猫一覧/3ページ

【猫】に関するニュースを集めたページです。

2018年、神戸コレクションに出演した唐田えりか
唐田えりかの心を動かした不倫映画 「泥棒猫」と罵られるシーンも
 2020年1月に東出昌大(33)との不倫愛が報じられて以来、表舞台から遠ざかっている女優・唐田えりか(24)が出演する映画『死体の人(仮)』の公開が迫っている。同作品で唐田はデリヘル嬢役を演じ、いよいよ芸能活動に本格復帰する。 映画の撮影は10月上旬からスタートし、すでに終了しているという。撮影開始の少し前、9月8日に出版された書籍『相米慎二という未来』(東京ニュース通信社)のなかで、唐田は故・相米慎二監督についてのインタビューに応えていた。 相米監督は『セーラー服と機関銃』や『お引越し』といった作品でメガホンを取り、没後20年経っても支持される名匠だ。『相米慎二という未来』では佐藤浩市や小泉今日子など蒼々たる面々もインタビューに応えており、唐田さんはリアルタイム世代ではないものの、全作品を鑑賞した立場として登場している。 インタビューで唐田がお気に入りの作品として挙げていたのは、1985年公開の『ラブホテル』だ。映画ライターが語る。「日活ロマンポルノの看板シリーズ『天使のはらわた』に連なり、ロマンポルノ後期の名作と名高い作品です。『ラブホテル』がお気に入りという唐田さんの渋いセンスにもびっくりですが、この作品は不倫愛を描いたストーリーでもあります。 職場不倫がバレて仕事を失い、愛人にも捨てられる孤独なヒロインを唐田さんはどんな気持ちで受け止めていたのでしょうか。いろいろ憶測を呼んでしまうだろうに、それでも『ラブホテル』を話題に出したということは、よほど好きな作品なんでしょうね」『ラブホテル』のあらすじは、こうだ。借金苦で死ぬつもりだった村木(寺田農)は、ラブホテルでデリヘル嬢・名美(速水典子)と交わったことをきっかけに自殺を思い留まる。数年後、村木は名美と再会する。現在の名美は服飾店で働き、職場の上司と不倫していた──。 名美の不倫の顛末は、なかなか悲惨なものだ。職場に乗り込んできた上司の妻に、名美は「泥棒猫」「盛りのついた猫みたいにニャーニャー」と罵られる。上司にも捨てられ、仕事を失い、物語のラストで彼女はひとりぼっちで歩く。 唐田は、この作品のどこに魅了されたのか。前掲書にある唐田へのインタビューでは、こう語っている。〈不倫相手との電話で、もう切れているのに電話に思いを吐露してたところは、かなりグッときました〉 物語の後半、不倫がバレた名美は上司に電話をかける。すぐに電話を切られてしまうが、その後も名美は「私だって考えてんのよ。このままいったってどうしようもないってことくらい、わかってんのよ。奥さんがいるんだもんね」と涙声で吐露し続けるのだ。 唐田は鑑賞した映画の感想をノートに綴っている。『ラブホテル』では、「生というものの生きづらさ。悲しさ。痛さ。痛快さ。偶然というものの必然。先にふたりが出会っていたら、どうなっていたか」とメモしていた。インタビューでは、「あの映画のタイミングについては考えましたね」とも語っている。前出『相米慎二という未来』から唐田のインタビューでのやりとりにはこうも記されている。〈──タイミングの物語です。唐田 タイミングがいいのか、悪いのか。──どうなんですかね。バッドタイミングだったのかな。唐田 経験で学ぶしかないんですよね。人生のタイミングって。たとえ悪いことも、いいように変えていくしかないんじゃないか。結果、いいものにできたら。ぼんやり、そんなことを思ったりしますね。本当に、人が人を変えてしまうんだなって。人との出会いは大事なんだなと〉 唐田がどの時期に『ラブホテル』を鑑賞したのかはわからないが、作品を見て胸に去来するものがあったはずだ。本格復帰前に、“表現すること”への意欲も伝わってくる。2022年は、「女優・唐田えりか」の本格復帰の年となる。
2022.01.11 04:00
NEWSポストセブン
コロナ禍のペットブームにより猫の価格も上昇している。(イメージ、SPUTNIK/時事通信フォト)
ペットショップの「お年玉セール」に違和感 命が叩き売られていいのか
 新型コロナウイルスの流行により生活や行動が大きく変化させられた影響で、ペットブームが起きて久しい。実際に、1年以内に新たに飼われた犬や猫は合計約95万頭(犬:46.2万頭、猫:約48.3万頭)で、過去5年間で飼育頭数、増加率ともに最も多くなっている(一般社団法人ペットフード協会調べ)。それに伴い多くのペットを巡るトラブルが表面化、2021年11月25日には国民生活センターがペット購入トラブルについて注意喚起を公表した。俳人で著作家の日野百草氏が、歳末セールが行われている生体販売の現場を歩いた。 * * *「これがいいだろ、○○が喜びそうだ」 関東のロードサイド、ケバケバしい色の建物にこれでもかと犬猫の大きな屋外ポスターを貼り付けた大型ペットショップはミニ動物園さながら賑わっている。その一角で生体価格20万円の子猫を見てあれこれ話す老夫婦。コロナ禍で子犬の高騰が続いているが、かつては犬ほどの値はつかなかった猫も種類によっては30万円以上と強気の値をつけている。「○○ちゃん欲しがってたものね」 小さな声で話し合う夫婦にすかさず店員が近寄る。孫が猫を欲しがっているので買うとのことで、店員はすかさずショーケースから出して子猫を抱かせる。老婦人は消毒をしたあと抱くが、猫のことより孫の話をしている。それでもぬくもりが嬉しいのだろう、子猫は目を細めて老婦人の胸に体を寄せる。「大好きって言ってますよ~」 営業トークは前のカップルの時とほぼ同じ、それにしても自分たちが飼うならともかく、子猫を孫にサプライズプレゼントなんて大丈夫なのだろうか。せめて孫やその親を連れて来なければ万が一「気に入らない」なんてことになってしまっては大変だ。「じゃあこれで」 老婦人の一言、孫が喜ぶ顔を見るのが第一なのだろう。余計なお世話だ、うるさい奴だと言われても、またぞろ匿名の脅迫や嫌がらせを受けるだろうが構わない。何度でも書く。ひとつの命のやりとりとして、これはとてもおかしなことだと思う。展示時間は6時間を超えるごとに「お休み」 2021年6月1日から「動物の愛護及び管理に関する法律等の一部を改正する法律」(以下、改正法)が公布され、その中で動愛法施行規則が一部改正された。新しく「第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令」が定められ、その中にはペットショップに対するこれまでの批判を汲んだ改正がなされている。とくに展示については「犬又は猫を長時間連続して展示する場合は、休息できる設備に自由に移動できる状態を確保」「それが困難な場合は、展示時間が6時間を超えるごとに、その途中に展示を行わない時間を設けること」の2つが新たに設けられた。「お休み中だって、残念ねー」 別の親子が残念そうにしている。時間が来たのだろう、ショーケースの一画が布のようなもので覆われた。自然豊かな田舎の大型店だが「休息できる設備に自由に移動」するスペースはないようだ。今回の改正法も抜け道が多く、この「休息できる設備に自由に移動」できるスペースがない場合は「展示を行わない時間(休息時間)」を設けるだけで構わないということになっている。しかしこことは別のホームセンター併設のペットショップもそうだったが店によってはカーテンで覆うだけ、展示に関する基準には「カーテン等で簡易的に覆っただけで隙間から覗ける状態であったり、たまたま来客がいない時間があったりしても、『展示を行わない時間を設ける』とはみなせない」と定められているはずなのに。「ちょっと見えるよ、かわいい」 子供が覗く。さすがに店員がやんわりと「おやすみ中だからねー」と制した。実はこの改正法、既存の事業者に限っては2022年6月までに対応すればいいことになっている。準備期間が必要だろうという判断だが、本来はそれ以前から犬や猫の休息や自由に運動させる程度の対応は法改正前から進んで行うべきであり、なるべく金と手間をかけずに命で儲けようという姿勢が見え見えと言われても仕方がない。 それにしても「展示時間が6時間を超えるごとに、その途中に展示を行わない時間を設ける」の6時間の根拠はなんだろう、まさか人間の労働基準法第34条「労働時間が6時間を超えるなら少くとも45分、8時間を超えるなら少くとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない」におおむね準じた形だろうか。改正法に「(休息は)少なくとも30分~1時間程度は必要と考えられる」とあるので本当にそうなのかもしれない。子犬も子猫も十分な睡眠が必要で18時間は必要だ。ひと昔前のペットショップ、とくに繁華街の酔客相手のペットショップなどでは昼間から日付が変わる真夜中まで煌々と灯りのつく中で客にいじくり倒されていた。それに比べればマシだが、いまだ陳列という名の晒し者には変わらない。この改正法、保護団体関係者からの評判が悪いわけだ。「かわいい~、柴犬欲しい」 カップルが無邪気に柴犬の赤ちゃんを見ている。赤ちゃんはスヤスヤ眠っているがプレートの生年月日を見ると生後3ヶ月にも満たない。違法ではないがやはりおかしい。改正法はすったもんだのあげくに「出生56日経過後の販売」で押し切られてしまった。できるだけ赤ちゃんのうちに売ったほうが高く売れる、消費者の大半も赤ちゃんを欲しがる、という現実に沿った形だが、なぜか「天然記念物指定犬」(柴犬、紀州犬、甲斐犬、秋田犬など)は繁殖業者が一般に販売するケースに限り「出生後49日経過後の販売」(ペットショップは他犬種と同様に56日)になっている。自民党、安倍晋三元内閣総理大臣の弟である岸信夫衆院議員が会長を務める「日本犬保存会」と、日本維新の会、遠藤敬衆院議員が会長を務める「秋田犬保存会」の要望を環境省が受け入れた形だが、母犬や兄弟との生活による社会性の芽生えを考慮するなら、せめて3ヶ月以上は必要という声は根強い。要請の理由は「天然記念物の保存」(なるべく種を絶やさず増やす、という意味で)だが、よくわからない理由、むしろ日本犬は飼い主との関係性の構築が第一なので、そのための基礎的な社会性を身につけるためにも親元や兄弟と暮らす期間を十分に取ったほうがいいと思うのだが。「うわ、おっかねえ!」 大家族であろう集団の中の子供がサークルに入れられた甲斐犬を撫でようとして吠えられた。売れ残って大きくなり、ショーケースに入らなくなってしまったのか通路の奥にはこうした中・大型犬が数頭、サークルで囲われている。「危ないから触っちゃだめよ」 こちらも店員がやんわり制す。子供はサークルを蹴るような仕草をして家族の元へ逃げて行く。甲斐犬は男の子だったが、しつこく吠え立てることはなくクルクル回ってその場にうずくまった。危ないのは子供のほうだろうに。 筆者も子供のころ、近所で生まれた甲斐犬のうち引き取り手がなく最後まで残った女の子をもらい家族で育てたので心が痛い。彼女は15年生きて天寿を全うした。この子もせめて暖かい家族に迎えられるといいのだが。5万円祭り開催!!「バーゲンなんて物みたい」 楽しそうな家族の中で中高生くらいの女の子だけは怪訝な顔をする。一部の半年を過ぎた犬や猫のケースに「バーゲンセール」とカラフルなポップが踊っていたからだ。人として当たり前の感覚だろう。そうした当たり前の感覚を共有している心あるペットショップ、とくに小規模な個人店舗の中には生体販売について真剣に考え始めた店もあり、販売個体の数を絞り、十分な環境の下で法律の一歩二歩先の取り組みを実践している店もある。チェーン店の中にもホームセンター大手、島忠ホームズのように一部店舗で生体の陳列販売を禁止して良質なブリーダーや保護団体との仲介に取り組んでいる店もある。