎて多頭崩壊寸前になった店員を知っている。情が移ると、いや人間の心を持っていると見捨てられなくなる。見捨てることが平気な店員は、それを「プロ意識が足りない」「この業界に向いていない」と笑う。そういった輩、人間に向いてないという自覚はないらしい。「儲けさせるのは悔しいけど、その時はこの子、モモを救うには仕方ないと思ったんです。女の子は売れなくても繁殖犬にできるから返品が多かったのですが、その子の場合は心臓疾患があるわけで、遺伝的にも繁殖犬には向かないから難しいと思いました。となれば処分ですから、私が親になるしかなかったのです」 ムギさんは安いワンルームに住んでいたがペット不可だったため、小型犬の飼えるアパートに引っ越した。アパートとはいえ家賃は上がったし、都心の店からも遠くなった。生活も苦しくなった。それでも、モモちゃんとの生活は幸せだったという。「モモは目が見えませんでしたが、犬ってもともと目に頼ってませんから、目が見えなくても鼻と耳さえ効いてれば平気なんです。おとなしくて吠えたりもしない、とってもいい子でした。いつも私の膝に乗ったり、お尻をぴったりつけて寝てました。私も幸せでした」 よく寝る子 ―― モモちゃんの場合は心疾患も影響していた。迎えてすぐ動物病院に連れて行ったが先の病名の通り、かつ手遅れだった。目はともかく、心臓だけはと願ったが遅かった。犬の動脈管開存症はしかるべき医療機関で早期に外科的手術を施せば完治がほとんど。ただし、手遅れだと心不全が進行する。個々の獣医師の判断にもよるが、末期となると手術は困難、内服治療は無理。モモちゃんは舌が青紫色だったという。チアノーゼだ。「もうちょっと早く病院につれていってあげられたらと、後悔しています」 生後半年ちょっと、モモちゃんは虹の橋を渡った。「虹の橋」とは作者不明、ペットは死ぬと健康な身体になり、飼い主を虹の橋で待ち続けているという散文詩である。「モモの一生はなんだったんだろうって思うんです」 それでも、モモちゃんは幸せだったと思う。短い一生だったかもしれないが、ムギさんと出会い、安らかに暮らした。大好きな飼い主がそばにいたからこそ、どんな運命も安らかに受け入れられた。そう信じたい。人間が勝手に思っているだけ、動物の気持ちなどわかるものかと冷笑する輩がいるかもしれないが、それくらい思ってあげられずに何が人間か。「モモだけじゃなく、あのペットショップに運悪く仕入れられてしまった子たち、処分された子たちを考えると、本当にペットショップが憎いし、加担した私がいまも許せません」心配なのはコロナでペットバブルが凄いこと 時代も、店も悪かった。でも許せないとムギさんは言う。なぜならその店は現在も営業していて、会社はより大きくなっているという。2000年代まで好き放題の荒稼ぎをしたペットショップチェーン、さすがに度重なる法改正で以前のような荒っぽい商売はできなくなったが、命の仕入れと在庫、そして処分というシステムは変わっていない。ペットショップチェーン一社あたりが仕入れる年間数百、数千の犬猫、このすべてを売り切り、売れ残りはすべて店舗や店員がすべて引き取る ―― 個人店ならまだしも、そんなことできるわけがない。しているわけがない。現に自治体、保健所の大多数が引き取り要請を拒否できるようになったいま、引き取り屋と呼ばれる闇商売が跋扈している。「心配なのはコロナでペットバブルが凄いことです。さっきも言いましたが、続々とペットショップが増えてます」 既存チェーンが店舗拡大しているだけでなく、新規参入する業者も後をたたない。いまやコロナ禍で空前のペットブーム、犬も猫も、コロナ以前の市場価格の倍どころか3倍に跳ね上がっている。ブリーダーの規制や改正愛護法の影響もあるが、犬猫の生む数には限りがある。その奪い合いになっている。そして一生涯に渡り、一つの命を引き受けるという覚悟もないまま、玩具やアクセサリーを買い求めるように命を買い求めるような客が押し寄せる。返品だ、遺棄だ、そんな事例は枚挙にいとまがない。 ムギさんは辞めて十年以上を経た今も、心の後遺症で薬を飲み続けている。ペットショップの派手な看板を見ると吐き気がするし、ショーケースに陳列された犬や猫という光景もトラウマだという。ムギさんはごく短期間でペット業界とは手を切り、子どもはいないが結婚して幸せに暮らしている。体調の問題で活動などはできないが、保健所からお迎えした小型犬も2頭飼っている。大好きな動物たちの末路を日々思い知らされ、それに加担したという心の傷 ―― ムギさんを追い詰めたのは、残業代も一切つかず、休みも週に一度あるかないかの過酷な労働環境にもあった。動物に休みなどない、ご飯もトイレも毎日なのは当たり前だが、ムギさんの会社は超絶ブラック、新人は365日来て当たり前という社風で、動物も悲惨だが人間もまた悲惨だった。社長は数千万円する超高級外車を乗り回していた。辞めても代わりはいる。就職実績の欲しい専門学校が新卒をいくらでも供給してくれる。「専門学校も動物関係は胡散臭い金儲けのとこばっかりです。獣医師か飼育員になれなければ動物の仕事は辞めたほうがいいと思ってます」 これはあくまでムギさんの意見だ。しかし獣医大、獣医学部は超難関の鬼倍率。同世代の受験ヒエラルキーにおける上位層でなければ難しい。飼育員に至ってはさらに狭き門、空きを待つしか無く、定期採用でも数名の枠に千人以上が応募する。非正規でも100倍を超えることがある。それでも大学に入らなければいけない獣医師とは違い飼育員に資格はいらない(公務員試験が前提となる国公立の動物園、水族館はのぞく)、よく学校側が「憧れの飼育員になれます」なんて宣伝文句に使う理由だろう。現実は大半が別業種、ペットショップへの就職すらマシなほうだ。数百万円かけて専門学校に通う結果がそれ、という、その厳しさは覚悟しておくべきだろう。また人気職の割には経営側と獣医師を除けば薄給だ。ムギさんの今回の申し出もペットショップだけでなく、そういった「動物が好きだから」、というだけで安易に選択する子たちへの警鐘の意味もある。「(ペットショップで)動物園気分で喜んでる連中! あの光景を見て楽しい、かわいいなんて、はしゃげるなんて異常です!」 ときおり語気が強くなるムギさん。つらい過去を思い出させてしまった。トラウマは根深く、そのせいでスイッチが入るとエキセントリックになってしまうと謝っていただいたがそれは仕方のないこと。むしろ苦しい中、こうして話をしていただいたことに感謝したい。 断っておくが、ペットショップのすべてが悪ではないことはムギさんもわかっている。心ある大半の店員はむしろ被害者かもしれない。売れる命はどんな手を使っても売る経営者と業界の古い体質、それをいまだに許容している社会に問題がある。たかが犬猫、と思うなかれ、命に対する搾取の構図は、そっくりそのまま人間にも返ってくる。個々の業者をあげつらっても意味がない。社会そのものを、日本全体のペットに対する意識を変えていかなければ抜本的な解決には至らない。日本の法律で動物は「物」だが、ドイツの法律では動物は「物」ではない。犬の法律(Tierschutz-Hundeverordnung)すらあるドイツのようになるのは時間がかかるかもしれないが、動物を守るということは翻って人間を守ることにもつながる。それを倫理と呼ぶ。動物の命の軽い国は人の命も軽い。ムギさんの店のように。 ムギさんとモモちゃんの話は美談かもしれないが、もうこんな悲しい美談はたくさんだ。【プロフィール】日野百草(ひの・ひゃくそう)/本名:上崎洋一。1972年千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。全国俳誌協会賞、新俳句人連盟賞選外佳作、日本詩歌句随筆評論協会賞評論部門奨励賞受賞。『誰も書けなかったパチンコ20兆円の闇』(宝島社)、『ルポ 京アニを燃やした男』(第三書館)、近日刊『評伝 赤城さかえ 楸邨、波郷、兜太に愛されたコミュニスト俳人 』(コールサック社)
2021.03.27 16:00
NEWSポストセブン
韓国では日韓の歴史をテーマにした「反日玩具」が続々登場…
韓国で伊藤博文暗殺事件の反日玩具 安倍氏を模した犬用マスコットも
 韓国でも観客動員数が100万人を突破するヒットとなった日本のアニメ映画『鬼滅の刃』。日本国内の観客動員数は2800万人を超え、歴代1位の興行収入となった代表作だけに、隣国での好評は喜ばしい。 だが、思わぬところから“火の手”があがった。主人公・炭治郎が着ける耳飾りが「旭日旗を連想させる」として、韓国の市民団体が抗議の声を上げたのだ。 韓国・漢陽女子大学助教授の平井敏晴氏が語る。「市民団体の抗議により、すでに韓国版映画のデザインは変更されています。しかし、市民団体はそれに留まらず、アニメを全世界に配信する米・ネットフリックスに『耳飾りだけでなく、戦犯国である日本の歴史をしっかりと説明』することを求めました」 過去にも韓国では、日本の人気漫画『ワンピース』の原作に旭日旗を思わせるイメージがあるとして同作の作品展が中止になったり、ハンバーガーチェーン「バーガーキング」の包装紙がこれまた旭日旗を連想させるとして、販売中止に追い込まれたことがある。 そうしたなか韓国では、日韓の歴史をテーマにした「反日玩具」が続々登場している。 その一例が釜山に本社を置く1961年創業の玩具メーカー「オックスフォード」が昨年4月に発売したブロック玩具「独立軍ハルビン義挙」だ。「1909年10月26日、中国黒竜江省のハルビン駅で、初代韓国統監の伊藤博文が民族主義者の安重根に暗殺された事件をブロックフィギュア化した玩具です。韓国では歴史的英雄である安の逝去110周年を称えるために昨年販売されました」(平井氏) セット内容は「レゴ」のようなブロックを用いて組み立てる蒸気機関車と5体のフィギュア(人形)一式で、定価は4万5000ウォン(約4300円)。 フィギュアには、ピストルと手榴弾で武装した「独立闘士」と、銃撃を受け苦悶の表情を浮かべる洋装の白髭の男性「ひろぶみ」が含まれている。実名使用を避けているとはいえ、ハルビンでの暗殺シーンが再現されているのは明らかだろう(別掲写真)。 韓国ロッテ系の通販サイトや小売店のおもちゃ売場で販売されており、韓国のネットには、「歴史的瞬間をブロックで再現できた」「子供が喜んだ」という購入者のレビューが散見される。平井氏が続ける。「このブロック玩具は8歳以上が対象ですが、ブロックは400ピース以上で、子供がひとりで作るのは難しいはず。韓国で伊藤は悪の権化とされるので、親子でブロックを組み立てながら、安の“英雄伝”が親から子へ伝えられるのではないでしょうか」 反日玩具は人間だけでなく、動物のおもちゃとしても登場した。 それが「愛犬用アベマスコット」。犬や猫が噛みついて遊ぶマスコットで、片面に安倍晋三・前首相、もう片面に河野太郎・行革担当相(前外相)の似顔絵がプリントされている。「日本の輸出規制に対抗して、2019年に韓国が始めた日本製品不買運動の最中に登場しました。輸出規制をした当時の首相、外相だった安倍氏と河野氏を模した商品で、販売元は『愛国心を高めて笑いを誘い、ストレスを解消する愛犬用マスコット』と謳っています。 すでに生産終了していますが、現在の菅首相と茂木外相は韓国内の知名度が低く“悪役キャラ”として扱いにくいのか、同様の商品は見当たりません」(平井氏) もし、日本のメーカーが韓国大統領をモチーフに同様の商品を作ったら「たかが、おもちゃ」と笑って済まされるだろうか。「相手の立場に立ち膝を交えれば、過去の問題も賢明に解決できる」──3月1日に行なわれた「対日独立運動記念日(三一節)」の式典で、文在寅大統領は冷え切った日韓関係の改善を訴えた。対日融和に舵を切った文在寅氏の「相手の立場に立ち」の言葉がむなしく響く。※週刊ポスト2021年4月2日号
