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“東京大地震”で建物倒壊度高いのは足立区~江東区の川沿い

 街を一瞬のうちにのみ込んだ大津波だが、高台に逃げて九死に一生を得た人も多い。普段から安全な場所を知っておくことが大切だろう。東京都が2008年に作成した『あなたのまちの地域危険度』には中野区で火災が多発、墨田区で建物倒壊が多いとある。

 このデータは、建物倒壊度、火災危険度、建物倒壊と火災の危険性をまとめた総合危険度の3つの危険度を東京23区と多摩地区の町丁目ごとに分け、1位から5099位までにランク付けし、危険の度合いを5つに区分けした。概ね5年ごとに調査を行なっていて、これまでに6回公表をしている。

 現在想定されうる首都圏直下型地震や静岡県を震源にした大規模地震など特定の地震を想定したものではない。

 建物倒壊度が高い地域として想定されるのは荒川・隅田川沿いの足立区南部から荒川区、台東区東部、葛飾区南部、墨田区、江東区北部の下町に広がる地域で危険度が高くなっている。理由としては下町には地震の揺れを増幅する軟らかい地盤が多いことに加え、市街化が早くから進み、古くからの木造建物が多く存在していることから建物の倒壊危険度が高い場所が多くなっている。

 また、火災危険度の高い地域は木造建築が密集している環状7号線沿いにドーナツ状に分布するとともに、中野区、杉並区、北区、足立区など広範囲に及ぶ。

 もし、東京を大地震が襲ったら。有事に備えた準備を事前にしておくことが生き抜く知恵だろう。

※週刊ポスト2011年4月1日号

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