「お年玉じゃ買えないよねー」 28万円のポメラニアンを見て別のカップルが笑う。これも不思議なのだが、生まれた命と歩むきっかけとして「クリスマスセール」だの「お年玉セール」だので買うものだろうか。売るほうも不思議に思わないのだろうか。別のペットショップのチラシでは「歳末感謝祭」とあった。何に感謝しているのか。「大決算セール」なんてのもあったがそれは決算処分なのか。そういえばたまたま見かけた他のペットショップのブログに「目玉犬現る! 5万円祭り開催!! なんと1万の子も」とあった。よくよく考えれば考えるほど、やはりこの国に残る旧来からのペット文化は間違っている。何度でも言う、おかしい。 2021年11月18日、フランスはついにペットショップなどでの犬や猫の販売を禁止する改正法を可決した。2024年からはブリーダーからの直接購入か保護施設からの引き取り以外で犬や猫を飼うことができない。同じ改正法でも日本とはえらい違いだが、これは別に「おフランスでは~」のような出羽守(でわのかみ)というわけではなくシンプルな「命」の話である。アメリカでも各州、各市でペットショップを禁止する法律が続々制定されている。もう世界的にもペットを物のように叩き売る、そうした時代ではなくなりつつある。 そもそも「ペットショップを見るのが辛い」という人も増えたように思う。気持ちはわかる。見ようによってはショーケースの子犬、子猫たちはかつて日本に存在した、幼くして遊郭に売られ、客引きのために陳列された遊女のようだ。遊郭は大ヒット作品『鬼滅の刃』の舞台となったため一部で議論を呼んでいるが、ああして子供を売り買いするのが当たり前の時代は確かにあった。それは現代人からすれば「おかしい」時代だろう。次の動物愛護法改正が5年後の2024年、それまでに子犬工場で作りまくって大量陳列という旧来のペットショップに関しても同じように「おかしい」時代と思えるような文化が国全体で共有されることを願わずにはいられない。何度も書いているが、旧来の価値観である「たかが犬猫」は「たかが人間」と同一線上にある。命の問題とは理屈ではなくそうしたものだ。 いままさに、このきらびやかなペットショップの奥でうずくまる、3万円と値札のついた甲斐犬の子のような境遇を生み出さないためにも。【プロフィール】日野百草(ひの・ひゃくそう)/本名:上崎洋一。1972年千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。全国俳誌協会賞、日本詩歌句随筆評論協会賞(評論部門)奨励賞受賞。著書『評伝 赤城さかえ 楸邨、波郷、兜太から愛された魂の俳人』(コールサック社)他。日本のペット文化に関するルポルタージュも手掛ける。
2022.01.02 16:00
NEWSポストセブン
劣悪な環境で多数の犬が飼育されていたとされる施設。長野県松本市(時事通信フォト)
虐待が日常だったペット絶望工場 1000頭の犬はどこに消えたか
 2021年9月、新型コロナウイルス流行下で犬などのペット価格が高騰するなか盗難事件が急増したことを受けて、イングランドで「ペット誘拐」が新たな刑事犯罪として定められる方針となった。日本でもペット価格は高騰しており、それに伴い犬猫の大量生産と大量流通という歪みが露わになりつつある。そして2021年11月、フランスは犬や猫のペットショップにおける売買を2024年から禁止すると決めた。俳人で著作家の日野百草氏が、劣悪な環境で約1000頭の犬を飼育したとして逮捕されたペット事業者があった土地を訪ねた。 * * *「儲かっているとか聞いてないけど、人の出入りは多かったね」 長野県松本市、牛伏川沿いを歩く男性に話しかけると戸惑いながらも答えてくれた。この周辺の住民はほとんどが知り合いだろう。同じ名字も多い。「あまり知らないんだ、すいませんね」 しつこく聞くことは自重した。ホテルのレンタルサイクルで借りた自転車で松本駅前から南へ数キロ下ると広大な畑が広がる。東には弘法山、小笠原氏を統一した信濃小笠原氏の拠点、林大城と林小城があり南に中山、その東に鉢伏山が続く。「犬の話か、言えないな」 三人の地元高齢者が牛伏川から西日を眺めていたので話かけたが断られてしまった。「じゃあ犬のことは知ってるんですね」 言葉をつなぐもすかさず手で払われた。この取材、いつになく難しい。松本市は決して小さな町ではないが、容疑者宅周辺は広大な畑を前に集落が小さくまとまっている。みな知り合いであり地元の仲間、よそ者に話さないのは当然だ。 約1000頭の犬を劣悪な環境で恒常的に衰弱、死に至らしめたとして2021年9月に動物愛護法違反の疑いで家宅捜索を受けたペット業者「アニマル桃太郎」はこの地にあった。「あった」というのは元社長と従業員が11月に二度にわたり逮捕され、すでに廃業しているからである。元社長は保健所に登録した数の倍近くも上回る犬を繁殖し、ペットショップに卸していた。「地方のブリーダーは有力者や地主が多い、地元で恐れられている人とか、やめときな」 筆者は何度かペットショップの闇について取り上げているが、今回も懇意にしているペット業界の元関係者から咎められた。以前はホームセンターに併設されている某ペットショップチェーンについて書いたが、その時も「あそこは本当にヤバいから」と注意されている。地方のブリーダーすべてが悪質だとは言わないが、生き物なのに工業製品をつくるようなつもりでいる業者がいるのも事実だ。そういう人たちを相手にすると、保護団体もボランティアもスラップ訴訟や嫌がらせを受けるので国や自治体に陳情するしかない。筆者も書くたびに匿名の脅迫が来る。「ペット業界(の中)にはヤバい連中もいるんだよ。パピーミルがまともなわけないだろう」 パピーミルとは子犬を産ませる工場でつまるところ「赤ちゃん工場」である。犬の女の子を大量に囲い、ひたすら赤ちゃんを産ませる工場だ。本稿ではあえてナチスドイツのアーリア人増殖施設「レーベンスボルン」になぞらえ「赤ちゃん工場」とさせていただく。いや、それより酷い最低限の餌と水だけで窮屈な囲みの中で一生、年2回の発情期のたび赤ちゃんを産んでは種つけを繰り返す赤ちゃん製造工場である。人間の赤ちゃん工場は20世紀のナチスドイツはもちろん21世紀の現代でも人身売買、臓器売買目的の施設がナイジェリアや中国山東省で摘発されているが、この日本にもペットに限ればそうした絶望工場は存在する。いや、現にこの松本には存在した。文句は言えない相手ですから「何も知らないよ」 ビニールハウスの前にいた男性に話しかけるとこちらも手で払われた。少し先の電柱には「犬舎 アニマルモモタロウ」とあるのに。広大な農地が広がるばかりで見渡しても集落はわずか、仕方のない話だが、地縁を考えればこういった対応をせざるを得ないのだろう。「お客様へ 長時間の路上駐車は御遠慮ください。何かありましたら店員まで御連絡下さい」 とあるので周辺住民は何が行われていたかはともかく、あれだけの犬の数、ここで取引が行われていたことは知っていたはずだ。何もかも筒抜けであろう集落の住宅数を考えても知らないわけがない。路上駐車に苦情があったであろうことは張り紙でもわかる。実際の赤ちゃん工場は中山など他に数カ所存在したが、行ってみると跡形もなく消えていた。「あそこはうるさいし臭かったのよ、文句言えないしよかったですよ」 庭先で近隣の方に話を伺う。坂を登って下ってやっと話をしてくれる人を見つけた。それでも「文句言えない」という言葉が引っかかったので「どうしてですか」と尋ねると苦笑いで「いやあ……ね」と独り言を残して家に入ってしまった。やはりみな口は重い。実際は悪臭や騒音などの苦情から今回の摘発に繋がったはずなのに、いざ聞くとそうした文句は聞かれない。迷惑な施設さえ消えてくれれば地域の和が優先、ということか。 アニマル桃太郎の事務所とされる2階建てのプレハブ小屋に改めて戻る。誰もいないようだ。通りの方から私をじっと見る高齢女性がいたが、目が合うと踵を返した。後ろから「お話いいですか」と声をかけるが答えることなく右の小道へ。それにしても難しい。儲かるからと暴走。追い詰められていた「待遇は悪くなかったと思います。この辺はろくな仕事がないのもありますが」 完全匿名、年齢性別も明かさないという形でかつて手伝ったという元スタッフに話を聞くことができた。松本市内、筆者のホテル近くの居酒屋に入る。礼儀正しい方だった。「私のころはそこまでではなかった。急に増えたのは儲かるから、もっとよこせと引き合いがあったからだと思います」 昨今のコロナ禍の巣ごもり需要で生体価格は高騰、ペットバブルに陥った。「この辺では力のある家の方々ですから、いまも表立って悪く言う人はいないと思います」 地縁の強い土地だけにこうした事件が見過ごされてきたということか。松本に限らず地方には大なり小なりこうした問題がある。何であれ人間からすれば雇用は雇用、なのだ。「田舎は仕事がないし安いです。動物と関われたらとか、そんな感じで働いていただけで、従業員のみなさんは悪い人ではないです」 元スタッフが手伝っていたとする時期の長野県の最低時給は849円、今年の10月1日から877円に上がった(特定最低賃金は除く)が、それでも安い。アニマル桃太郎は人にもよるのだろうが悪くない待遇だったという。それはわかるが、警察の調べで明らかになったとされる、獣医師免許のない社長自ら帝王切開をしたりの行為はあったのか。「私は知りません。あったとすればもっと後だと思います。儲かるからと暴走したのと、やはり追い詰められていたのだと思います」 ネットで悪質なブリーダーだと噂になっていたこと、まともな保護団体に知られてしまったことが重なり保健所、警察からは何度も警告を受けていたはずだという。まともな、とはどういうことか。「以前から保護団体も入ってましたが、保護団体もいろいろです。寄付金目当てにいらなくなった繁殖犬を引き取ることが目的のところも入ってたんだと思います」 それ以上のことは知らないと黙られてしまった。もう二度とペット業界とは関わる気はないという。犬はどこに消えた 先ほどまでの取材について「みな口が重い、松本市内から情報が出てこない」と尋ねると、「それはさっき言った通りのことです」と曖昧に繰り返す。「田舎はそんなものです。ネットの力で変わるといいんですけど」 ネットの匿名は非難されることのほうが多いが、こうした地縁の濃い地域に起きた事件では時に有効な手段となる。狭い地元では表立って話せないしスラップ訴訟やいやがらせに遭うかもしれない。エビデンスは不足するにしても匿名だからこそ言えることはあるし、それが今回のきっかけにもなったと語る。 それにしても、不思議なのは約1000頭もの犬がどこに消えたか、ということだ。地元紙の報道では、とくに衰弱していた21頭は松本市保健所が保護、残る900頭あまりのうち大半は埼玉県の業者が引き取り、愛護団体などに移されたという。劣悪な環境から保護されてお終い、という単純な話ではなさそうだ。「劣悪な環境の犬とはいえ高級な短頭種も多かったと聞きます。ペットバブルで犬不足ですから、処分するならどこも欲しいでしょうね」 あくまで一般論として獣医師が話してくれた。「まとめて引き取ってもらえれば自治体も文句はない、彼らの仕事はそこまでですから」 ペットショップ併設の病院勤務の経験もある方なので生体販売にもそれなりに精通している。実際には業者や団体の固有名詞が多く明かされた。確かにフレンチブルドッグやボストンテリアなどの短頭種は赤ちゃんの頭部の大きさから難産で帝王切開が基本となるし費用も掛かる。出産の難しさから数を増やせないことが短頭種の高額化に繋がっている。「そんな高価な犬がたくさんいたわけですからね、まだ産める母体はまた繁殖犬に使うのでしょう。松本の保健所も警察も(アニマル桃太郎の)私物である犬を引き取ってもらったと言われればそれまでですよ。