2021.03.19 19:00
週刊ポスト
番組公式HPより
増加する「短めドラマ」 豪華キャストで見せる「ピリッと面白さ」
 ドラマといっても、1時間、2時間の枠だけではない。30分ものや、もっと短い放送時間のドラマが最近増えているのだ。どんなドラマがあるのか? そして、その特徴とは? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * * 今シーズンも「短めドラマ」が豊作だ。『ここは今から倫理です。』(NHK)、『モコミ』『書けないッ!?』(テレビ朝日系)、『でっけぇ風呂場で待ってます』『FAKE MOTIONたったひとつの願い』(日本テレビ系)、『おじさまと猫』『サクセス荘3』『東京怪奇酒』『あなた犯人じゃありません』(テレビ東京系)、『ホリミヤ』(TBS系)、『シンデレラはオンライン中!』『30禁 それは30歳未満お断りの恋』(フジテレビ系)などなど30分枠に個性的な作品が揃った。 先日、BSプレミアムで放送された『だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ』の放送は19時。一話完結式(4と5話は前後編)五本の中の一本『泥棒と若殿』は、つらい境遇の二人が支え合う話。同時期に歌舞伎座で尾上松禄と坂東巳之助で一時間を超える芝居として上演されていて、舞台を見て大泣きした私は同じ内容がドラマで30分に?と驚きつつ見て、また泣いたのであった。 しかし、30分で驚いている場合ではないのである。昨年来より存在感を増しているのが、5分弱のミニドラマだ。 話題になった『きょうの猫村さん』(テレビ東京系)は、猫の猫村さんが、飼い主の坊ちゃんとの再会のため、お金をためようと家政婦となり、奮闘する物語。買い物かごをさげた猫村さんが松重豊で、その巨大ぶりにびっくりしたが、うれしいと寝転んでゴロゴロしたりする姿は、面白かった。 猫に続いて年末に出てきたのが、熊だ。『悲熊』(NHK)は、ジャニーズWESTの重岡大毅がもこもこの熊くんに。川でせっせと鮭を獲り、水産加工会社で働く熊くんは、ゴミを片付けていたら「熊がゴミあさり」と勘違いされて捕獲され、クリスマスのベルがクマ避けの鈴に聞こえてビビりまくり、なんでもない道でよく転ぶ。おまけに伝説の男・熊狩権三に始終、猟銃で狙われているのである。そんな熊くんの悲喜こもごもが10話で描かれた。 そして、ギャラクシー賞受賞などで注目されたのが、『光秀のスマホ』。戦国時代、武将たちがスマホを持っていたら…光秀はエゴサしては、自分の人気の低さにがっくり。そこに「今川義元さん桶狭間で討たれる」速報が。これからは織田の時代だという書き込みを見た光秀は、過去に信長に「うちは、朝倉家より楽しいよ~」と誘いのメッセージが来たのに断ったことを後悔。なんとか挽回できないか、スマホに聞いてみる…。画面の中心はスマホのみ。光秀スマホ中毒。斬新なドラマだった。 現在は、猫村さんの後に『ざんねんないきもの事典』が放送中。先日放送された第20話「ニワトリ」の回はいいアイデアを出したのに採用されず凹む新人社員(磯村優斗)に白髪キンキラ神様が「なんかさあ、ニワトリに似てるよね」と話しかける。ニワトリのざんねんぶりを聞いた新人が「俺はニワトリじゃない」と動き出すというストーリーだ。 ミニドラマに共通しているのは、キャストが豪華なこと。猫村さんの共演には濱田岳、小雪らが登場、『悲熊』にも北村有起哉、黒島結菜、『光秀のスマホ』の光秀役は山田孝之、『ざんねんないきもの』の神様は竹中直人。数々のドラマの主役を務めた面々が、ミニドラマでピリッと面白さを見せる。くすっと笑わせる。偶然見れば、ちょっとうれしい。録画、配信ならまとめて楽しい。気持ちが沈むことも多い今日この頃、贅沢なミニドラマが気分転換に役立っていることは、間違いない。
2021.03.05 16:00
NEWSポストセブン
ペット禁止のマンションで猫を飼う隣人 問題解決策を弁護士が解説
ペット禁止のマンションで猫を飼う隣人 問題解決策を弁護士が解説
 日々の生活に癒やしを与えてくれるペット。しかし、そのペットがトラブルの原因となることもある。もしも、共同住宅でペット禁止のルールを破る住人がいたら──。そんな悩み相談に、弁護士の竹下正巳氏が答える。【相談】 私の住んでいる分譲マンションは、ペット禁止です。しかし、隣の部屋から時々、猫の鳴き声が聞こえるので、猫を飼っていることがわかりました。ふだんはすごくうるさいわけではないのですが、やはり規則を守らないのは納得できません。とはいえ、理事会に告げ口したら私が逆恨みされそうなので迷っています。どうしたらよいでしょうか。(50才・女性)【回答】 マンションは床や壁を共用する構造ですから、居住者による動物の飼育によって、その鳴き声・悪臭等から、しばしば住民間に深刻なトラブルが生じます。そこで、分譲マンションの管理規約で動物の飼育を禁止することがごく普通に行われています。 飼育禁止の規約がある場合でも、小鳥やモルモット、あるいは愛玩用の犬・猫などの小動物は許されるのではないかという意見があるかもしれません。 しかし、新たにペット禁止の規約を設けた例でも、「マンションの壁や床ひとつを隔てて生活するという特殊性から、他人の生活に影響する度合いが大きいので、ほかの入居者の生活の平穏のためにはある程度の規制はやむを得ない」として全面禁止の規制も有効と判断した裁判例もあるくらいです。 あなたのマンションで、管理規約で例外なく動物飼育が禁止されている場合には、猫を飼うのは規則違反です。違反している住民がいれば、管理規約を厳格に運用しているマンションでは、管理組合が飼育の中止を求めることになるでしょう。 要請に従わないときは、区分所有法の管理者が(多くは組合の理事長ですが)原告になって、違反住民を被告として飼育の中止を請求する裁判を提起できます。実際、規約の効力を認め、違反したペットの飼育中止を命じた裁判例がたくさんあります。 もっとも、飼育を禁止する判決が出ても、愛着のある動物の飼育を任意にやめることは期待できません。その場合には、強制執行の1つの方法である「間接強制」が使われることになると思います。 これは、飼育をやめるまで、裁判所が定める一定の金額を支払わせることにより、判決の結果の実現を図ろうとするものです。言わば、罰金を支払い続けさせるわけです。それが続けば、いずれ音をあげて、ペットの飼育をやめるか、ペットを連れて出て行くかの選択をせまられることになるでしょう。 厳しいようですが、管理規約が守られないルーズなマンションになると居住環境が悪化し、資産価値が下がる可能性もあります。そうなると区分所有者全員の不利益になるので仕方ありません。 恨まれることが心配であれば、匿名で管理組合に連絡することも考えられます。しかし、問題提起の効果はあまり期待できないでしょう。とはいえ、根拠もなく隣人を管理規約に違反していると非難することはできません。管理組合の役員に、猫の鳴き声を確認してもらうなどして相談し、管理組合として対処するよう求めるのがよいと思います。【プロフィール】竹下正己(たけした・まさみ)/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。射手座・B型。※女性セブン2021年3月4日号
2021.02.26 16:00
マネーポストWEB
GACKT、「分かってねえ!」と激怒し出国 愛犬譲渡炎上のその後
GACKT、「分かってねえ!」と激怒し出国 愛犬譲渡炎上のその後
