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「友愛」「過去の侵略を謝罪したい」で日本を救えるか疑問

「尖閣問題」に対する日本政府の一連の対応のまずさを、『無知との遭遇』(小学館101新書)を上梓し、日本や中国、その他の国々についてジョークを交えながら問題点を指摘した、ジャーナリストの落合信彦氏が解説する。

 * * *
 尖閣問題に対応した仙谷由人官房長官について、こんなジョークがある。「永田町を日本人と中国人が歩いていた。前を見ると、快晴だというのに官房長官が傘をさして歩いている。日本人が笑う。

『バカじゃないのか、あいつは。晴れているのに傘なんかさして』

 中国人が返す。

『なんだ知らないのか? 今日の北京は雨だぜ』」

 元全共闘の闘士であった官房長官は、さぞや中国に対する深い情愛があるのだろう。しかし、国益を損なう判断ばかりする人間が、いつまでも国の中枢にいるようでは、日本に先はない。国際政治はサバイヴァルだ。「友愛」だの「過去の侵略について謝罪したい」だの言っている連中にはこの国は救えない。

※SAPIO2010年11月10日号

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