まして県外業者ならね、むしろホッとしてるでしょう」 あくまで彼の感想だが、今回の件はただの多頭崩壊ではない、あまりに凄惨な赤ちゃん製造工場に多くの業者や団体、自治体の一部が絡んだ虐待事件である、と受けとめられている。「アニマル桃太郎」の犬舎で繁殖犬は狭いケージの中で座り続けてお尻を腫らし、毛は抜け落ち、かゆがって目を傷つけても放置されていた。施設では赤ちゃんを産めればお母さんは売り物ではないので全身アカラス(毛穴の寄生虫)にまみれて炎症を起こしていても、心臓や肺がフィラリア(糸状の寄生虫)に侵されて苦しんでいても構わない。それが私たちの国、日本に存在する赤ちゃん工場という名の絶望工場の実態である。 日が傾き、牛伏川に沿ってよりいっそうの冷気が深まってきた。本格的な冬になればこの松本はさらに寒くなる。夏は盆地で厳しい暑さ、何段にも積まれたケージで一生を終えた犬たちは我が子を産み落としながら何を思ったのだろう。人間の欲と金のために利用された子たち、その多くがまたどこへともなく消えた。「こういう子たちは悪徳ペットショップはもちろん、悪質な団体の譲渡会とか里親会と称した連中の寄付金集めに使われます。行政はまともなボランティアがいくら言っても取り合わないのに連中の言うことは聞くんです」 旧知の元ペットショップ店員の話だ。動物を金儲けの道具としてしか扱わない悪質な業者の実態について、他の証言者と同じ話に至る。「血統書付きの犬はお金になります。子犬はペットショップ、親犬は寄付金目当ての譲渡会、良心的な組織の迷惑になるので言いたくないのですが、ペット業界を仕切る連中があやしい協会などを作って暗躍しています。連中が悪いのはもちろんですが、本当にこの国はペット規制に及び腰なんです」 2019年6月の改正動物愛護法成立にも日本のペット業界は改正反対のロビー活動を続けてきた。抜け穴だらけは確かだが、これに対峙した環境省はもう少し評価されていい。次の動物愛護法改正(5年後なので2024年)までに国民の意識も含め変わるしかない。それほどまでにペット業界は強力で、ペット関連総市場規模1兆5,705億円の力で政治に食い込んでいる。その力を、建設的な業界の発展ではなく、己の不道徳や不正を見逃してもらうために悪用する人たちもいる。 規制に対し自由な活動を守ろうとするのは理解できなくはないが、自主規制で自浄できず多くの動物の命が危険にさらされ続けるのであれば、やり過ぎとはならないはずだ。たとえそれが、一部の不埒な人たちによるものであっても、発情期のたびに年に2回、それを10回も繰り返させられるような犬がいるという現実は、やはり正されるべきだろう。実際に規制がゆるやかだったのを悪用して2018年、犬や猫の赤ちゃん工場を運営していた不届きな業者が告発されたが不起訴に終わる、という事件も過去に起きている。 少しずつ、少しずつ心ある政府関係者や行政、獣医師を中心とした業界、そしてボランティア団体によって現状までこぎつけた、それでもこの松本のような赤ちゃん工場が野放しになっていた。法律に意味をこめても、それを適正に運用することが重要なのだと改めて考えさせられる。 今回のルポはアニマル桃太郎やその経営者、従業員、ましてその土地をあげつらうことが目的ではない。こうした事件のたびに取り上げ、周知することで悪質な業者による凄惨な「赤ちゃん工場」を駆逐するきっかけになればとの思いである。「たかが犬猫」と思うなかれ。「たかが犬猫」と「たかが人間」は同一線上にある。いまもまた、時給の限りなく安いであろう何処かの地方で鬼畜が経営する赤ちゃん工場に加担させられる人間と、死ぬまで赤ちゃんを産まされる犬とが声を上げることすらできずに地獄の日々を送っている。【プロフィール】日野百草(ひの・ひゃくそう)/本名:上崎洋一。1972年千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。全国俳誌協会賞、日本詩歌句随筆評論協会賞奨励賞(評論部門)受賞。著書『誰も書けなかったパチンコ20兆円の闇』(宝島社・共著)、『評伝 赤城さかえ 楸邨、波郷、兜太から愛された魂の俳人』(コールサック社)他。
2021.12.13 16:00
NEWSポストセブン
圧巻のパフォーマンスで魅せるコンサートがついに全国ツアー開始
「誰も見たことのない」劇団四季を堪能できる“新しい音楽のショー”が開幕
『オペラ座の怪人』『キャッツ』『ジーザス・クライスト=スーパースター』『エビータ』……ミュージカル好きなら誰でも、お気に入りのナンバーがある作品だろう。日本では1973年の『ジーザス…』初演以降、劇団四季が上演を重ねてきた名作たちだ。 これらの作曲を手掛けたのは、米ニューヨークタイムズが「史上最も成功した作曲家」と称した稀代の作曲家、アンドリュー・ロイド=ウェバー(73才)。彼による珠玉のナンバーだけで構成された『劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~』が12月5日、神奈川・相模女子大学グリーンホール 大ホールにて、全国12都市ツアーの幕を開けた。名曲に次ぐ名曲! ここでしか聴けない“神”ナンバーの数々 本作は、約2時間35分の2幕編成。生バンドと10人の劇団四季俳優による圧巻のパフォーマンスが堪能できる、新しいショーだ。 劇団四季の他作品とは違い、大がかりな舞台のしかけや早着替えのような演出は少ないが、いやいやどうして、まさに「音で圧倒される舞台」。アンドリュー・ロイド=ウェバーの楽曲とパフォーマンスの力で魅せる、音楽の音楽による、音楽のためのステージなのだ。 オーヴァーチュアに続いて歌われるナンバーは、力強いロックと華やかなコーラスが融合した「スーパースター」(ジーザス・クライスト=スーパースター)。ユダのパートを歌いあげるのは、『アラジン』のバブカック役や『リトルマーメイド』のシェフ・ルイ役などを演じてきた白瀬英典だ。のびやかで圧倒的な“音圧”が観る者の心を揺さぶる、ショーのトップバッターにふさわしいインパクトだった。「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」をはじめとする『オペラ座の怪人』のナンバーでは、クリスティーヌのパートを真瀬はるかが、ファントムのパートを飯田洋輔が歌う。 そして、ファントムの恋敵・ラウルのパートを歌うのは、飯田洋輔の実の弟の飯田達郎。二人はそれぞれ“本家”『オペラ座の怪人』でファントムとラウルを演じた経験を持つが、ファントムとラウルとして舞台上で共演するのは今回が初めてだ。 プリマ・ドンナのカルロッタを歌うのも、劇団四季の『オペラ座…』で実際にカルロッタ役を演じてきた吉田絢香。力強くも高貴なソプラノを響かせ、重厚なハーモニーに華を添えた。 本作の魅力の1つはなんといっても、これまで劇団四季で上演されていない作品の曲が聴けることだろう。『キャッツ』『オペラ座の怪人』『アスペクツ オブ ラブ』など、四季ファンならたまらない作品だけでなく、『サンセット大通り』や『スクール・オブ・ロック』といった、四季では上演されていない作品や、1968年にアンドリュー・ロイド=ウェバーが初めて手掛けたミュージカル『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリーム・コート』のナンバーまで、もはや幻ともいえるセットリストで、アンドリュー・ロイド=ウェバー作品の魅力をすみずみまで味わうことができる。アンドリュー・ロイド=ウェバー自らが語るウラ話もみどころ 劇団四季ファン垂涎のこのコンサートだが、本作はまったくのミュージカル初心者でももちろん安心して楽しめる。 演奏の合間には、アンドリュー・ロイド=ウェバー本人が映像で登場。ミュージカルの本場・ウエストエンドの風景などをバックに、楽曲や作品の誕生秘話や、本作でしか知りえないウラ話を語ってくれるのだ。 コアなファンなら「キャッツにそんな背景があるなんて」とニヤリとできる一方で、ミュージカル初心者なら「さっきの曲とはひと味違う何かが始まるぞ」と、次のナンバーを心待ちにできるのだ。 すべての作品が、作曲者自らの言葉によって紹介され、満を持して演奏される。これまで日本では耳にする機会が少なかった曲もセットリストに組み込まれ、“名作ミュージカル入門”にもふさわしい。観劇すれば新たな“推しナンバー”ができること請け合いだ。物語がないからこそ胸を打つ、圧巻のパフォーマンス 本作はあくまでも、あらすじのない「コンサート」。俳優たちはそれぞれのソロパートを歌いこそすれ、作中を通しての役名はなく、一様にシックなモノトーンの衣装に身を包んでいる。 しかし、ひとたび音楽が始まれば、観客の脳裏にはたちまち、名場面があざやかによみがえる。 第二次世界大戦直後にアルゼンチンの大統領夫人となったエバ・ペロンの一生を描いた『エビータ』のエビータ役や『リトルマーメイド』日本初演のアリエル役などを演じた谷原志音による「共にいてアルゼンチーナ」では、エビータが民衆に優しく語り掛けるあの名場面の空気感を見事に再現。「ミストフェリーズ~マジック猫」では、『キャッツ』のランパスキャット役や『アラジン』のタイトルロールなどを務める笠松哲朗がソロパートを担い、優雅なハイジャンプとマジックでも客席を沸かせた。 本コンサートは、ロックからオペラまで、アンドリュー・ロイド=ウェバーの世界観を余すことなく詰め込まれている。どのナンバーをとっても、歌やダンスのクオリティは、名実ともに日本一の劇団四季そのものだ。あらすじはなくとも、やはりこのコンサートは「劇団四季のミュージカル」なのだと思い知らせてくれる。 そのどれもが、ここでしか観ることのできない演出なのだから、劇場に足を運ばない手はないだろう。 さらに劇団四季の快進”劇”はこれ以外にも。 2022年10月より東京ディズニーリゾート内の舞浜アンフィシアター(千葉)で『美女と野獣』のロングラン公演を行うと発表したのだ。『美女と野獣』は、1995年に「東京・大阪同時ロングラン」という前代未聞の上演方式で初演。以来、9都市でのべ19公演が行われ、各地で高い人気を博している。首都圏では9年ぶりとなる今回は中国・上海ディズニーリゾートで上演されたバージョン(2018〜2020年)を踏襲。新たな楽曲が追加され、舞台美術や台本・演出も刷新されるというから、まだ見ぬ新生『美女と野獣』に胸が躍る。 チケット販売は2022年5月を予定。また、東京ディズニーリゾートのテーマパークとミュージカルをセットにしたチケットの販売も検討しているというから、楽しみは二重三重にも膨らむばかりだ。 誰もが知っている劇団四季でありながら、まだ誰も見たことのない劇団四季、そして生まれ変わった劇団四季を、心ゆくまで堪能してほしい。撮影/五十嵐美弥
2021.12.11 07:00
NEWSポストセブン
愛子さまは1才過ぎ、チャイルドシートに座られている
愛子さま 20年の歩みを“追っかけおばちゃん”の写真でプレイバック