 GACKT(47才)が2月10日に自身のYouTubeチャンネルに動画「GACKTが愛犬を里子に出しました。」を投稿したことで、炎上している。愛犬を失ってペットロスになっている知人女性に、自身が5か月間飼っていた子犬・フェンディちゃんを譲ったという内容だ。 この動画に「愛犬をモノ扱いするのか」「プレゼントするなら5か月も一緒に暮らした犬ではなく、ほかの犬にすべき」「ペットロスの人の気持ちがわかっていない」などと、批判が殺到している。 一部の女性ファンは次のように擁護する。「フェンディちゃんを飼い始めた昨年10月の時点で、里子に出すと公表していましたし、今回の譲渡相手のかたとは、事前に充分に話し合いをしていたそうですよ。ただ、今回の動画では前段の説明が省かれていたし、サプライズ演出もされていたため、大きな批判につながってしまったのだと思います」 だが、炎上は収まるどころか広がりばかり。炎上後、GACKTはネット配信をしたが、背景説明はほどほどに、強気な反論に出たのだ。《エゴです。ぼくのエゴです。結論から言うと。良いとか悪いとかどうでもいいんです》 《けんかしたい人がもしいるんであればいくらでも買いますよ! ぼくは売られたけんかはいつでも買いますからね》 GACKTの行動に、芸能界の愛犬家からも批判の声が出ている。自身も何匹もの愛犬と暮らす坂上忍(53才)は、MCを務める『バイキングMORE』(フジテレビ系)で《動物を家族ととらえている人は、あの行為を受け入れることはできない》《あの行為はぼくにはとうてい考えられないこと》と発言した。 犬や猫の保護活動に熱心な杉本彩(52才)は『デイリー新潮』の取材に対して《GACKTさんの取った行動は理解し難い》《心の寂しさをすぐに別の動物で埋められるなんてことは、絶対にありません》などと語った。 その火の粉が降りかかるのを恐れてか、GACKTはいくつも持つ自宅のうち、マルタ島にある家へと旅立った。「何もわかってねえ!」--そう激怒しながら日本を離れたという。 フェンディちゃんはというと、炎上も元の飼い主の出国もつゆ知らず、のびのびと新しい家で暮らしている。「ご夫婦は、フェンディちゃんに白い服を着せて散歩に連れ出して、本当にかわいがっていますよ。『フェンちゃん』って呼んでいるので、名前も変えていないはずです。この辺りは犬を飼っているお宅が多いので、フェンちゃんも新しい友達ができて、幸せなんじゃないでしょうか」(近隣住民) フェンディちゃんは本当に、GACKTと別れて幸せになっているのだろうか。「一般的には、犬や猫を家族の一員にすれば、終身飼育が望ましいです」と語るのは、獣医師の石井万寿美さんだ。ただし、石井さんはこうも言う。「あの動画の中で、GACKTさんは、フェンディちゃんの知らない間にいなくなるのでなく、『行っちゃうよ』と言っています。それでもフェンディちゃんは、後追いをしたり鳴いたりもせず、ずっと部屋のにおいを嗅いでいたので、もう『この家の子になる』と決めたように見えました。フェンディちゃんに関しては、ずっと自分だけを大切にしてくれる人が里親になってくれて、よかったのではないでしょうか」 2月25日発売の『女性セブン』では「大炎上 GACKT『愛犬をポイッ』譲渡騒動 逆ギレの全真相」とのタイトルで、今回の騒動について詳報。愛犬家で知られるデヴィ夫人が「愛がないのかしら」などと激怒して語った内容や、最近、親友や仲間を次々に切り捨てているGACKTの素顔、マレーシアの自宅を訪れたテレビ局関係者が見たGACKTと愛犬の生活の実態などについても報じている。
2021.02.24 16:00
NEWSポストセブン
ペットショップでは子犬、子猫でないと売れないという(イメージ、AFP=時事)
コロナ禍のペットバブル 非常識な「返品」も多発している
 犬や猫は法律上「物」であっても実際には「命」である。ところが、命とも思わず捨てる人間がいる。物のように安易にサプライズのプレゼントに使ったり、自分の都合で買った店に返品したりする人間がいる。俳人で著作家の日野百草氏が、コロナ特需に沸くペットショップと売れ残った動物たちの行方、返品などの非常識な客の実態についてレポートする。 * * *「やっぱり飼えないから返すって飼い主、本当にいます」 元ペットショップ店員、篠山あゆみさん(20代・仮名)が小さな声でこぼす。運ばれてからずっとコーヒーに口をつけず、元いたホームセンター併設のペットショップの悪口を一通り語り尽くしたあと、客の非常識について語り始めた。「ペット禁止の団地でバレたからとか、プレゼントで買ったのに受け取らなかったとか、地獄ですよ」 一部の専門ブリーダーや特殊な動物を扱うような専門店を除けば、日本のペットショップの大半は顧客の住環境や生活パターンをヒアリングした上で犬や猫を渡すという仕組みがない。ペット禁止の団地やワンルームの住人でも金さえ払えば犬を買える。極端な話、四畳半の独居であっても客は金さえ払えば大型犬を買えるし、店は売れて金になればいい。「そうです。命が売れればいいんです。命がお金になればいいんです」 篠山さんは「命」を繰り返すが、ペットショップの販売する生き物は民法上、「物」だ。「この法律において、『物』とは、有体物をいう。」の民法第85条が動物という有体を「物」と判断する根拠となっている。この有体物の中で例外は人間だけだ。つまりペットは排他的に支配できる、所有できる「物」である。日本のペットショップが「命」の売買をできる法的根拠がこの民法第85条だ。かつて人間を売買できたように、犬でも猫でも売買できる。売ってお金にできる。「それを非難することは私にはできません。バイトでも働いていたわけで。でも働いてみてわかったのは、本当に理解不能な人がたくさんいるということでした。普通、お迎えしたあとに気に入らないとか、やっぱ飼うのやめたで返品したりしませんよね」 篠山さんがペットショップのアルバイトをした理由は、単純に動物が好きだから。もちろん働いてすぐそのギャップに苦しむこととなった。「大きな団地が近くにある(ホームセンター内の)店でしたが、コロナで売り上げはよかったですね。家族連れとかカップルが動物園気分で来てました。店に立つ私が言うのも変ですが、みんなコロナ気にしないのかなって」買ったペットを返しにくる人は、マシなほう 篠山さんが勤務した期間は短く1年もない。動物と関係ない専門学校を卒業後にバイトを転々として、たどり着いたのがペットショップ。辞めた理由は、先の返品トラブルも含め、命の売買とそれに伴う命の軽視だ。「そのペットショップチェーンはすごいブラックだったんです。この店で売ってる子はオークションでも格安の子ばかりだって先輩は言ってました。社員さんは「出来が悪い」「病気持ち」とか平気で言う人でした。でもお客には調子のいいことばかり言ってました。格安の子を仕入れて、何十万って値段で売るんです。生体価格の倍近くします」 ここでいうオークションというのは、日本各地で週に一回程度行われているペットの競り市のことである。日本のペットショップで売られている犬や猫の多くは、そういった競り市でバイヤーに競り落とされてからペットショップへと引き渡される。 昨年「ペットショップの『コロナ特需』と売れ残った動物たちの末路」および「チワワが諸費込みで60万円 コロナで高騰するペット生体販売の闇」でも取り上げたが、コロナ禍で絶好調なのがペットビジネスだ。矢野経済研究所による「ペット関連総市場 市場規模推移と予測」によれば2019年度が1兆5700億円、2020年度は1兆5978億円、2021年度の予測では1兆6257億円と毎年250億円以上の増加が見込まれている。コロナ禍に疲弊する日本経済だが「巣ごもり」需要でペット産業は不況知らず、「犬でも飼うか」「猫でも飼うか」という人が増えている。 初めてペットを飼うという家庭が増えているため、ペット保険も大手のアニコム損害保険、アイペット損害保険ともに2020年上半期の新規契約件数が過去最高を記録している。まさにコロナ特需に降って湧いたペットバブルだ。景気循環には結構な話だが、扱う商品は「命」。法律上「物」として売られる子、ペットたちだが人道上は「命」である。「普通の人が思う以上にヤバい人って多いんです。団地で禁止されてるのにティーカップ(プードル)を50万円で買って、バレたからって返しに来るんです」 ペットショップで購入した場合はクーリングオフの適用外である(それでも民事なので店次第)。店や土地柄によるのかもしれないが、常識では考えられないような客、飼い主になってはいけないような連中はいる。それがコロナ禍のペットバブルで初めて飼う人が増え、悪目立ちしている状況だ。もちろん、そんな連中でも犬や猫は金を出せば手に入る。「変な言い方ですけど、ちゃんと返しに来る人なんてマシです。社員さんが朝一で出社したら店の裏手にケージに入ったミニチュアダックスの子が置かれてたなんてこともありました。買った飼い主には連絡つかないし、たぶん、購入時にこちらに教えたのはデタラメの電話番号と住所なんでしょう。ペットバブルなんて最悪ですよ」 大金払って犬を買ったのに意味不明の行動だが、飼えなくなった理由があったのだろうか。もっとも、店の大半は返品なんて受け付けていない。それでも実態は店次第の「個別案件」であり、販売時の説明に瑕疵があるとか、篠原さんいわく明らかに「ヤバい人」の場合、しぶしぶ応じることもある。返金も原則しないが、篠原さんの店の場合、めんどくさい相手の場合は返金もしていたという。結局のところ本部の判断、そして相手を見て決めるという。つまるところ、お互い犬や猫の幸せなんて二の次三の次。「捨てられちゃう可能性もありますから、それよりはマシ、と思うしかないです」 ペットショップや動物病院に犬や猫が捨てられていたなんて話は昔からある。筆者の実家で飼っていた黒猫の三太郎は、妹が通っていた獣医大学で捨てられていた子だった。我が家で好き放題暮らして17年間の猫生を全うしたが、すべての捨てられた子がそうはいかない。ペットショップや動物病院、獣医大など、動物関連の施設なら捨ててもいいと思うのか、後ろめたさが解消されるのか。昔からよくあることとはいえ、理解し難い行為だ。売れ残りの鳥は死ぬまで、ハムスターは200円で投げ売り それにしても、篠山さんは半年ほどしか働いていないというのにこれだけのエピソード、非常識な人間はいくらでもいるということか。「それだけじゃないです。2ヶ月たって返品するって男性もいました。さすがに社員さんも驚いてましたよ。彼女にプレゼントしたけどトイレを覚えないし、うるさく吠えるんで彼女からいらないと言われたって。さすがに店長も拒否してましたけど、あの子はどうなったのでしょう」 どうなったのもなにも、誰か別の人にあげたか、保健所に連れて行ったか ―― 筆者にはまったく理解できない連中だが、「そういう人間」は普通にいる。その男も彼女も「そういう人間」の類いだ。ひとたび飼い主となったなら、ペットはその欠点も含めて我が子同然に可愛い存在であると同時に責任が伴うはずだ。子犬も子猫も、飼い主を実の親のように頼るしかない。そんな我が子を虐待する人間、捨てる人間、他人にサプライズプレゼントという名の「遺棄」をして美談気取りのタレント ―― だが、彼らはたとえ非難されても、何が悪いかすらわからないだろう。そういう人間からすれば「物」であり、タレントからすれば自分を飾るためだけのファッションなのだろう。「ペットショップって、動物が好きな人には絶対無理な仕事だってわかりました」 素直に語る篠山さんだが多くの「元・店員」となった人々の退職理由の大半はそれだ。