「『天皇の娘』というお立場の方が成人を迎えられたのは、上皇ご夫妻のご長女・黒田清子さん(紀宮さま)以来約30年ぶりのこと。この30年ぶりのお祝い事に、喜びと期待の声があがっています」 そううれしそうに語るのは、ある宮内庁関係者。12月1日、天皇皇后両陛下のご長女・愛子さまが20才の誕生日を迎えられ、最新のご近影が公開された。現在大学2年生。大学生活も折り返し地点に差し掛かり、ますます「お姉さまらしさ」に磨きがかかっている。「12月5日には格式高いロングドレス『ローブ・デコルテ』をお召しになった姿がお披露目予定です。ご成年後はどんな活躍をされるのか、いまから楽しみです」(前出・宮内庁関係者) 来年元日、「新年祝賀の儀」がご公務デビューの予定だ。 お誕生日に合わせて公開されたご近影では、グレーのジャケットをお召しに。近頃は大人びた落ち着いた笑顔を見せられる愛子さまだが、皇居では宮内庁職員とバレーボールやバドミントンをされるそうで、活発な一面も健在のようだ。  皇居・三の丸尚蔵館で「源氏物語画帖」をご覧になるお写真も公開された。愛子さまは高校時代から日本の古典文学にご興味があり、卒業レポートの題名は「平安時代の猫と犬─文学作品を通して─」。 今回、「元祖・皇室追っかけおばちゃん」の白滝富美子さんがとらえた写真を白滝さんのコメントともに紹介する。白滝さんは80才になっても追っかけを継続。愛子さまの成長を見守ってきた。●2003年1月 初めての“お手振り”。1才を過ぎた頃の「新年祝賀の儀」に向かうお車の中、チャイルドシートに座られた愛子さまが笑顔で“お手振り”。●2003年4月 ご家族で、葉山御用邸(神奈川県)でのご静養中の一枚。「報道陣とは別のところで撮れたおかげか、『素』のご表情が撮れました」(白滝さん)。●2003年8月 いまでは貴重な“超間近ショット”。那須御用邸(栃木県)での雅子さまと愛子さま。この頃は間近で撮影ができたので、白滝さんは雅子さまから「大きな望遠(レンズ)ですね」と声をかけられたことも。●2003年4月 “お疲れ愛ちゃん”のおちょぼ口。栃木・那須でのご静養後の那須塩原駅、両陛下に手をひかれながら歩く愛子さまはお疲れのご表情。口を尖らせた素のご表情は「追っかけ写真」ならでは。●2005年2月 ご静養先の奥志賀高原(長野県)で愛子さま初めてのスキー。報道陣が入る前日に撮影したため、この「手つなぎショット」は白滝さんだけのものだとか。●2009年8月 那須でのご静養の帰りの駅にて。学校でのトラブルもあり笑顔が少ない時期もあった愛子さま。「そんなときでも手を振っていらして、けなげに感じました」(白滝さん)。●2009年11月 愛子さまを笑顔にする「雅子さまのささやき」。栃木・宇都宮駅で報道陣を前に恥ずかしがられる愛子さまの耳元で、そっとささやれる雅子さま。「両陛下は愛子さまの表情を和らげようと、よくこっそりと話しかけられていました」(白滝さん)。●2014年3月 学習院初等科ご卒業の日。ご一家への風当たりの強い時期でもあったが、母娘おふたりのときには晴れやかな笑顔を見せられていた。●2015年8月 陛下に似た「お手振り」。那須でのご静養の際、出迎えた人への「お手振り」。「雅子さまは指を揃えていることが多いですが、愛子さまは陛下に似て指を広げることが多い。でも、歯を見せて笑われるのは3人とも同じですね」(白滝さん)。●2018年8月 高校2年生の頃には、雅子さまの背丈を越えるほどにまで成長された愛子さま。●2019年8月 炎天下で汗を流しながらも、静養先の駅で待ち受けた人々に、笑顔を絶やさずお声がけをされた。●2019年8月“追っかけ疲れ”も吹き飛ぶベストショット。高校3年生の夏、須崎御用邸(静岡県)でのご静養。雅子さまのご体調が上向くにつれ、愛子さまの自然な笑顔も増えていった。「いい笑顔が撮れると、追っかけの疲れもあっという間に吹き飛ぶんです」(白滝さん)。●2020年3月 学習院女子高等科をご卒業。白滝さんたちに満面の笑みで挨拶された後も、名残を惜しむかのように長い時間帰らず残っておられたという。※女性セブン2021年12月16日号
2021.12.02 11:00
女性セブン
石田ゆり子 犬猫の保護活動に熱心でも、動物番組がオファーできない理由
石田ゆり子 犬猫の保護活動に熱心でも、動物番組がオファーできない理由
「ちびた」と名付けられた赤ちゃんが一生懸命、ほ乳瓶に入ったミルクを飲むたび、石田ゆり子(52才)は愛おしそうにその姿を見つめる。「ミルクボランティア」──拾われたり、保健所に預けられたりした子猫を里親に届けるまで育てることをいう。石田はいま、この活動に多くの時間を割いている。「朝晩問わず2~3時間おきにミルクを与え、体調を崩したらすぐに病院に連れていき、一般家庭で飼育できる程度まで育て続けます。体力もフットワークも求められるので、ただの猫好きには務まりません。石田さんは5年前にもやったことがある経験者です」(動物愛護団体関係者) その日々を石田はインスタグラムで発信している。女優として多忙な毎日を過ごしながらの奮闘に、ファンからは「毎日おつかれさまです!」「大きくなりましたね!」というコメントが書き込まれているが、その熱視線はテレビ業界からも送られている。「人気女優にかわいい猫という組み合わせは視聴率がとれますから、各局の動物番組が出演オファーの機会をうかがっています。ただ、最近は実際にオファーを出すケースはほとんどないと聞きます。むしろ、オファーできないと言った方が正しいかもしれません」(制作会社関係者) 石田はもともと、「ちびた」以外の5匹の保護猫と1頭の愛犬と共に暮らすほどの動物好きとして有名だ。しかし、動物関係のテレビ番組への出演は驚くほど少ない。「去年の3月に『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)に愛犬と出演していましたが、過去5年間でそれぐらいじゃないかな。そのときも、自身が吹き替えを担当した映画の宣伝を兼ねての出演でした」(テレビ局関係者) なぜ、動物番組は彼女にオファーを出せないのか。「彼女のように、芸能活動と同じぐらい動物の保護に真剣に向き合っている人にとって、動物番組とは考えが相いれない部分があるからです。バラエティー番組である以上、愛玩動物としてのかわいらしさをアピールする映像がメインとなりますよね。保護活動のシーンばかり流していては視聴率がとれないから。その結果、責任感のない飼い主を生み出し、捨て猫たちを増やしているという可能性も否定できないでしょう」(前出・制作会社関係者) もちろん、多くの番組は、動物には家族として触れ合うことを推奨し、無責任な飼い主に批判的なのは言うまでもない。そして動物の保護活動も広く啓蒙している。が、それにしても、思いがちゃんと伝わるかどうかわからないのが実情だ。 石田は2019年5月、『news zero』(日本テレビ系)で動物保護施設を取材し、スタジオ生出演したことがある。そのときですら葛藤があったという。当時の様子をインスタにこう綴っている。《生放送で、自分の言葉で伝えることが大切だったのです。動物に関する問題は短い時間ではなかなか伝えきれませんね》(一部抜粋) 編集や演出をされることなく、自分自身の言葉で伝えたいという思いがあるのだろう。さらには、名誉を受け取ることすら断っているという。「動物愛護家に贈られる賞も、打診された段階ですべて断っているといいます。自分よりもっと長期にわたり、保護活動に専念している人がいることを知っているので、自分はそうした賞をもらう立場にないと考えているようです」(前出・テレビ局関係者) 石田の愛情、責任感が多くの動物を救っている。※女性セブン2021年10月28日号
2021.10.19 07:00
女性セブン
無重力猫ミルコの家!DIYで注文住宅を“猫の巨大なジャングルジム”へ
無重力猫ミルコの家!DIYで注文住宅を“猫の巨大なジャングルジム”へ
元気に美しく空中を舞う姿がSNS等で話題の「無重力猫・ミルコ」をはじめ5匹の猫と暮らす、中川ちささん。猫を迎えてから、DIY未経験だった夫が猫トンネルやキャットウォークなどを家中に巡らせ、シンプルな注文住宅が激変!「自分たちの手でここまでできるの?」と驚く「猫の巨大ジャングルジム」のような家ができるまでのストーリーと、素人でもトライできる「猫のためのDIY」について話を伺いました。「初めて猫を飼う不安」より目の前の猫の可愛さが勝り5匹の親にTwitterやInstagramで人気の「無重力猫ミルコの家」を発信している中川ちささん。中川夫妻は15年前に、たくさん持っていた絵が映えるようにと、ダークブラウンと生成り色の壁でコーディネートしたシンプルシックな注文住宅を建てました。「いつか猫か犬を飼いたい」と思っていたことを知る友人から、「里親を募集している子猫の引き取り手がいなくて困っているから見に行こう」と誘われて会いに行きました。2人とも猫との暮らしがどういうものか分からなかったこと、壁や家を汚されるのではないかという不安はありましたが、猫のあまりの可愛さにほだされて、その場で迎え入れることを決意したのです。猫専用通路を張り巡らせた家で、ミルコを抱いた中川ちささん(写真提供/中川ちささん)「里親を募集していたのはオスとメスの2匹でしたが、夫が仲のいい2匹を引き離すのはかわいそうと言うので、2匹を同時に連れて帰ることにしました。飼う前は不安があったのに、実際暮らしてみたら癒やししかありませんでした」(ちささん)2012年にうしお(オス)とピーチ(メス)と暮らし始め、1年後にベンガルのレオン(オス)を、2015年に駐車場でひろったミルコ(オス)も加わり、2017年に保護猫シェルターにいたロッケ(オス)を迎えました。ロッケは子猫のころから腎臓の持病があることが分かりましたが、獣医師に診てもらい、投薬を続けながら普通の生活ができています。「猫の飼いやすさは個体差があって何匹なら飼いやすいとは言えませんが、病気になったときのことなどを考えると、うちで飼えるギリギリは5匹です」飛び跳ねるポーズがダイナミックで美しい白猫のミルコ(写真撮影/中川ちささん)(写真撮影/中川ちささん)ユニークだったのは、躍動的に飛び跳ねるミルコでした。その写真を撮影してちささんがSNSに投稿するとたちまち話題になり、出版社からのオファーで「無重力猫、ミルコ」の名前が入った写真集が2冊発売され、「バレリーナのような猫」と海外でも話題に。ちささんは、「もっと猫について正しい知識を得たい」「猫と暮らす住まいについて学びたい」と、愛玩動物飼養管理士、ペット共生住宅管理士の資格を取得。猫との暮らしに関するコラムを執筆したり、猫イベントに呼ばれて参加するなど生活が一変したのです。釘やビスを使わず組み立てた初めてのDIY作品「猫棚」夫は週末DIYを始め、住まいは猫仕様に変わりました。リビング・ダイニング・キッチンを見ていきましょう。猫トンネル、キャットウォーク、スケルトンキャットウォーク、本棚兼キャットタワーへ、家中を走り回れる住まいになった(写真撮影/中川ちささん)DIYを始めたきっかけは、猫を完全な室内飼いにしたこと。「猫が3匹だったころ、庭で木登りをしたりして遊んでいるうちに塀を越えて隣の庭に入ってしまって。ご近所に迷惑をかけてはいけないと、庭に出さないことを決意しました。すると、外遊びができなくなった猫たちが淋しそうで、猫たちが家の中で楽しく遊べるようにと、夫がDIYを始めたのです」DIY未経験の夫が初めてつくったのは、ちささんが欲しかった本棚と、猫たちが上り下りできる遊び場の2つのニーズを叶えた「猫棚」でした。収納したかった本が収まり、色合いもデザインも部屋になじんでいます。初めてつくった猫棚(右)(写真撮影/中川ちささん)「猫棚は、これまでつくったDIY作品の中でも最も苦労したものです。初めてで分からないこともあって、DIYは釘やビスを使うと猫が爪を傷めないかと心配で、ビスや釘を一切使わず、木と木の凸凹を組み合わせるほぞ組みで組み立てました。今考えると取り越し苦労でした」と夫。作業は仕事がオフの週末だけ。実際の制作時間は短いものの、構想に時間がかかるそう。「『こういうものをつくりたい、欲しい』と思いついてからプランを練って作業に入るまで2、3カ月かかります。デザインが決まったら、サイズ、手順、必要な材料などを考えてメモして、完成イメージが決まれば、ホームセンターで材料を買って作業に入ります。作業時間は物にもよりますが、だいたい数日でできます」(ちささん)細かいことが得意だという夫が描いた自分用のメモのような設計図(写真撮影/中川ちささん)Excelでつくった猫棚の立面図。ここまでできれば完成が見えてくる(画像提供/中川ちささん)猫棚の扉の取っ手を猫型にくり抜いたのはちささんの希望。細かいところも愛がキラリ(写真撮影/中川ちささん)もともとあった丸窓の前のステップ台とカーテンレールの上のキャットウォーク(写真撮影/中川ちささん)壁に穴を空けて部屋から部屋へ抜けて遊べる「猫トンネル」夫が猫棚の次につくったのは猫専用通路「猫トンネル」でした。猫を飼ったことがある人は分かると思いますが、猫は狭い所、高い所、隠れられるところが大好きです。中川家の猫トンネルは、壁に穴を空けて、壁を通り抜けて隣の部屋や1階と2階への行き来をショートカットできる猫専用通路。「あそこの壁に穴をあけよう」と夫が言い出して、リビングの小さな吹抜けから2階の寝室に抜けるトンネルをつくりました。くぐったりお昼寝したりできるトンネルは猫たちに人気(写真撮影/中川ちささん)食器棚の上から階段へ続く猫トンネル。くぐるミルコの後ろ姿が可愛い(写真撮影/中川ちささん)上の写真のトンネルを抜けるとそこは階段。『マツコ会議』(日本テレビ系列)で紹介されたトンネルは穴から顔だけ出したり、覗いたりして遊べる(写真撮影/中川ちささん)「猫トンネル」のつくり方を教えてもらいました。猫トンネルのつくり方(1)壁に穴を空ける前の準備として、壁の中の間柱を調べる機器「下地センサー」で柱がない場所を確認して、壁の中が空洞になっている部分に穴をあけます。電気配線が通っていそうな場所を避けるよう注意。(2)猫の胴回りなどのサイズから、(4)の塩ビパイプのサイズ(直径)を決めます。※塩ビパイプは決まった規格があるので、塩ビパイプに壁の穴の大きさ(5)の木枠の穴の大きさを合わせます。(3)引き回しのこぎりで壁(入口と出口になる壁)に同じ大きさの穴をあけます。(4)貫通した壁に塩ビパイプを通します。※塩ビパイプは、下水道管や土木管など、排水や輸送配管として使われる建築資材です。(5)円の周囲に木枠を当てて木工用ボンドで接着して完成。写真のようにトンネルの木枠の色は、部屋のテイストと合わせてペイントしています。「1階のリビングから寝室へ続く道、リビングから夫の部屋に続く道、キャットウォークからキャットウォークに続く道、そして食器棚から階段に続く道と、家では4つも猫トンネルをつくってしまいましたが、失敗したら大変なので、おすすめはしません」と、ちささん。つくる際は、自己責任で正確かつ慎重に行う必要があります。マンションは自分のモノでも、外周壁や戸境壁は共用部分になるため、穴をあけられません。また、住戸内の壁も、管理規約で穴をあけることが禁止されている場合があるので確認が必要です。猫も人も楽しめる天井の下の猫専用通路「キャットウォーク」猫トンネルをくぐる猫たちの姿を見て、もっと駆け回れる範囲を広げたいと、夫はキャットウォークに着手しました。キャットウォークは、猫たちの専用歩道のようなもので、室内飼いの猫の運動不足、ストレス解消にもうってつけ。猫の飼い主が注文住宅を建てるときに要望が多いアイテムです。中川家は、ウォーキングコースを増設するようにキャットウォークを次々とつくり、猫の動線を伸ばしていきました。板を棚受け金具で留めただけのシンプルなキャットウォーク(写真撮影/中川ちささん)キャットウォークを製作中の夫と作業を見守るレオン(写真撮影/中川ちささん)猫好きが大好きな「肉球」を下から見放題のスケルトンキャットウォークは、透明な椅子に猫をのせて肉球の写真を撮っていたちささんが、肉球が歩く様子を見たいと要望して、夫が製作したもの。写真のように真っすぐ一直線に長くするのではなく、角度をつけているのは猫が全速力で走って、勢い余って落ちたりすることがないようにとスピード抑制対策です。また、アクリル板と木の枠の間にナットをはさみ少し隙間をあけたことで猫たちの抜け毛が溜らずに落ちて、植物や飾りを吊るすこともでき、一石二鳥でした。アクリル板と木の枠の間に隙間を確保するのがポイント(写真撮影/中川ちささん)キャットウォークの両脇に設けた木の枠は特別な部屋のよう(写真撮影/中川ちささん)上の写真はキャットウォークの支柱を枠上にデザインしたものですが、猫たちが手やあごをのせて休むのにちょうどよいスペースになりました。窓際の高い所から外を眺める「見晴らし台」。形を変えるとキャットウォークにもなる(写真撮影/中川ちささん)パーツをステインで着色。パーツは正確に丁寧に切り出す(写真撮影/中川ちささん)天井や壁に穴をあけるのはちょっと困るという方のために、簡単につくれるキャットウォークを教えてもらいました。もともとカーテンレールの上を平行棒のように歩いたり、カーテンを上るのが好きな猫も多くいます。カーテンレールの上に細長い板を置いて、U字型のサドルバンドで留めて固定すれば完成。設置する前には、カーテンレールが壁にしっかり固定されているか念のため確認しましょう。これなら、マンションでも穴をあけずにつくれますね。ただし、カーテンレールの上のキャットウォークまで上れる、足掛かりになるものを用意してあげましょう。カーテンレールの上のキャットウォーク(写真撮影/中川ちささん)サドルバンドでカーテンレールと板をしっかり固定してつくったキャットウォーク(写真撮影/中川ちささん)人と猫の喜ぶものを次々とつくり広がる「猫パラダイス」中川家は、長年使っていた食器棚の一部を活かして食器棚を新たに製作し、食器棚の上をキャットウォークにしました。普通なら、人と猫が使うものは別で、空間が狭くなりがちですが、キャットステップ兼用の本棚も同様に、猫の遊び場と人の使い勝手が調和しています。キャットウォークから食器棚の上のキャットウォークへ、さらに猫トンネルを通って階段に出られる(写真撮影/中川ちささん)キャットステップ兼用の本棚には猫トンネルや隠れ場所もある(写真撮影/中川ちささん)見晴らし台やキャットウォークへアクセスするのに便利な螺旋階段(写真撮影/中川ちささん)中川家のDIYがステキなのは、夫、妻、猫たちの三位一体の作品だから。妻が欲しいものと猫たちが喜ぶことを頭に描きながら、時間と手間をかけて形にする夫。ときには製作を見守り、完成したらうれしそうに使う猫たち。最近は色を塗ったりするなどの作業を手伝うこともある妻は、猫たちが作品を使う様子を撮影してSNSで発信。「真似したい」「つくり方を教えて」という問い合わせが多く、誰かの役に立つならと、目で見て分かりやすいYouTubeでつくり方を発信し始めました。夫が仕事から帰ってくると、最短ルートのキャットウォークを駆使して、猫たちが玄関まで走って出迎えるそう。「DIYの面白さは、自分のセンス、知識、技術を自由に発揮できること。難しいのは、見栄えと機能性をどう両立させるかですが、だからこそやりがいを感じます。猫たちはキャットウォークで昼寝をしているか、走り回っているか、存分に活用してくれるのもうれしく、つくり甲斐があります」(夫)夫が庭で作業する様子を並んで見守っている猫たち(写真撮影/中川ちささん)「何をつくっているのかにゃ?ボクたちのもの?」と、興味津々な猫たちに見守られて作業するのは楽しいもの。けれども、仮止めした製作途中の作品に猫がのらないよう注意が必要です。15年前に注文住宅を建てた中川さんは、猫5匹の大家族になり生活スタイルも変化、時とともに家具やインテリアの好みも変わったそうです。「注文住宅を建てるときにもし猫たちがいたら、全然違う家を建てていたと思います。例えば、猫のトイレと人のトイレを近くに置きたかったですが、後から変えられる部分と変えられない部分があります。DIYにトライして、失敗したら自己責任でやり直しての繰り返しで、家とともに自分たちも成長してきました。これからも少しずつDIYのアイテムを増やしたいです」と、ちささん。家の購入、注文住宅は完成・引き渡しがゴールではありません。変化するライフスタイルや好みに合わせて自らが手を加え工夫して、家族が喜ぶ家にカスタマイズしていく。そして、家族の豊かなおうち時間を過ごし思い出を育む、そこからが「世界にたったひとつのわが家づくり」はずっと続いていくのです。●取材協力無重力猫ミルコのお家Instaglam(佐藤 由紀子)
2021.10.14 07:00
SUUMOジャーナル
最新エッセイ集が人気の佐藤愛子さん「前向き」という強迫観念への疑問
最新エッセイ集が人気の佐藤愛子さん「前向き」という強迫観念への疑問
 長引くコロナ禍で人と会うことすらままならない日々に、前向きな気持ちになれず悶々と暮らす人も多いのではないか。今秋98歳になる佐藤愛子さんの最新刊『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』と、このたび文庫化された『増補版 九十歳。何がめでたい』には、そうした人生の悩みに答えたエッセイが収録されている。「読んだら元気をもらえた」「スカッとした」という感想が続々と届く理由はここにある。強くなるコツは?「佐藤さんのように強く生きたいです。コツを教えてください」 佐藤さんのもとにはこうした手紙が度々届くという。ちょっとしたことでウジウジし、特にいまは先が見えない不安から、つい鬱々とした気持ちに襲われがちだが―佐藤さんは『増補版 九十歳。何がめでたい』で「コツ? そんなものあるかい」とまず断じた上で、こう綴る。《まず『暴れ猪』になることが必要なのです。人に迷惑をかけ、呆れられたり怒らせたり憎まれたり、それにもめげずに突進する。強く生きるとは満身創痍になることです。だから強く生きるなんてことは考えない方がいい。佐藤愛子を『人生の反面教師』として参考にするのなら、別ですが……。私はそうお答えしたい》(「二つの誕生日」より) また別の項でもこんな力強い愛子節が。《人はみな多かれ少かれ、自分の人生を自分なりに満足いくものに作るために目に見えぬ血を流しているのです。当りさわりのない人生なんて、たとえ平穏であったとしてもぬるま湯の中で飲む気の抜けたサイダーみたいなものです》(「人生相談回答者失格」より)老後を前向きに過ごすコツは? 単行本『九十歳。何がめでたい』の発売から5年が経った今年、発売になった最新エッセイ集『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』には「前向き横向き正面向き」と題した一編がある。人生100年時代が現実になったいま、長い老後を前向きに過ごすコツを教えてほしいと問われた佐藤さんの回答がふるっている。《「うーん」ひとまず私は唸った。―べつに老人が前向きに生きなければならないってことはないんじゃないの? それが私がいいたいことである。もっと端的にいうと、「もう前向きもヘッタクレもあるかいな」という台詞だ》 そして佐藤さんは自身の「理想とする老後」のありようについてこう続ける。《小春日和の縁側で猫の蚤を取りながら、コックリコックリと居眠りし、ふと醒めてはまた猫をつかまえて蚤を取り、またコックリコックリ……というような日を送りつつ、死ぬ時が来るのを待つともなしに待っている。この、待つともなしに待っている、という境地が私の理想である》と。 佐藤さんは「憧れる老後」の境地として良寬禅師の言葉《災難に逢時節には災難に逢がよく候。死ぬ時節には、死ぬがよく候》を引用した上でこう結論付ける。《前向き、後ろ向き、どうだっていい。老いた身体が向いている正面を向いていればいい。正面にあるのは死の扉だ。扉の向うに何があるかは誰にもわからない。わからなくてもいい》──。「一億総活躍社会」が謳われる昨今、「前向きに生きなければならない」と強迫観念のように思っているところへ、ユーモアたっぷりに一石を投じる佐藤さんの言葉に、不思議と元気がわいてくるのだ。※女性セブン2021年9月23日号