好きなだけで続く仕事などないが、ことペットショップに至っては命の売買、ましてホームセンターやショッピングモールに出店している大半の「売らんかな」ペットショップは商売と割り切れる人でないと無理だろう。民法上の「有体物」、つまり「物」としてペットを扱える人でないと難しい。仕事だからと言ってしまえばそれまでだが、道徳なき経済は罪悪だ。 結局のところ、以前から繰り返し指摘してきたように、あまりに野放しな日本の生体販売が原因であることは明白である。日本の動物愛護法は改正され、昔は罪が軽過ぎて器物損壊罪で裁いたほうがマシだったものが昨年、動物愛護管理法違反罪(5年以下の懲役又は500万円以下の罰金、それまでは2年以下の懲役又は200万円以下の罰金だった)として罰則が強化された。それでも遺棄、虐待はもちろん飼い主の資格のおおよそ無いような連中が減る気配はない。むしろコロナ禍のペットバブルで売る側はウハウハだ。「店にもよるのでしょうけど、お金になれば命なんかどうでもいいって人、ほんとにいるんですね。店も客も、理解できないヤバい人って本当にいるって知りました」 篠山さんはしなくてもいい経験をしてしまったかもしれない。それでもいま、実家で保護猫を2匹飼っているそうで、不本意ながらもその店で「命」を学んだ結果なのだろう。筆者はペットショップ関係者には必ず聞くことがある。これが目的だと言ってもいい。売れ残った子はどこにいくのか。犬、猫、鳥、小動物、毎月仕入れる命のすべてが売り切れるわけでも、店員が引き取れるわけでもあるまい。これを篠山さんにも聞いてみた。「短い間だったので犬や猫はわかりません。他の店に行くだけでした。鳥は落鳥(鳥が死ぬこと)しなければずっと店で売るそうです。パピー(幼い子供)が売れ筋の犬や猫と違って、鳥は成鳥のままでも売れますからね。ハムスターは200円とか投げ売りすれば売れます。まとめてごっそり買う人もいます。何に使うのか知りませんが常連で、虐待のためかもしれないって店で噂してました」 あまり多くは語ってくれなかった。これもいつものパターンであるが、ごく短いことを考慮すれば仕方のないことかもしれない。 どんな相手でも客は客、お金さえ払えば動物は手に入る。ペット禁止の団地住民だろうが、老い先短い独居老人だろうが、異常な虐待マニアだろうが金さえ払えば命が手に入る。どこの国でもそういう闇があるかもしれないが、この国の命の売買はあまりにコンビニエンス、お手軽すぎる。さらなる厳罰化と規制が必要だろう。動物の命をないがしろにする国は、人間の命もないがしろだ。結局のところ人間に返ってくる。弱い立場の「命」から順番に苦しめられる。やがて人間も物として扱われる。 あなたと出会った動物にも感情があり記憶がある。いったん出会ってともに生活すれば、我が子同然だ。その子は、あなたを疑わないしあなたと過ごした日々を忘れない。どんなに短くても覚えている。たとえ殴られても、病気で苦しくても、捨てられてもあなたのことが大好きだ。半年たらずで見知らぬ他人にサプライズプレゼントの道具にされて捨てられたって、あなたのことが大好きだ。 それでもあなたは、手放しますか?●ひの・ひゃくそう/本名:上崎洋一。1972年千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。2018年、評論「『砲車』は戦争を賛美したか 長谷川素逝と戦争俳句」で日本詩歌句随筆評論協会賞奨励賞を受賞。『誰も書けなかったパチンコ20兆円の闇』(宝島社)寄草。著書『ルポ 京アニを燃やした男』(第三書館)など。
2021.02.23 16:00
NEWSポストセブン
34年間、小松左京氏の秘書を務めた乙部順子氏(撮影/山崎力夫)
秘書が語る小松左京 創作の原点にあった戦争体験、信じた日本の未来
 未知の感染症で滅亡の危機にさらされる人類を描いた『復活の日』や、日本列島を大地震が襲う『日本沈没』など、SF作家・小松左京氏の作品は、たびたび「未来を予見していたよう」と評されてきた。そんな小松氏を近くで見続けてきたのが、1977年から34年間、小松氏の秘書を務めた乙部順子氏だ。小松氏が生誕90年をむかえたいま、その知られざる素顔について聞いた。 * * * 小松さんは生来明るい性格で、少年時代は「うかれさん」と呼ばれていたそうです。私にも「乙部ちゃん、乙部ちゃん」と陽気に話しかけていましたが、一方では飲み会を開くといつまでも人を帰さないほど寂しがり。上京しているときは、関西の自宅に必ず電話をかけて、奥様に「猫は元気か?」と家族の様子を確認していました。 根っこは「うかれさん」な小松さんにとって、SF作家になる上で大きかったのが戦争体験でした。小松さんは勤労動員で人間魚雷の工場で働いたり、空襲で水ぶくれになった遺体の片付けもしたと聞きました。戦後、経済成長した日本が戦争を忘れていく中で、あの悲惨な戦争の意味を考え続けていました。 14歳で終戦を迎えた後、京大時代に同人誌で発表した小説は、暗くて救いようのない内容のものが多い。しかし、SFと出合い、パラレルワールドなどSFの手法を取り入れることで、自分の中にあるマグマのような思いを表現できるようになった。小松さんは「戦争がなかったらユーモア作家になっていたと思う」と話していました。 私が小松さんの全作品を読んで身に染みたのは、作品に通底するテーマが全くぶれなかったことです。彼は人類という知的生命体がどこに向かうかという大きな視点とともに、市井の人々のささやかな喜びを決して忘れませんでした。私が「小松さん、全然ぶれませんね」と声をかけると、小松さんは「アホでんねん」と一言。アホだから変わりようがない、と言いたかったのでしょう。いかにも小松さんらしい受け答えだと思いました。 小松さんは1995年の阪神・淡路大震災で『大震災’95』をまとめた後、精神的に追い詰められ、鬱状態になってしまいます。 取材を受ければ記者から「『日本沈没』みたいですね」と言われたり、空襲の夢にうなされたりしたそうです。奥様と一緒になって、仕事をセーブして静養するように心がけていました。その甲斐もあって、古希を迎える頃に「やりたいことはありますか?」と聞くと、小松さんは「また同人誌がやりたい」とポツリ。それで始まったのが「小松左京マガジン」でした。 東日本大震災が起こると、老人施設にいた小松さんはテレビにかじりつき、原発に関する科学的な疑問をたくさん挙げて「体が動いて元気だったら取材に行きたい」と言っていました。 最後まで日本の未来を案じ、そして信じていたのだと思います。【プロフィール】乙部順子(おとべ・じゅんこ)/1950年、東京都生まれ。1977年から34年間にわたり小松氏のアシスタント、秘書、マネージャーを務める。映画『さよならジュピター』製作のために立ち上げた株式会社イオを継承し、現在は同社代表取締役。写真/小松氏のアルバムよりお借りしました※週刊ポスト2021年2月5日号
2021.01.29 19:00
週刊ポスト
姑に、嫁の仕返し
コロナ禍の嫁姑バトル 姑が溺愛する愛猫を隠して仕返し達成の嫁
 年が明けても続くコロナ禍にストレスが溜まっているという人も多いだろう。その結果、家族との関係がギクシャクするケースも。それが嫁姑ともなれば、さらにヒートアップしてしまう……。しかし、54才の主婦Kさんは、“目には目を”作戦で、姑に反撃したという。Kさんの、姑撃退エピソードを紹介する。 * * * 二世帯住宅の2階に住む私たち。階下には姑がひとりで住んでいます。玄関や台所が別のため、周りからは、「同居と言っても気楽じゃない」と言われるのですが、とんでもありません。 姑は音に敏感で、20時以降に入浴をしたり会話をしていると、階下から棒で天井を「ドンッ」と叩いてくるんです。 さらに私たち夫婦の外出時には、2階に勝手に入ってきて私の大切にしているバッグやジュエリーを使ったり、売ってしまうんです。 母の形見の指輪を売ったと言われたときは殺意すら芽生えましたね。しかも、「あんなのデザインが古すぎて二束三文だったよ。家賃の足しにもならない」とまで言われたんです。本当に許せませんでした。 そこで私も仕返しを考えたんです。それは、姑が溺愛している猫をこっそり“誘拐”すること。姑が猫におやつをあげない主義なのを生かし、おやつで懐柔。姑の外出を見計らって、2階の私の部屋に隠すことに。いわば“目には目を”作戦。 夜に帰宅した姑は、必死で猫の名前を呼んで、うろたえながら外にまで捜しに行っていました。 翌朝、様子を見に行くと、押し入れからモノをすべて出して、姑がへたり込んで放心しているではありませんか。私はすきを見て猫を庭に放し、「あれ? そこにいるの、猫ちゃんじゃないですか?」と、伝えて返してあげました。大切なものを奪われたときの気持ち、これで少しは思い知ったかしら。 返してあげただけ、ありがたく思ってほしいですよね。取材・文/前川亜紀※女性セブン2021年2月4日号
2021.01.27 16:00
女性セブン
(THE FIRST TAKEオフィシャルサイトより)
THE FIRST TAKEと「紅白の変化」 歌に真摯に向き合う時代へ