2021.09.15 11:00
女性セブン
YouTubeを趣味に仕事に活かしている
金村義明氏、生島ヒロシ氏、ヨネスケ氏、江本孟紀氏が見ているYouTube
 まさに星の数ほどあるYouTube動画。子供に人気があるYouTuberはよく話題になるが、大人は何を見ているのか。金村義明氏、生島ヒロシ氏、ヨネスケ氏、江本孟紀氏に聞いた。(※チャンネル情報は2021年8月20日時点)【元プロ野球選手 金村義明(57)】 自宅やホテルでのリラックスタイムにYouTubeを満喫している。「コロナということもあって部屋にいる時間が長いので、ほとんど毎日のように観ています。お笑いの動画が好きで、M1で活躍するような若手芸人から昭和の漫才まで幅広く観ていますね」(金村氏) 若手芸人でお勧めなのが、『かまいたちチャンネル』だという。「テレビで共演した若手芸人がどんな漫才をやっているのかを観ています。間の取り方はテレビでのトークの参考にもなるし、何より笑うのは体にいいしね」(同前) 元フジテレビアナウンサー・田中大貴氏のチャンネルも、好んで観るという。「(元フジテレビアナウンサーの)田中さんはインタビューが非常に上手い。ヴィッセル神戸のスポーツダイレクターだった三浦淳寛さん(現・監督)をゲストに呼んだ『イニエスタ獲得秘話!』は“神回”です」(同前)『田中大貴のアスリートチャンネル』開設年月/2020年2月 登録者数/3万400人公開動画本数/149本『かまいたちチャンネル』開設年月/2020年2月 登録者数/127万人公開動画本数/300本【アナウンサー 生島ヒロシ(70)】 仕事のための情報収集でも活用するが、息抜きでの鑑賞が多いという。「格闘技が好きで、元世界王者の竹原慎二さんの『竹原テレビ』はよく見ます。舐め切った態度のケンカ自慢のヤンキーをスパーリングで沈めるシリーズや、YouTuberのプロレスラー・シバターをぶちのめす回は最高ですね。キックボクサーの『那須川天心チャンネル』も見ています。格闘技以外だと『猫ねこ部公式ちゃんねる』の中の藤あや子さんの『おうち猫カフェ』。藤さんが飼っている2匹の猫に癒されます」(生島氏) 時間を忘れて観すぎてしまうことも。「歳が歳だけに気を付けていますが、ついつい遅くまで観ちゃいますね」(同前)『猫ねこ部公式ちゃんねる』開設年月/2018年5月 登録者数/675人公開動画本数/94本【落語家 ヨネスケ(73)】 自身も落語をテーマとしたチャンネルを持つヨネスケさんがお勧めするのは、『春風亭一之輔チャンネル』だ。「落語を生配信しているだけでなく、稽古場風景を公開したり、寄席の楽屋や舞台裏などを解説とともに紹介したりと、落語ファンでなくても興味深く観ることができます」(ヨネスケ)『春風亭一之輔チャンネル』開設年月/2020年4月登録者数/5万9500人公開動画本数/47本 コロナ禍で誕生した「リモート寄席」の他、「落語界の師弟関係」や「弟子の座談会」なども、取り上げ、落語界の裏事情も垣間見える。【元プロ野球選手 江本孟紀(74)】 自身のチャンネルでは野球解説はせず、第二の故郷だという浅草の“街歩き”をアップ。視聴者としてはテレビではなかなか聞けない“ホンネ”を楽しんでいるという。「よく観ているのは『武田邦彦「ホントの話」』です。大手メディアの批判が切れ味抜群。最高ですね。コロナ関連が多く、政府の対応をエビデンスを出して批判する『松田政策研究所チャンネル』のような地上波には絶対出ない先生方を中心に観ています」(江本氏)『トモダチTV』開設年月/2020年1月登録者数/9万5300人公開動画本数/142本「武田邦彦『ホントの話』」は『トモダチTV』というチャンネルで配信されている。ニュース番組で取り上げられている話題の時事ネタを元中部大学特任教授の武田氏が辛口評論。※週刊ポスト2021年9月10日号
2021.09.03 19:00
週刊ポスト
諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師
“ピンピンひらり”と老いを生きる 鎌田實医師が考えるあの世への行き方
 東京大学が猫の死因の大半を占める腎臓病治療薬研究をしていると報じられたところ、愛猫家から寄付が殺到。この治療薬が開発されれば、猫の寿命が今より15~20年伸びそうだという。このニュースを知った諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が、様々な動物の寿命と、長生きの仕方について考えた。 * * * 東大の「猫の腎臓病治療薬研究」で猫の寿命が延びるかもしれないと聞いて、他の生き物は何歳まで生きるのだろうか、好奇心がわいてきた。 身近なところでは、コイ。226年生きた錦鯉がいる。オウムも大型なものは100歳になるものもいるという。飼い主のほうが先に亡くなってしまい、行き場に困ったオウムの話も聞く。 10年ほど前だが、エクアドルのガラパゴス諸島に行ったことがある。ダーウィンが1835年に1か月ほど滞在し、進化論のヒントとなった島だ。 ゾウガメの亜種であるピンタゾウガメのロンサム・ジョージはまだ存命中で、会うことができた。ゾウガメでは200歳、250歳と長寿の個体が報告されているが、ロンサム・ジョージは推定100歳で死亡した。ゾウガメにしては、まだまだ若い死だった。 ちなみに「ロンサム・ジョージ」(孤独なジョージ)と呼ばれるのは、子孫を残さなかったためだが、最近の研究では、ジョージと血縁があるかもしれないゾウガメが発見され、検証が待たれている。 北極海などの深海にすむニシオンデンザメは、400年以上生きられるとか。全長約5メートルのある個体は推定272~512歳といわれる。長生きの秘訣は、冷たい深海で、ゆっくりと成長することにありそうだ。メスは成熟するまで150年もかかるというから、なんとも気が長い。 サメというと俊敏で、獰猛というイメージだが、泳ぐ速度は時速1キロとかなりのんびりしている。尾びれを左右に振るのに7秒もかける。ニシオンデンザメにしても、ゾウガメにしても、なかなかのスローライフだ。落ち着きのないぼくにはとても真似できそうもない。もっとも、彼らの世界にも、彼らなりにせっかちなヤツはいるかもしれないが……。生存戦略長生きだけが勝ちじゃない 生き物の世界では、長く生きたものが「勝ち」というわけではない。生存戦略として、早死にを選んだ生き物もいる。短命でも子孫をたくさん残せれば、種の生存にとって有利に働くということだ。 たとえば、「はかない命」の代名詞、カゲロウの成虫は、数時間しか生きられない。子孫を残すという目的が何をおいても優先されており、餌を食べるための口は退化している。潔いような、切ないような命の終わりである。サケも川を遡上して子孫を残すが、ほとんどの場合、そこで命を終える。途中で人間やヒグマに食われるのは、さぞや無念だろう。 それに対して、人間は長生き戦略をとってきた。環境を整え、医療を発展させて寿命を延ばしてきている。厚生労働省が発表した最新の日本人の平均寿命は、コロナ禍でもあまり影響を受けず、女性87.74歳で世界一、男性81.64歳でスイスに次いで第2位となった。 長生きをすることで、ぼくたちは大きな恩恵を受けているが、同時に「老い」という課題も突き付けられている。「老い」の期間を、どんな価値あるものとしてとらえ直すか、超高齢社会を生きる者たちの宿題となっている。衰えていくなかでピンピン生きることを目指す ぼくはこれまで、「ピンピンひらり」という生き方を提唱してきた。生きている間は、行きたい所へ行くことができ、美味しいものを食べられるようにする。趣味やスポーツなどで楽しい時間も過ごせるだけの体力も備えていたい。それを実現するために、命がけで生きる。それによって命が縮んだとしても、本望だと思っている。 ぼくにそんな生き方を教えてくれたのは、緩和ケア病棟の患者さんたちだった。いちばん大切なことに立ち返り、丁寧に生きる姿は、特別な輝きを放っている。 Aさんもその一人だ。子宮体がんが全身に転移した彼女は、リンパ浮腫で足が象の足のように腫れていた。これを治すために、東京からリンパドレナージ治療の第一人者を招いて、施術してもらった。「足首が細くなってきた!」 効果はすぐに現れ、Aさんは喜びで声を弾ませた。その後もマッサージを続け、浮腫は改善した。すると、苦しさに埋もれていた前向きな気持ちが現れてきた。 Aさんは、病棟にピアノがあることに気がつくと、その日から夢中になって練習をはじめた。命の期限が迫るなか、昨日よりも今日、今日よりも明日、上達するために。 そして、外国から戻った娘さんの前で、演奏を聞かせた。穏やかで微笑ましい時間は、母娘にとって大切な時間になったと思う。しばらくしてAさんは亡くなったが、命の輝きはしっかりと娘さんに伝わったのではないか。「老い」は、長寿の残念なオマケではない。色濃く命を燃やすことで、より鮮やかに命の本質を、次の世代に残すことができる。そんな生き方ができてこそ、ひらりとあの世に行けるのである。【プロフィール】鎌田實(かまた・みのる)/1948年東京都生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後に長野県の諏訪中央病院に赴任。36年間、医師として地域医療に携わり、現在は諏訪中央病院名誉院長を務める。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。著書に『人間の値打ち』『忖度バカ』など多数。※週刊ポスト2021年9月10日号
2021.09.03 16:00
週刊ポスト
「猫の腎臓病の治療薬研究」が注目を集めている(写真はイメージ)
東大の「猫の腎臓病治療薬研究」に寄付殺到 寿命30歳も夢じゃない
 新型コロナウイルスの感染拡大でステイホームを余儀なくされ、ペットへの関心が高まっている。動物と生活を共にし始めると、気になるのがペットの健康だ。諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が、猫の寿命が大幅に伸びそうな治療薬研究について紹介する。 * * * 7月中旬、東大の「猫の腎臓病の治療薬研究」についての記事が時事通信社からネット配信された。予想以上の反響を呼び、多くの愛猫家などから東大基金宛てに寄付が殺到した。その額がすごい。わずか2週間余りで約1億4600万円に達したという。 腎臓病は、猫の死因の多くを占めている。この治療薬が開発されれば、猫の寿命が10~15年ほど延びて、30歳になるのも夢ではない。 この研究を行なうのは、東大大学院の宮崎徹教授。血液中のあるタンパク質を発見し、「AIM」と名付けた。AIMは、体のなかにある死んだ細胞や老廃物といった“ゴミ”に集まる。そして、マクロファージなどの細胞に、「ここにゴミがあります」と知らせる働きをしていることがわかった。 腎臓病は、急性腎障害によって死んで剥がれ落ちた細胞が、尿細管という管をふさいでしまうことで悪化する。AIMがふさがった尿細管に集まって、ゴミがあることを知らせてくれるため、尿細管は掃除されて、腎臓の障害は治っていく。 しかし、そのAIM、人間や犬はもっているのに、猫はもっていない。ならば、AIMを培養細胞から取り出して精製した薬を用いれば、猫を腎臓病から救うことができるというのが、この治療薬の発想だ。 獣医の協力のもと、すでに猫の腎臓病の進行を止めるなどの例を確認しているという。これがうまくいけば、腎臓病で透析を受けている人間の患者さんにとっても、朗報となる可能性がある。愛猫家でなくても、色めき立ちたいニュースである。【プロフィール】鎌田實(かまた・みのる)/1948年東京都生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後に長野県の諏訪中央病院に赴任。36年間、医師として地域医療に携わり、現在は諏訪中央病院名誉院長を務める。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。著書に『人間の値打ち』『忖度バカ』など多数。※週刊ポスト2021年9月10日号