 かつては音楽番組から次々とヒット曲や人気アーティストが誕生したものだが、いまや民放ゴールデンタイムから音楽番組が消えて久しい。レギュラー放送されているのは、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)だけというのが現状だ。そんな中、YouTubeチャンネルTHE FIRST TAKEが、往年の「音楽番組」の役割を果たしてくれている。 同チャンネルでは、マイクが1本だけ置かれた白いスタジオで、アーティストが一発撮りのパフォーマンスに挑んだ映像が配信されている。チャンネル登録者数は317万人を誇り(※2021年1月8日時点。以下同)、LiSA がアニメ『鬼滅の刃』のオープニングテーマ『紅蓮華』をピアノアレンジで初披露した映像は、実に9400万再生を超えている。押しも押されもせぬ人気チャンネルと言えよう。 THE FIRST TAKEが生んだ大ヒット曲が、ダンスロックバンド・DISH//(ディッシュ)の『猫』だ。もともと同楽曲は、2017年8月にリリースされた10枚目シングル『僕たちがやりました』のカップリング曲だった。2020年3月、THE FIRST TAKEにて、ボーカル・北村匠海が歌う「猫 〜THE FIRST TAKE Ver.〜」が公開されたところ、一気に人気に火が付き、オリジナルバージョンの『猫』と合算した配信総再生回数は1億回を突破した。同年11月から、テレビ東京にて『猫』を原案とした深夜ドラマが放送されるまでに至った。 さらに同年12月25日に公開された、太田裕美の代表曲『木綿のハンカチーフ』を女優・橋本愛がカバーした映像も話題に。ネット上を中心に「泣ける」という称賛の声が続出し、投稿から2週間足らずで168万再生を達成した。 音楽ジャーナリストの柴那典氏は、THE FIRST TAKEの魅力をこう分析する。「白いスタジオでの撮影、シンプルな画面構成で『音楽の魅力をストレートに伝える』というコンセプトが明確に伝わるデザインにあると思います。一発撮りというルールを徹底していること、歌唱前の何気ない一言や息づかい、視線の動きや表情までを高画質な映像と音声で収録していることで、ライブ感あふれるコンテンツになっていることが魅力になっています。 また、基本的に毎週金曜日の22時に動画がプレミア公開されることも大きいと思います。チャンネル登録すれば定期的に新しい動画の通知がくる。時間とフォーマットが決まっていることで、『次は誰が登場するんだろう』という興味も湧く。テレビはどうしても視聴率優先のため、すでに人気がある人が中心になってしまいますが、THE FIRST TAKEは、新人が注目を集めるきっかけにもなっています。今までありそうでなかった『YouTube上の音楽番組』としてブランドを確立していると思います」 ところで、2020年末に放送された『第71回NHK紅白歌合戦』は、コロナ禍の影響により寸劇などの演出がなくなったことが、むしろ視聴者から「歌に集中できる」と好評を博した。THE FIRST TAKEといい、昨年の紅白といい、いま世の中では、シンプルに歌を楽しむためのコンテンツが求められているのかもしれない。「コロナ禍の影響は大きいと思います。昨年後半は有観客のライブやコンサートも少しずつ戻ってきていましたが、スタジアムやアリーナのような大きな会場を満員にするのはまだ制限されています。また、オンラインライブでは、視聴者が何万人いようと、アーティストとオーディエンスは画面を介した一対一の関係になる。 そういう状況において、『みんながひとつになって盛り上がる』という一体感を音楽がもたらすのは難しい。必然的に、シンプルに歌の力を届けるようなパフォーマンスにフォーカスされる時代になってきていると思います」(柴氏) みんなで同じ曲を聴いて盛り上がる時代から、ひとりひとりが歌にしみじみと向き合う時代へ——。新型コロナウイルス感染拡大の中で、音楽の聴き方というものも変化しつつあるようだ。◆取材・文/原田イチボ(HEW)
2021.01.12 16:00
NEWSポストセブン
かつてほどではないが今も人気犬種のチワワ(イメージ)
チワワが諸費込みで60万円 コロナで高騰するペット生体販売の闇
 ペットブームと言われてしばらく経つが、2020年はそれが加速した年でもあった。新型コロナウイルスの感染拡大で自粛生活を強いられ、癒やしを求めて新たにペットを家族に迎えた人が急増したからだ。俳人で著作家の日野百草氏がクリスマス商戦真っ只中、郊外の大型ペットショップでよく見られる、購入検討の景色をレポートする。 * * *「60万円は高いな、これつけなきゃだめなの?」 クリスマスの飾り付けも華やかな店内、初老の男性が小声で店員の男に耳打ちする。店員が甲高い声で再度説明を始めたそばで、大柄な男性がチワワを抱いている。そばで中年女性がチワワの小さな頭をなでている。茶髪の若い女性が彼らに向かってお父さん、お母さんと呼ぶ様子から、彼らが家族であることが確認できた。初老の男性と中年女性がご両親、茶髪が娘さんだとすると、大柄な男性は彼女の旦那さんか何かだろうか。「条件次第では安くなりますよ」 店員の甲高い営業トークはさらに甲高くなり必死さが伝わってくる。ここは関東のペットショップ、なぜかこの近隣はショッピングモールやホームセンターのペットショップが乱立している。詳しく書けばすぐ分かる場所だが、筆者はペットビジネス関連のルポに関してはとくに慎重にならざるを得ない。信じてもらえなくて構わないがすぐ訴えてくるし、はっきり言って怖い人も多い。だから誰もルポルタージュなんか手がけないし、やってもすぐやめる。「お迎えするんですか?」 店員と離れたところでショーケースごしに猫を見ていた茶髪の娘さんに話しかけてみる。30代くらいだろうか。「私じゃないです。そこの兄です。仕事決まったんでプレゼントです」 なんと旦那さんと思っていたがお兄さんだったのか。それにしても娘さんの笑みには含むところがあるようだ。それはおめでとうございますと筆者が言うと、「ちょっとバイト決まっただけですよ、それで犬ってふざけてるし」 ざっくばらんに言い放って意地悪な笑みを浮かべる。いろいろ事情があるのだろう。30代男のバイトが決まったから親がクリスマスにチワワ、コロナ禍でも家庭の事情は本当にそれぞれだ。別のペットショップではそのコロナの影響で抱っこ禁止だったが、ここは「どうぞ抱いてください」なので息子さんはずっと抱いている。高くなるのはしょうがない。うちだけじゃない それにしても60万円。その総額を店員が言った瞬間、息子さん以外の家族三人びっくりしていた。システム上のことは店舗がばれるので詳しく書けないのだが、そのチワワの生体価格はその半分くらい。表示価格にいろいろなオプションをつけると高額になるのはスマホキャリアの料金や紳士服チェーンのやり口だが、これは生体販売でも常套手段となっている。犬種や年齢、血統の良し悪し、その時々の流行り廃りにもよるし言い値の世界でもあるのだが、チワワの生体価格が30万円前後なのは相場としては妥当で、ブリーダーナビの調べでも約29万2700円である(2020年11月2日更新)。いま大人気のティーカッププードルなら60万円くらい平気でするが、チワワはサラ金のCMで人気を博した一昔前に比べると当時ほどの人気はない。生体価格に問題はないが、どうやらこの店は生体価格に今後、必要になるという名目のエサやケージや洋服といったペット用品、保証プランをつけることで利幅を取っている。それにしても生体価格の2倍とは。「本体価格がこれでしょ、で、これとこれがプラスになるわけ?」 父親が渋い顔で見積書とにらめっこしている。店員はさすがに生体価格と何度も言い直していたが、父親の本体価格という言葉は日本の法律上まったく間違っていない。犬も猫も現行法では「物」である。そもそも民法はペットについて何ら規定していない。あえて規定とするなら「『物』とは、有体物をいう。」(民法第85条)だろうか。つまるところ「物」である。筆者も子供の頃は捨てられた子犬やうっかり生まれた雑種を飼ってきたし、専門ブリーダー経由で繁殖犬にされる寸前の子や、1年近く残った子をお迎えし、ときに看取ってきたので釈然としないが、筆者にとって我が子でも日本国では「物」だ。 刑法もペットの規定はないため、民法上の「物」という判断と同様となるために「器物損壊罪」(刑法261条)なのだ。近年は動物傷害罪と言い換える向きもあるが、言い換えられているだけで刑法上は「物」である。そしてこれは飼い主の虐待には適用されない(被害者による親告罪のため)。そこは動物愛護管理法の出番となるが、その罰則は懲役1年10月執行猶予4年で済んだ猫13匹虐待死傷事件のように限りなく軽く、劣悪な環境で犬猫を飼育していると刑事告発された栃木県・矢板の引取り屋事件のように不起訴の可能性すら高い。なぜなら繰り返すが日本では犬や猫は法律上「物」だからだ。「どうしようか」 父親の声が娘さんに飛ぶ。彼女はすでに結婚していて両親とは別に暮らしているそうで、そこで犬も飼っているそうだ。それなりに詳しい娘さんが駆け寄って「ワクチンこんなにしないよー」と突っ込む。店員の男は慣れたもので、「息子さんにとてもなついてますね。大好きなんでしょう。それにいま本当に数も少ないから高くなるのはしょうがないんです。うちだけじゃないです」 それについては娘さんも「犬、いま高いですよねー」と同意していた。コロナ禍のペットブームでどの犬も猫も信じられない高値がついている。2020年6月の改正動物愛護法施行以降、ブリーダーもかつてほどの無茶をしなくなった。じつは2018年ごろから犬や猫の価格は上がり始めていた。SNSの普及で動物愛護団体が発信や告発をし易くなったことも要因だろう。それにコロナ禍のステイホーム、在宅志向の広まりが「犬でも飼うか」「猫でも飼うか」に追い打ちをかけた。「内金を今日入れてくれないとこの子、明日には○○店に移動なんですよ」 ずいぶん遠い店舗に移動の予定だが本当だろうか、セールストークとしてはちょっと強引だが、粗利は知らないが60万円でチワワが売れるならノルマの足しには十分なのかも知れない。他人の米びつに手を突っ込むなと言われることは承知だが、これは命の売買である。このチワワは生きている。小さな体でずっとこの店で頑張って生きてきた子だ。「内金だって、誰か持ってるか?」 生体価格の一部ということで数万円。自分の財布を覗いた父親が家族に聞くがみな声は出さないところをみると持ってない。それにしても30代くらいの息子さん、プレゼントとはいえ自分の犬なんだから内金くらい出しとけと思うが所在なげにチワワを抱いているだけ。抱き方もちょっと危なっかしい。そのチワワはペコ(大泉門開存、頭蓋骨の形成が不完全なこと、チワワの幼犬には多い)と軽い鼠径ヘルニアがあると店員は説明していたので落としでもしたら怖い。その説明に「ずいぶん欠点あるんだな」と父親は腐していたが彼の年代的にはしょうがないかもしれないが言い方がちょっと。「内金もカードでいけますか」 父親の小声にもちろんですと店員の表情が明るくなる。しかし先程の娘さんが「もう一回家で考えよう」と提案した途端、母親のほうも「そうね、高い買い物だし」と食い気味に同調した。父親がどこかホッとした様子で「すいません、そういうことで」と言うと店員の表情は豹変し「ネットでも売ってるんで、売れちゃうかもしれませんよ」「明日には○○店なんで、お別れになっちゃいますよ」と語気強くまくしたてるが「その時は縁がなかったってことで、すいません」と父親はバツが悪そうにあやまる。「わかりました~↓。お待ちしてま~す↓」 あえて矢印など入れてみたが、それまでと明らかに違うトーンでぶっきらぼうに言い放つ店員、息子さんからチワワをささっと取り上げ、ショーケースに戻した。たぶんこの家族はお迎えには来ないだろう。高齢の両親が30代の息子のバイトが決まったお祝いに総額60万円のチワワ、他人の勝手と言われたらそれまでだが、現実の世の中はフィクションで片付かないほどにいろんな人がいる。好きを語るより嫌いを語る「だってペコあるしー、ヘルニアあるしー、○○には難しいよこの子はー」 ○○は息子さんのこと。買わなかった手前、ちょっとした言い訳アピールもあるかもしれないが、娘さんの言うことはもっともだ。「他もいろいろ見て決めようね」と母親が息子さんに語りかける。息子さんはボソボソとなにかを言っていたが聞き取れなかった。お迎えがあったほうがチワワも店から出られるが、相手次第ではそうでないほうがいい場合もあるのかもしれない。しかし彼はどこかで別のチワワを買ってもらうだろう。複雑な心境だ。 一家のチワワをめぐる一部始終が繰り広げられていたその間も、店には多くのカップルや親子連れが訪れた。それにしても気になったのは欠点ばかりを言う人が多いこと、「この子病気あるんだね」「この顔じゃ売れないね」「もう1歳じゃん、こんな大きいのいらない」と、好きを語るより嫌いを語る。この地域、ちょっとやんちゃな土地柄もあるのかもしれないが、好きを語らず嫌いを語り、欠点を探すために近寄ってくる。ネットもリアルも、こういう手合いがコロナ禍でより鮮明になったのかもしれない。 クリスマスの飾りの中、犬も猫も小さなショーケースの中で懸命に命をつないでいる。ガラスごしにくっつくマンチカンとアメリカンショートヘア、互いのぬくもりも感じられないだろうにくっつくのは、透けた壁ごしに仲間と認識しているのだろう。マンチカンはまだ4ヶ月ほどだがアメショーは8ヶ月、大きなアメショーは店の後輩のマンチカンに寄り添って、毎日なにを語り聞かせているのだろう。この店の猫、ペットショップにしてはみんな反応がいい。筆者が来るだけで寄ってくる子も多いし覗き込むと「遊べ」とゴロンしてくれる子もいる。それにしても見つめられると辛い。ロシアンブルーがチェシャ猫みたいにひたすら見つめてくる。ここにいる猫みんなお迎えしてあげたいくらいだが下げに下げても生体価格15万、さっきの家族の話を聞く限り、いろいろオプションがついて倍以上にはなる。ワクチンやら何やら掛かるのは承知だが、ちょっとこの店は高すぎやしないか。それにこの子たちを買うことは、店に加担することになる。その金でまた別の幼い子を仕入れてくる。 猫と違って犬はみんな元気がない。いろいろなペットショップを見てきたが犬のほうが元気で猫は寝てばかりのところが多い中、この店は多くの犬が眠っている。さっきのチワワも寝たようだ。下段には大柄な体を窮屈に折り曲げて眠り続ける柴犬。もう1歳、走り回ることも、飼い主にわがままを叱られることもなく育ったこの子の値段はまだ強気の価格、店も商売だし個々の生活もかかっているのだろうがこの店、ネットの評判そのままだった。チワワと同じサイズのショーケースに入れられている。「ほら○○ちゃんを見てるよー」 若い母親が小さな娘を抱っこであやしながら2ヶ月ちょっとの小さなポメラニアンを眺めている。ミニ動物園感覚か。悪気はないのだろうがオシッコまみれのトイレにうずくまるこの子を眺めながら娘をあやす。ペットショップチェーンやショッピングモール、ホームセンターのペットショップでは当たり前の光景、その当たり前がおかしいと思う筆者がおかしいのだろうか。 改正動物愛護管理法では生後56日を経過しない犬及び猫の販売、販売のための引渡し・展示が禁止された。しかし柴犬などの天然記念物に指定されている(柴犬が天然記念物とは意外と知られていない)日本犬はそれまで通りの生後49日、幼犬が多くのユーザーに求められ、高値で売れるのはわかるが改正してもまだ早いのが筆者の考えだ。免疫力と社会性をつけるためにはせめて母親の元にいる期間は三ヶ月欲しい。実際、欧米を始めまともなブリーダーの多くの引き渡しは3ヶ月だ。 このルポは特定の店や客をあげつらうためのものではない。あくまで問題提起のためのルポルタージュだ。一部の良質な専門ショップやブリーダー経由を除けば、どこのペットショップも大なり小なり似たようなもので、それが1兆5629億円という一大産業となった日本のペットビジネスの実態だ。多くの日本人のコンパニオン・アニマルに対する感覚は命を「本体価格」と口にできるほどに昭和のままで、それが生体販売を後押ししている。日本人そのものがペットに対する意識を文化レベルで変えなければ、生後2ヶ月の子が次々と見世物小屋に陳列されては大きくなった先は謎、という闇は解消されないだろう。 閉店後の店舗は薄暗く、クリスマスの飾りがよりいっそう華やかに瞬く。あの60万円のチワワも、マンチカンとアメショーのコンビも、チェシャ猫ばりのロシアンブルーも、ぎゅうぎゅう詰めの柴犬もトイレがベッドのポメラニアンもどんな夢を見ているのだろう。クリスマスプレゼントでも構わない、せめて優しい家族にお迎えしてもらいたいと願うが、それはこの立派な店をより立派にしてしまい、新しい子の仕入れに使われてしまう。コロナ禍で人間が優先もわかるが、コロナ特需のせいでたくさんの小さな命が苦しんでいることも、それがこの国で現在進行系なことも、どうか心にとどめてほしい。●ひの・ひゃくそう/本名:上崎洋一。1972年千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。2018年、評論「『砲車』は戦争を賛美したか 長谷川素逝と戦争俳句」で日本詩歌句随筆評論協会賞奨励賞を受賞。近刊『誰も書けなかったパチンコ20兆円の闇』(宝島社)寄草。著書『ルポ 京アニを燃やした男』(第三書館)など。
2020.12.30 16:00
NEWSポストセブン
レオナルド・ダ・ヴィンチの”最後の館”。クリエイティブが息づく住まい 偉人のお宅訪問1
レオナルド・ダ・ヴィンチの”最後の館”。クリエイティブが息づく住まい 偉人のお宅訪問1
イタリア・ルネッサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ。彼が晩年を過ごしたクロ・リュセ館がフランス中部の町アンボワーズにあります。現在はカルチャーパークになっていて、生前の暮らしぶりと、天才的な創造力を体感できることができます。連載名:偉人のお宅訪問長い歴史のなかで、多くの芸術家たちを生み出してきたフランス。この国には、その歴史の分だけ偉人たちが暮らした痕跡がそこかしこに残っています。なかには、彼らが暮らした「住まい」がそのまま残されている場合も少なくありません。この連載では、そんな偉人たちの住まいに訪問し、作品の背景にあった暮らしや人柄に迫ります。外出制限中のルーブル美術館で、ダ・ヴィンチ作品に会いに行った今、パリは2回目の外出制限中です。劇場や美術館は徐々に開かれていくようですが、12月中旬まで飲食店以外は全て閉鎖が続く予定です。数カ月前、1回目の外出制限後の6月に、例年は海外からの観光客でにぎわう美術館がすいているというので、ルーブル美術館のへ数回足を運びました。ダ・ヴィンチの<モナ・リザ>をゆっくり鑑賞したかったから。いつも<モナ・リザ>は人だかりで、押し合いながら絵の前にみんなが行こうとし、ごった返していました。しかし、コロナ対策でロープで仕切られた列に並び、先頭まで来ると<モナ・リザ>と自撮りできる距離(2mぐらい)でゆっくりと見ることができるのです。この他にも、ルーブル美術館には<聖アンナと聖母子><洗礼者聖ヨハネ>が展示されて、映画化もされた小説『ダ・ヴィンチ・コード』や、去年の「ダ・ヴィンチ没後500年記念展」の大盛況も記憶に新しく、ダ・ヴィンチはルーブル美術館になくてはならない画家の代表なのです。人がまばらなルーブル美術館の館内(写真撮影/Maiko Matsunaga)パリからダ・ヴィンチ最後の3年間を過ごした王家の館へイタリア・ルネッサンスの巨匠の絵が、しかも代表作中の代表<モナ・リザ>が、なぜフランスにあるのだろう?そういえばダ・ヴィンチの晩年住んだ館があったはず!と思い立ち、ロワール川畔りの街アンボワーズのクロ・リュセを訪ねることにしました。パリ・オーストリッツ駅からTERという長距離郊外電車に乗ります。フランスの新幹線TGVはサン・ピエール・デ・クロップ駅で乗り換えがあるので、アンボワーズ駅まで直通のTERがオススメです。パリを出発して15分もすると景色は畑ばかりになります。この景色を見るたびに、フランスは農業大国なんだと実感するのです。季節が春ならば一面黄色の菜の花畑が続きます。乗っている時間は2時間あまりですが、TERは運が良ければ客席がコンパートメントタイプ(車内が個室のように仕切られており向かい合わせに席が設置されている)の列車に乗ることができ、昔にタイムトリップしたような錯覚を覚え、ますます気分が盛り上がります。オーストリッツ駅を出発して数十分で畑一面の景色に(5月春の景色)。延々と続く畑の中を南下してフランスの真ん中に向かう(写真撮影/松永麻衣子)国王フランソワ一世に迎えられ、過ごした町アンボワーズアンボワーズは雄大に流れるロワール川のあたり。この眺めをダ・ヴィンチも見たかと思うと不思議な気持ちになる(写真撮影/松永麻衣子)アンボワーズ駅に到着し、岩山を見上げると歴代のフランス王が住んでいた「アンボワーズ城」がそびえています。約500年前の1516年、フランソワ1世がダ・ヴィンチを「王の最高の画家、エンジニア、建築家」として迎え入れました。その時のイタリアからの荷物に<モナ・リザ><聖アンナと聖母子><洗礼者聖ヨハネ>今ではルーブル美術館に展示されているその3点が入っていたのです。その後3年間、ダ・ヴィンチは人生の幕が降りるまで、クロ・リュセで王のために発明などの多くの仕事をしていきます。そこには、彼から現代の私たちへの問いかけや、生活のヒントがちりばめられていました。あの名画を描いた巨匠は一体どんな館に住んでいて、どんな偉業を成し遂げたのか?と、ダ・ヴィンチに想いを馳せながら、駅からクロ・リュセへ続く細い坂道を登って行きます。坂の頂上に門があり、そこをくぐって敷地内に入るとなだらかな下り坂の芝生の庭園が広がり、左手にダ・ヴィンチが住んだ館、右手にカフェやミュージアムグッズの売られているショップと自家菜園があります。