2021.09.01 16:00
週刊ポスト
50周年カップヌードルの歴史と豆知識 発売開始は新宿伊勢丹、麺は3種類
50周年カップヌードルの歴史と豆知識 発売開始は新宿伊勢丹、麺は3種類
 今年で誕生50周年となった『カップヌードル』。忙しいときのご飯や受験勉強の夜食などさまざまな思い出のシーンに刻まれている人も多いだろう。世界でも100か国以上で販売され、同ブランドで世界累計販売500億食を達成している。メインとなる『カップヌードル』は、味やパッケージなどを含め、発売当時からほとんどその姿は変わっていないように見えるが、一方でカレーやシーフードなど、多様なシリーズを展開し、さまざまな戦略で人々に親しまれている。【写真12枚】カップヌードルの具材、個性的な商品、健康志向の商品。他、1973年海外展開がスタートした当時の写真なども そこで、知ればもっとおいしくなる『カップヌードル』の知られざる豆知識を紹介しよう。【麺は基本3種類ある】 麺は、スープの味によってそれぞれ違うものが使われており、『カップヌードル』の麺はしょうゆとチキンベース、『シーフードヌードル』はしょうゆベース、『カップヌードル カレー』はポークペースの味付けだ。また、『カップヌードル』と『シーフードヌードル』の麺は約2mmの太さだが、『カップヌードル カレー』の麺だけは約3mm。濃厚でとろみのあるスープに負けないように少し太くなっている。【「謎肉」のナゾ】 定番の具材はえび、卵、ねぎ、そして、「謎肉」だ。なんの肉かわからないと一部ファンの間で話題となってこの名前がつけられたが、その正体は、豚肉や野菜、大豆たんぱくなどをミンチ状にして味付けをして、フリーズドライにしたもの。日清食品もこのネーミングを“おもしろい”と認め、公式に使用している。【カップのこだわり】 麺の太さやスープの味にこだわったのはもちろん、カップの開発にも並々ならぬ努力があった。「軽くて手に持っても熱くなく、日本人の手になじみやすいサイズや形にもこだわりました。創業者は、自宅にまで試作カップを持ち帰り、寝ても覚めてもカップを握っていたそうです」(日清食品マーケティング部の白澤勉さん) 2008年には素材にもこだわり、紙製の「ECOカップ」にリニューアルした。【ふたのこだわり】 従来の『カップヌードル』には、湯を注いだ後、ふたを固定するプラスチック製シールがついていたが、プラ原料を削減するため、今年6月生産分から廃止に。代わりに、シールがなくても留められるよう、タブ(開け口)を2つにした「Wタブ」が登場。裏側にはキュートな猫のイラストも。【毎年発売される個性的な味】 レギュラー、カレー、シーフードは、ほとんど味が変わっていないが、一方で、和・洋・中、あらゆるジャンルの料理と流行をヒントに個性的な味も毎年発売されている。今年は、『旨辛カルビ味焼そば』『魚介仕立てのペペロンチーノ』『シビれる花椒の火鍋ヌードル』などが発売中。期間限定品もあるので見かけたら試してみて。【ヘルシーな新商品】 おいしさだけでなく、社会環境や消費者意識の変化にも対応する新たな『カップヌードル』の開発も進んでいる。それが、塩分を30%カットした『カップヌードル ソルトオフ』と高たんぱくで低糖質の『カップヌードル プロ』。味を変えずにヘルシーな機能を加えているのが女性には特にうれしい。 カップヌードル50年の歴史 1971年に誕生したカップヌードルは、いかにして人々に受け入れられてきたのか。以下に、その歴史を紹介する。●1971年9月、東京・新宿の伊勢丹百貨店を皮切りに『カップヌードル』を発売。●1972年2月、「あさま山荘事件」で機動隊が非常食として『カップヌードル』を食べる姿がテレビ中継されると、生産が追いつかなくなるほどの人気に。●1973年5月、『カップヌードル カレー』を発売。同年11月、海外展開が始まる。アメリカでは『Cup O’Noodles』の名前で発売。●1982年7月、『チリトマトヌードル』を発売。●1984年7月、『シーフードヌードル』を発売。同年11月、「ミニ」シリーズを発売。●1991年1月、「ビッグ」シリーズを発売。●1993年6月、カンヌ国際広告映画祭で、“hungry?”シンテトケラス篇・モア篇がグランプリを受賞。●1995年11月、「カップヌードルブランド」が国内販売累計100億食達成。●2003年8月、「カップヌードルブランド」が世界販売累計200億食を達成、9か国で生産、世界80か国で販売。●2008年4月、「地球環境への配慮」や「品質向上」などのため、容器を発泡スチロールから紙製の「ECOカップ」に。●2011年9月、横浜・みなとみらいに「カップヌードルミュージアム 横浜」をオープン。●2016年3月、「カップヌードルブランド」が世界販売累計400億食を突破。●2019年4月、『カップヌードル 味噌』を発売。同年9月、30%減塩の『カップヌードル ソルトオフ』を発売。取材・文/上村久留美※女性セブン2021年9月2日号
2021.08.28 19:00
マネーポストWEB
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて生活困窮者向けに開かれた「なんでも相談会」。お金を失い、家を失いそうな困窮を訴える人が増えている。2020年12月19日(時事通信フォト)
「ホームレスの命はどうでもいい」と嘯く人たちの傲慢さと哀しさについて
 2000年代から声高に主張されることが増えた「自己責任論」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の出現によって弱まったかのように見えた。しかし、いまだに振りかざす人たちがいる。お金がなくて苦労していたり、仕事がうまくいかなかったり、家を失うのはその人自身に責任があるから、その人たちの命はどうでもいいというのだ。俳人で著作家の日野百草氏が、ホームレスの人たちとの出会いから、生殺与奪の権を握ったかのような気分で振る舞う傲慢さとその哀しさについて考えた。 * * * これまで、たくさんのホームレスの方々と出会って来た。 昨年冬、コロナ禍と凍てつくような寒さの東京、彼は裸足で正座したまま頭をコンクリートにこすりつけていた。気温は一桁台だっただろうか、地面にはいくばくかの小銭が置かれている。お金を入れる箱もない上に風が強く、紙幣は置けそうにない。筆者は財布に入った五百円玉を数枚、彼のそばに置いた。行き交う人々に、この行為はどう映っただろうか。「パフォーマンスに騙されて」と思われただろうか、それとも「偽善者が」と思われただろうか。筆者はパフォーマンスに騙されても問題ないし、偽善者でも構わない。もちろん、筆者も立派な人間ではないが、ホームレスの命はどうでもいいとまでは思わない。「国の世話になるくらいなら死ぬよ」 別のホームレス男性、笑って缶を潰し続ける。彼は鉄橋の下で暮らし、アルミ缶を集めていた。1日集めれば300円になるという。これが高いか安いかはわからないが、時給にすれば微々たるものかもしれない。「昔は(1日)1000円くらい稼げたけど、最近は駄目だね。飲み屋も(コロナ禍で)やってないしね」 こうしたホームレスの方々と接すると、時に怖い思いをすることもあったが、ほとんどの人は話し相手が欲しかったのか気さくに話をしてくれた。若いころ、救世軍の手伝いで炊き出しに参加したことがある。その時も、筆者は彼らホームレスの命をどうでもいいとは思わなかった。むしろ当時はゲーム誌の仕事が減っていたので、そのうち自分も並ぶ側になるだろうと思っていた。こうした命をどうでもいいとも思わなかった。だとすれば自分の命もどうでもよくなってしまう。筆者と彼らの命は、紙一重ではなく同一線上にある。「女房も息子もいるよ。ただ、ここの生活が気楽なんだ」 どこまで本当かはわからないが、彼が自分の力で生きていることは確かだ。1日300円の稼ぎでも、彼が1日働いた金だ。自力で生きる命だ。みんな福祉に行って、仲間は減った「ありがとうございます」 雑誌『ビッグイシュー』を売るホームレスの男性もすっかり都会の風景だ。同誌を売る男性と懇意になったこともある。出会ったのは3年前くらいか、ベネディクト・カンバーバッチの表紙が欲しくて買った。バックナンバーも並んでいたのでリーアム・ニーソンの表紙を買った。いま彼の姿は見ないが、幸せにしていると思いたい。今回はオーランド・ブルームの表紙の号を買った。彼らハリウッドスターもまた、こうして自身が出来得る限りの協力をしている。これが、誰からも知られ愛される存在になる道を選ぶということだ。 ビッグイシューと契約するホームレスはちゃんとこの雑誌を仕入れている。最初は無料で雑誌を卸してくれるとか。あくまで生活立て直しのための一環、いまもコロナ禍で路上に立って売っている姿を見る。素晴らしい制度だと思う。「これ、食べ物の保存にいいんだよ」 有名デリバリーサービスのバッグをダンボール上に置いている男性、てっきり配達でもしているのかと思ったら食料の保存用とか。スマホがないのでは注文は受けられないわけで、バッグはもういらないからと通りすがりの配達員からもらったそうだ。「みんな福祉に行ったから、仲間は減ったね」 福祉とは「福祉・介護ホームレス自立支援施策」のことを指しているのだろう。「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」が2002年に成立して以来、日本のホームレスの数は減っている。厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)」によれば、2006年から比べて2万人以上もホームレスは減っている。もちろんあくまで把握できている数でしかないが、筆者が西新宿にいた1990年代後半など新宿中央公園含めホームレスだらけだった。その時代に比べれば明らかに減っている。 日本の社会福祉は問題山積だが、1990年代などに比べれば福祉関係者の努力で小さな結果の積み重ねが実を結んだ形だ。もちろん見えない貧困という問題はあるが、福祉関係者の多くがたゆまぬ努力を続けてきた。ホームレス支援団体は結果を出してきた。厚生労働省は8月13日、「生活保護の申請は国民の権利です。」「生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談ください。」とTwitter上で緊急ツイートを発した。こうした努力は、確実に社会をアップデートしている。 しかし、そうした努力の裏で、このコロナ禍にもホームレスに対する悲しい事件が起きている。ホームレスの命はどうでもいいという人間によって。サラリーマンが、わざわざ蹴りに来る「からかったり逃げたりすることが楽しかった」 2020年3月、岐阜市の男子学生たちはゲームを楽しむかのようにホームレスの男性を執拗に襲ったあげく殺害した。このホームレスの男性も空き缶拾いで生計を立てていた。猫を愛し、テントに同居の女性と慎ましく生活していたが、学生たちは「楽しかった」から殺した。犯行グループ、当時の朝日大学硬式野球部2名の投球は大好きだったはずの野球ではなく、罪もないホームレスを殺すための投石となった。「路上生活者にどいてもらいたかった」 2020年11月、渋谷区の深夜のバス停で休んでいた64歳の女性を殺した46歳(当時)の男は、自分のバス停でもないのに「どいてもらいたかった」と警察にうそぶいた。