駅からレストラン街を抜けると長い塀が現れます。しばらく坂を登るとクロ・リュセの入り口(写真撮影/Manabu Matsunaga)古いヨーロッパ建築の例にもれず、城塞として使われたこともあるクロ・リュセ。回廊から入り口を見張ることができるようになっている。館内の見学はこの回廊からダ・ヴィンチの寝室に入っていく(写真撮影/Manabu Matsunaga)当時のルネッサンス様式のインテリアを再現もともと王のお気に入りの料理人のために整えられた館であり、その後王家のサマーハウスとして使われていたクロ・リュセ。その後、迎え入れられたダ・ヴィンチの寝室は2階にあって、その窓からはアンボワーズ城を眺めることができます。部屋の配置一つ取っても、フランソワ1世はダ・ヴィンチを父のように慕っていたという二人の絆の強さを感じることができます。高い天井や、部屋の壁には冷気を防ぐために掛けられたというタピ(絨毯)も他のシャトーでよく見かける当時の特徴や工夫です。ダ・ヴィンチの寝室は外壁と同じ赤レンガの壁、床や家具も同系色でまとめられ、ルネッサンス様式の天蓋付きベッドやシンメトリーのデザインのチェストなどが置かれています。当時を再現しているそう。私にとって、ここでダ・ヴィンチを理解することは高貴な娯楽。約500年も前なのに、とてもダ・ヴィンチを近くに感じ、理解することができるこの空間にいると、「最も高貴な娯楽は、理解する喜びである」という言葉が胸に迫ってきます。そして、ここで生活をし息を引き取ったことをリアルに感じることができるのでした。ダ・ヴィンチの寝室からは、岩山の頂上にそびえる王の住む城が見える(写真撮影/Manabu Matsunaga)1519年5月2日、この寝室で67年の生涯を閉じた。天蓋付きベッドやシンメトリーの家具などダ・ヴィンチが暮らしていた当時をしのばせるルネッサンス様式の物が置かれている(写真撮影/Manabu Matsunaga)寝室と同じ2階にはダ・ヴィンチが多方面の多くの作品のアイデアを生んだ部屋もある(写真撮影/Manabu Matsunaga)1階に降りると子どもを亡くしたアンヌ・ド・ヌーブ(王シャルル8世の妻)のためにつくられた礼拝堂がある。ブルーのアーチの天井にはダ・ヴィンチの弟子による4つのフレスコ画が描かれている。その中の一つが<Virgo Lucis/光の聖母>(写真撮影/Manabu Matsunaga)現在のBIOブームはダ・ヴィンチの予言だったのか?ベジタリアンだったダ・ヴィンチの言葉<少しの飲酒、健康的な食事、そして適切な睡眠はあなたの健康を保つでしょう>は、まるで現在の空前のBIOブームを予言していたよう。フランスで暮らし、現状目の当たりにしている私も、深く頷くことができる言葉です。ここ数年、フランスでは健康への意識がものすごく高くなり、BIO食品しか口にしない人、肉や魚を食べないベジタリアンやヴィーガンがとても増えています。外出制限中のパリは、家から半径1km以内、1時間以内の必要な買い物は許されていました。私の家の周りを見回してみたら、半径1km以内にBIOショップが8軒もできていて、増え続けている状態です。ベジタリアンやヴィーガンは、化学調味料(ブイヨンなどの旨味)や白い砂糖などは使わない代わりに、スパイスをとても上手に使います。ダ・ヴィンチも、コショウやカカオやシナモンといったスパイスを、薬効を考慮しながら食事に使っていたそう。ほかにも、館の庭に畑をつくり、ハチ蜜をつくり、といったふうに、健康や食へのこだわりも相当なものだったようです。キッチンの大きなテーブルの上にはワインキャラフや香辛料が置かれ、暖炉の横にはイタリアのテラコッタ(素焼き)を連想させるポットがたくさん並べられていて、とっても素敵。私ならこのポットに何を入れるだろう?お米かな?と想像するのも楽しかったです。1471年に国王ルイ11世の料理人のための館だったため、キッチンがとても広く機能的だったそう。食に対しての意識が高かったレオナルド・ダ・ヴィンチは改装なしでここを使い続けた(写真撮影/Manabu Matsunaga)香辛料を好んだダ・ヴィンチ、キッチンの物は当時を忠実に復元しいてる。「スープが冷めるから」という理由で、キッチンの暖炉の近くで食事をとることも多かった(写真撮影/Manabu Matsunaga)発明家としてのダ・ヴィンチを体験できる野外博物館と植物園クロ・リュセの庭では、画家だけではなく発明家、建築家でもあったダ・ヴィンチを知ることができます。彼の発明品の実物大が置かれていて、実際に乗ったり手に取ったりすることができるカルチャー・ランドにもなっています。植物園の木に吊るされた半透明の布にはレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた解剖学デッサンが印刷されている(写真撮影/Manabu Matsunaga)こちらは建築家と都市工学の設計図。この他にモナ・リザや自画像なども半透明の布に印刷されて木に吊るされている(写真撮影/Manabu Matsunaga)その横には林と庭園があり、木の枝には彼の世界観を薄布の垂れ幕で飾ってあったり、どこからか彼の格言が音声で聞こえてきたりします。例えば「猫科の一番小さな動物、つまり猫は、最高傑作である」「目は魂の窓である」「質素であることは最も素敵なことだ」「最も高貴な娯楽は、理解する喜びである」「このところずっと、私は生き方を学んでいるつもりだったが、最初からずっと、死に方を学んでいたのだ」など、心に響く言葉がたくさん。その中で最も有名であり、私も好きな彼の格言が「充実した一日が幸せな眠りをもたらすように、充実した一生は幸福な死をもたらす」です。そんなふうに生きてみたいと思いながら、駅までの帰り道、ダ・ヴィンチが眠るチャペルがあるというアンボワーズ城を見上げました。館の地下室にはダヴィンチが発明した設計図や模型が展示されている。空を飛ぶためのプロペラや戦車の軍事模型や発明など、見れば見るほど精密に設計されている(写真撮影/Manabu Matsunaga)野外博物館にあるプロペラ機の実物大模型は、ぶら下がってうんていのように回って遊ぶことができる(写真左)軍事関係の実物大模型の戦車。中に入って取っ手を回すと回転する仕組み(写真右)(写真撮影/Manabu Matsunaga)庭園内の川で足こぎボートも体験できる。後ろ手で舵を取り、水車と同じ原理で設計された足こぎはかなり疲れました(写真撮影/Manabu Matsunaga)そびえ立った山の上にある村に物資を運ぶための都市開発の発明品。重いものを巻き上げることができ、大きな石も簡単に持ち上げられる(写真撮影/Manabu Matsunaga)館から野外博物館へ行く途中にある橋。小川の下を船が通るときに橋が移動するような設計(写真撮影/Manabu Matsunaga)植物園の池に架けられたレオナルド・ダ・ヴィンチ設計の二重橋は、イタリアのペスト流行を受けて発明された。家畜用の通路と人間用の通路と分けて衛生面を強化するためだったとか(写真撮影/Manabu Matsunaga)(文/松永麻衣子)Le Château du Clos Lucé シャトー・クロ・リュセ 住所 2, rue du Clos Lucé 37400 Amboise Val de Loire電話 +33(0)2 47 57 00 73(Manabu Matsunaga)
2020.12.30 07:00
SUUMOジャーナル
「月収2万円で「山奥ニート」歴7年」「タダ同然の空き家も引く手あまた!?」【11月人気記事まとめ】
「月収2万円で「山奥ニート」歴7年」「タダ同然の空き家も引く手あまた!?」【11月人気記事まとめ】
年の瀬が迫り、2020年を振り返る時期になりました。新型コロナウイルスに翻弄された1年。来年こそは心穏やかに過ごせることを祈りつつも、まだまだ落ち着ける日は遠そうです。SUUMOジャーナルで11月に公開した記事では、「団地にできた1000冊の本がある『シェアハウス』。暮らしをのぞいてみた!」「保護猫と暮らす三軒茶屋の『サンチャコ』。地域と人とを結ぶ新しい暮らし方」などが人気TOP10入りしました。詳しく紹介します。2020年11月の人気記事ランキングTOP10はこちら!1位 月収2万円で「山奥ニート」歴7年。自分の価値や感情を生まれて初めて知った2位 団地にできた1000冊の本がある「シェアハウス」。暮らしをのぞいてみた!3位 コロナ禍で50万円以下プチリフォームが増加! 換気、テレワーク、おうち時間の見直しで4位 保護猫と暮らす三軒茶屋の「サンチャコ」。地域と人とを結ぶ新しい暮らし方5位 パリの暮らしとインテリア[7]18世紀築のアパルトマンを大改装! 2度目の外出禁止令のお家時間6位 “タイニーハウス”が災害時の避難場所に!? 山梨県小菅村で「ルースターハウス」誕生7位 大田区「池上」が進化中!リノベで街の魅力を再発掘8位 タダ同然の空き家も引く手あまた!? 「家いちば」から空き家問題の新提案9位 「新宿駅」まで30分以内、中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2020年版10位 ふるさと納税で“体験型”返礼品が増加中!ウィズコロナ時代の地域応援※対象記事:2020年11月01日~2020年11月30日までに公開された記事※集計期間:2020年11月01日~2020年11月30日のPV数の多い順1位 月収2万円で「山奥ニート」歴7年。自分の価値や感情を生まれて初めて知った(写真提供/石井あらたさん)生きづらさを抱える若者たちが共同生活を送る、廃校になった小学校を利用したシェアハウスNPO共生舎の理事である石井あらたさんは、自身も元引きこもり。徒歩圏内の住民は5人という地域で“山奥ニート”生活を送る彼らの生活やシェアハウスを始めたきっかけなどを聞きました。2位 団地にできた1000冊の本がある「シェアハウス」。暮らしをのぞいてみた!(写真提供/日本総合住生活株式会社)東京都足立区に誕生した「ジェイヴェルデ大谷田」は、大規模団地の1階をリノベーションしてシェアハウスにし、共同リビングには1000冊以上の本を配置した「読む団地」。多くの入居者がすでに生活し、イベントなどを通して地域住民との交流も進んでいます。