その女性は決して怠け者などではない。働き続け、夢を追い、コロナ禍に仕事を失って仕方なく路上にいた。所持金は8円しかなく、誰もいない深夜のバス停なら、ほんの少しなら休んでもいいだろうと佇んでいた。それだけでこの男は、まるでその土地の暴君のように「痛い思いをさせればいなくなる」と彼女を殺害した。甲州街道沿い、渋谷の一等地で実家の酒屋を手伝う男だった。「普段からホームレスが許せなかった」 2021年4月、33歳の男は足立区の新西新井公園でホームレスのダンボールに火をつけて殺害しようとした。幸いダンボールの持ち主は留守だったので助かったが、芝生に延焼するほどの火で一歩間違えば大変なことになっていた。ホームレスを許せないから火をつける。理解不能である。「サラリーマンに蹴られたりは普通だよ。隅っこにいてもわざわざ蹴りに来る」 深夜の遊歩道に佇む男性、昔に比べればホームレスの減った都心だが、いまも路上で生活する人はいる。ほとんどは高齢者だが彼いわく、コロナ禍でもそうした高齢ホームレスに絡んでくる輩がいるという。「すいません、なるべく小さくなりますから、許してください」 声をかけた別のホームレスの方は筆者を役所の関係者とでも思ったのだろうか、丸まった体をさらに丸めて小さな声を絞り出す。彼に至ってはダンボールも毛布もない。最近ではホームレス、とくに大規模なダンボールハウスを作るようなホームレスは減り、こうした道でただ寝るような高齢者が残った。福祉関係者も手を尽くしているが、精神的な疾患や意思疎通に難のあるホームレスの援助は難しい。  筆者も偉そうなことは言えない。ただ、これまで知り合った彼らホームレスのために誤解を解きたい。「筆者」ではなく「私」として。命の選別を声高に叫ぶ者へのお願いとして。 ホームレスの方は我が物顔で寝ているわけではありません。長い人生、ときに人は路上で寝るしかないこともあるのです。 それを見て邪魔だとか、プラスにならないとか思うのは自由です。臭いと感じるのも自由です。心に思うだけなら、自由です。 それで治安が悪くなるという方もいますが、ホームレスだけのせいではありません。 ホームレスであるということは犯罪ではありません。犯罪者と同じように処刑する対象でもありません。 ホームレスの命はどうでもいい、どちらかというといない方がいいと思うのも自由です。だからといって利益にそぐわない人間だからと殺してもいいというのはあんまりです。 思うのは自由です。だからどうかせめて、そっとしてあげてくれませんか? 街の片隅で構いません、少し休ませてあげてくれませんか? その存在は他人のエンターテインメントでなく、ギリギリの人生を生きている方々のサバイブなのです。それすらホームレスの命はどうでもいいから許せませんか? 多くの関係者が彼らのために努力しています。ホームレスは確実に減っています。ですので、どうか命が存在することだけは認めてあげてください。どうでもいいのですから、そっとしてあげてください。 もし、それでもホームレスは邪魔、いらない、殺せというのなら、私は以前『小山田圭吾辞任でトラウマ蘇った30代男性の告白「いじめは校内犯罪である」』で引用したハンナ・アーレントの言葉を繰り返すしかありません。 ── 何人からも、すなわち人類に属する何者からも、君とともにこの地球上に生きたいと願うことは期待し得ないとわれわれは思う。(ハンナ・アーレント著『イェルサレムのアイヒマン』大久保和郎訳、みすず書房) 人の思考は自由です。頭の中で何を思っても構いません。深夜のバス停で眠りについていただけの女性や、余生を河川敷で猫と暮らしていただけの男性を、邪魔だしプラスになんないし臭いし治安悪くなるし命はどうでもいいホームレスと思うのは自由です。 ただ、彼らの生活をおびやかすような挑発や扇動はどうか口にしないでください。危害をくわえないでください。それだけでも構いません。せめて存在を許してあげてください。 言葉が行動に、そして運命となる前に。【プロフィール】日野百草(ひの・ひゃくそう)/本名:上崎洋一。1972年千葉県野田市生まれ。日本福祉大学卒業、日本ペンクラブ会員。出版社を経てフリーランス。全国俳誌協会賞、日本詩歌句随筆評論協会賞奨励賞(評論部門)受賞。『誰も書けなかったパチンコ20兆円の闇』(宝島社・共著)、『ルポ 京アニを燃やした男』(第三書館)ほか。近著『評伝 赤城さかえ 楸邨、波郷、兜太から愛された魂の俳人』(コールサック社)。
2021.08.14 16:00
NEWSポストセブン
「鳩の餌やりおじさん」に大迷惑!やめさせる方法はないか弁護士に聞いた
「鳩の餌やりおじさん」に大迷惑!やめさせる方法はないか弁護士に聞いた
 駅前や公園に集まる鳩が大量に落とす糞や羽根は、景観の悪化だけではなく、健康に悪影響を及ぼす可能性もあるという。また、餌をまく人がいるがゆえに、鳩が集まってくるケースも。こうした給餌する人に、法的に対処する方法はあるだろうか。弁護士の竹下正己氏が実際の相談に回答する形で解説する。【相談】 近所に“鳩の餌やりおじさん”がおり、迷惑しています。その給餌のせいで鳩が飛来、糞をまき散らしています。注意しても「餌やり場の駐車場は私有地だし、掃除もしている」と聞き入れてもらえず。掃除といっても、水を撒くだけで不十分。このおじさんの行動を止めるには、どうすればよいですか。【回答】 鳩への給餌による周辺の迷惑が問題になっており、多くの自治体が鳩の餌やりを止めるように求めています。給餌により、野鳥を集散させ、鳴き声や糞害、羽毛の飛散などで周辺住民の身体、もしくは財産、または生活環境に著しい被害を生じさせる迷惑行為をしないよう求める条例を制定している自治体もあります。ただ、努力義務にとどまっているのが現状です。 とはいえ、餌やりの結果、隣近所や周辺に不愉快な思いをさせているにとどまらず、具体的な被害が発生した場合、その程度がひどいときには、給餌行為が不法行為となり、損害賠償請求や中止要求も可能である、と思います。 これは野良猫のケースですが、商店や住宅の混在する街で、猫好きの住民が家の前で捨て猫に餌をやり始め、徐々に野良猫が増え、近所の家の建物内や敷地内に入り込み、周辺に糞尿をし、悪臭を立てて強い不快感を与えたことが、問題になった判例もあります。 裁判所は猫好きの人の嗜好に基づく行動の自由を尊重しつつ、他方には猫、特にその糞尿等による臭いを嫌う人も多くいるため、社会生活を営む上で、他人に不快感を与えないようにする配慮も必要だとしました。 そして、近所には猫嫌いの人もいて、餌を与えることで野良猫が集まり、その結果、野良猫の糞尿で猫嫌いの人が大きな不快感を味わっていることが判明したときには、給餌を中止すべきであって、続けるのは違法であり、不法行為にもなる、と判断しました。 鳩の場合も同様に考えることができます。程度問題になるとは思いますが、当該人物が行なっている清掃だけでは解消できない、大きな被害や住民の健康被害の恐れがある場合には、住民が主体となり、行政の支援を得て、法的手続きを検討してもよいでしょう。【プロフィール】竹下正己(たけした・まさみ)/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。※週刊ポスト2021年8月20日号
2021.08.09 16:00
マネーポストWEB
養老孟司さん 佐藤愛子さん新エッセイ集に「自足の精神が気持ちいい」
養老孟司さん 佐藤愛子さん新エッセイ集に「自足の精神が気持ちいい」
 2017年の年間ベストセラー総合第1位になった『九十歳。何がめでたい』に続く、佐藤愛子さんの最新&最後のエッセイ集『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』が8月6日に刊行された。医学博士・解剖学者の養老孟司さんが、このエッセイ集について綴る。 * * * いまの日本は、現状に満足せず、「あれがない、これがない」と文句や要求の多い高齢者が多いように感じます。また一方では、自社ロケットで宇宙旅行に行くような、あくなき欲求を追求する人も……。一見全く違う彼らを見て思い浮かぶ1つの言葉は、「自足」──足るを知る、ということがないわけです。 その点、佐藤愛子さんは、自足した老人の典型でしょう。自分がいちばん居心地がいい状態をよくご存じなのです。今回の『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』を読むと、そうした自足の精神が全体を通して伝わってきます。 象徴的なのは、「算数バカの冒険」「不精の咎」「今になってしみじみと」の3編にわたる、別荘建築の話です。佐藤さんが北海道に別荘を建てている途中、業者の手違いで予算が足りなくなった。そこで作りかけの二階工事を中断して、天井や内壁がないまま家を完成させた──そんないきさつがユーモラスに綴られた後、こう続きます。《あれから四十五年経った。(中略)天井はなくても屋根がある。内壁はなくても外壁があれば雨風が吹き入ることもない。ここは夏の家だ。冬は来ない。だからこれでヨイのである。私は満足して毎年の夏を楽しく過した》 このエピソードからも分かるように、佐藤さんは業者の手違いを責め立てることなく、成り行きに任せました。佐藤さんは、人にあれしろ、これしろ、といろいろ要求しませんし、万事、自分にとって問題がなければいい。そんな一貫性が感じられます。私にはそこが、読んでいてとても気持ちいい。だから佐藤さんは人気があるんだと思います。 佐藤さんは最後の一編「さようなら、みなさん」で断筆宣言をなさいます。その理由として、思うように書けなくなったことなどを挙げられていますが、それだけではないでしょう。その前に書かれた「小さなマスク」の中で、安倍首相(当時)のコロナ対策について《イッパツ、ドカンとやってくれませんか》という依頼を受けた佐藤さんは、《世間では悪口、批判、文句のたぐいは佐藤愛子の専売と思っているかもしれないが、もはや老耄への道をひた走る佐藤にはそのエネルギーはない》と明かしています。あれしろ、これしろ、ではないこの心境、私はよくわかるんです。佐藤さんより14歳年下ですが、最近はもうヘトヘトですから。 コロナの件も、東京オリンピックの件もしかり。いろいろと怒っている人が大勢いますが、僕に言わせれば怒ってもしょうがないことばかり。そもそも、オリンピックが成功しようがどうだろうが、自分の人生にはあまり関係ないでしょ。日本選手の金メダルラッシュ? だから何だ、いちいちうるせえって感じですよ(笑い)。 やりたくないならやらなければいい。言いたくなければ言わなくていい。ある程度年を重ねたら、自分の思うがままを生きていればいいんですよ。本書全体を通して伝わる、佐藤さんのそうした率直な物言い、清々しさが私たちをホッとさせてくれます。 みなそれぞれが、佐藤さんのように自分が生きやすいように時を過ごし、自分と違う他の人に対して文句も言わず、自足してくれれば、世界は平和になるはずです。 猫を見てください。いまだったら、連日の酷暑にも文句を言わず、家の中で一番涼しいところを見つけて、気持ちよさげに昼寝しているはずです。私は、年中泳ぎ回っていないと生きていけない“マグロ”より、猫の方がいいですね。佐藤さんも、ようやくそのような心境になられたのではないでしょうか。【プロフィール】養老孟司(ようろう・たけし)/1937年生まれ。医学博士、解剖学者。東京大学名誉教授。昨年心筋梗塞を発症して生死をさまよった。その経緯を綴った共著『養老先生、病院へ行く』が話題に。撮影/江森康之※女性セブン2021年8月19・26日号
2021.08.06 07:00
女性セブン

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