3位 コロナ禍で50万円以下プチリフォームが増加! 換気、テレワーク、おうち時間の見直しで(写真提供/静鉄リフォーム)不動産市場のなかで、今最も活況といわれているのがリフォーム。「換気」や「抗ウイルス対応壁紙」「除菌水」のリフォームが急増しています。収入減を見越し総額50万円ほどの依頼が増えており、予算内で収まるリフォーム例とともに紹介しています。4位 保護猫と暮らす三軒茶屋の「サンチャコ」。地域と人とを結ぶ新しい暮らし方(写真撮影/片山貴博)東京・三軒茶屋にある賃貸住宅などの複合施設「サンチャコ」は、飼い主が亡くなるなどで保護した猫たちをハブにした「ネコファースト」。イベントスペースでは、猫好きがきっかけになった地域のひとたちのとの交流や、保護猫たちの譲渡が行われています。5位 パリの暮らしとインテリア[7]18世紀築のアパルトマンを大改装! 2度目の外出禁止令のお家時間(写真撮影/Manabu Matsunaga)パリ在住の写真家がこだわりの生活を送る人たちを紹介する連載。今回はパリ在住の日本人女性が住む、“ブルジョワ・ボヘミアン”なエリアに18世紀に建てられた130平米のアパルトマンを紹介。外出禁止令が出てからのお家時間についても伺いました。6位 “タイニーハウス”が災害時の避難場所に!? 山梨県小菅村で「ルースターハウス」誕生(写真提供/小菅村)小さな小屋が充実した「タイニーハウス村」山梨県小菅村で、災害発生時に避難場所になる「ルースターハウス」がお披露目されました。見た目はかわいらしくても、家族4人程度がプライバシーを保ちながら仮住まいが可能。しかも軽トラックで持ち運べて1時間程度で組み立てられるという頼れる味方の誕生です。7位 大田区「池上」が進化中!リノベで街の魅力を再発掘(写真撮影/相馬ミナ)歴史ある門前町の東京都大田区池上が、街全体のリノベーションで新たな魅力を放ちつつあります。場所をつくって終了でなはく、街づくりに取り組む人たちをサポートし、開業希望者たちのマッチングや子ども連れで楽しめるイベントを企画するなど、街の資源を活かした取り組みを探りました。8位 タダ同然の空き家も引く手あまた!? 「家いちば」から空き家問題の新提案(画像/家いちば)社会問題化している空き家の解決に、専門知識は不要!? 売り主が自身で物件情報を掲示するサイト「家いちば」が注目したのは、物件にストーリーを与えることでした。代表取締役・藤木哲也さんにお話を伺いました。9位 「新宿駅」まで30分以内、中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2020年版(写真/PIXTA)新宿駅まで30分圏内のシングル向け、カップル・ファミリー向けの中古マンション価格相場ランキング最新版。シングル向けの1位は西川口駅の2080万円で、東京都北区や板橋区などの近接したエリアが上位に集中。カップル・ファミリー向けは生田駅の2485万円で、川崎市に所在する駅がトップ3を占めました。10位 ふるさと納税で“体験型”返礼品が増加中!ウィズコロナ時代の地域応援(画像/PIXTA)ふるさと納税に、アミューズメント施設の入場券や、スポーツなどのアクティビティ、「1日町長体験」などのユニークなものを含めた“体験型“の返礼品が増え、地域活性につながっています。その背景や実態などについて、ふるさと納税サイト「さとふる」広報と、自治体担当者に聞きました。12月14日、2020年を表す漢字が「密」と発表されました。1位になった「月収2万円で“山奥ニート”歴7年。自分の価値や感情を生まれて初めて知った」は、いわば「疎」環境だからこそ、心が「密」になれたとも言えるのは、興味深く感じます。3密環境の回避に従いながらも、ランキングからは、人と人との交流を求め、その大切さが再認識されている様子がうかがえるように思いました。(鈴木千春)
2020.12.21 07:00
SUUMOジャーナル
ボーカルの北村匠海は俳優として大ブレイク中(時事通信フォト)
『猫』ヒットのDISH//「エアーバンドと揶揄」からの苦節10年
 年末の紅白初出場は果たせなかったが、ダンスロックバンド・DISH//(ディッシュ)の楽曲『猫』は、2020年を代表するヒット曲のひとつと言っても過言ではないだろう。 シンガーソングライターのあいみょんが作詞作曲した同楽曲は、2017年8月にリリースされた10枚目シングル『僕たちがやりました』にカップリング曲として収録された。ファンの間で「隠れた名曲」として愛されていた『猫』だが、アーティストによる一発撮りのパフオーマンスを配信するYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にて、ボーカル・北村匠海が歌う「猫 〜THE FIRST TAKE Ver.〜」が今年3月に公開されたところ、約3か月足らずで再生回数2300万回を達成した。『猫』は動画アプリTikTok (ティックトック)とのコラボ企画も話題を集め、さらに「歌ってみた」動画も流行。香取慎吾やナオト・インティライミ、手越祐也といった、そうそうたる面々がカバーソングを投稿した。盛り上がりの結果、オリジナルバージョンの『猫』と合算した配信総再生回数は1億回を突破する特大ヒットを記録。11月からは、『猫』を原案とした深夜ドラマの放送もテレビ東京にてスタートした。 2011年12月に結成されたDISH//は、ボーカル&ギターの北村匠海、ギター&コーラス担当の矢部昌暉、DJ・キーボード担当の橘柊生、ドラムスの泉大智の4人で構成された“歌って踊るダンスロックバンド”。2020年は主演映画が4本公開されるなど、近年はボーカルの北村が俳優としてブレイクを果たしたことで、グループとしても飛躍が期待されていた。そんな中での『猫』の大ヒットは、今後のDISH//のさらなる躍進を予感させる出来事だった。 彼らの活動を長年追ってきた音楽ライターの橘川有子氏は、「DISH//について語るのは難しい」と悩みながらも、その魅力についてこう熱っぽく語る。「難しいというのは、彼らの魅力が非常に多様性に富んでいるため。ルックスひとつとっても、クール系からキュート、正統派と様々です。俳優として大活躍する北村さん、舞台などを中心に活動の場を広げる矢部さん、DJとしてイベントに多数出演する橘さん、テレビ番組MCを務めるなどバラエティでも活躍する泉さんと、それぞれのキャリアも充実しています」ライブでは全力コントも披露 今でこそ楽器を華麗に演奏するのもDISH//の持ち味のひとつだが、デビュー当時はエアーバンド形式でパフォーマンスを行なっていた。いちから楽器演奏を習得する苦労とは、どれほどのものだっただろうか。「イケメン4人衆ながら、実は苦労人。どこか時流と歯車が組み合わず、ブレイク寸前で足踏みを続けた時期は決して短くありません。その悔しさ、ネガティブな面を無理に隠さず、ある時は泥臭い姿を見せながら立ち向かって今がある。最年長の橘さんは25歳、他はみな20代前半と若いですが、バンド結成から間もなく10年。結成当初はエアーバンドと揶揄されながらも、懸命に練習を重ね武道館に立つまでになりました。そんな苦楽を共にしたメンバーが突然脱退するなど、何度も憂き目に遭ってきました。時には泣きながらも前進し続けた結果、唯一無二のダンスロックバンドという肩書を手に入れたのがDISH//です」(橘川氏) メンバー自身が作詞作曲をするまでに成長を遂げたDISH//。そのアーティスト性への期待について、橘川氏が続ける。「あいみょんが手がけた『猫』をはじめ、楽曲の良さもDISH//の大いなる魅力。OKAMOTO’Sやマカロニえんぴつなど、才能豊かなアーティストが楽曲をこぞって提供しています。その一方で、メンバー自らが楽曲制作を行うなど、アーティスト性はどんどん高まっています。 にもかかわらず、一貫してかっこつけすぎない。矢部さんは一発ギャグで失笑を買う強心臓の持ち主ですし、泉さんはメンバーからいじられる愛されキャラ。ライブでは4人が全力でコントすることもしばしばで、ギャップにハマる人は少なくないようです。個々の能力を高め、深めながら、ロックバンドとしても4人の連帯感をますます強くしているDISH//。多様性が求められる今の時代が、彼らにようやくマッチしたのかもしれません」(橘川氏) なお、『第71回NHK紅白歌合戦』への出場は逃したDISH//だが、『第62回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)の優秀作品賞にはノミネートされている。大晦日の大舞台をきっかけに、気持ちよく2021年のスタートを切ることができるか。◆取材・文/原田イチボ(HEW) 
2020.12.07 16:00
NEWSポストセブン
【プレゼント】犬と猫展実行委員会から『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい展ペア招待券』(計1600円相当)をペア13組26名に!
【プレゼント】犬と猫展実行委員会から『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい展ペア招待券』(計1600円相当)をペア13組26名に!
累計300万リツイート&1000万いいねを達成した話題作『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』の初となる展覧会のペア招待券。松屋銀座(東京・中央区)で2020年12月27日~2021年1月12日に開催。描き下ろしイラストや貴重な未公開写真などを展示。【応募先】〒107-8617 東京都港区北青山1-3-6 SIビル5F フルハウス内『犬と猫展招待券』プレゼントJS係【応募のきまり】◆はがきに、郵便番号・住所・氏名・年齢・職業・電話番号を明記し、応募先まで。◆締め切り日の指定のないものは、令和2年12月7日(月)必着で締め切り。◆厳正抽選の上、当選者へのプレゼント品の発送をもって、当選発表にかえさせていただきます。※女性セブン2020年12月10日号【他のプレゼント情報をチェックする!】
2020.12.02 04:10
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