国内

島田紳助 45億円資産も暴力団に骨までしゃぶられる可能性

 10月、暴力団組員への利益供与などを禁じた暴力団排除条例が全国漏らすことなく実施された。暴力団問題は新たなステージを迎えるわけだが、この先何がどう変わっていくのか、そして、暴力団との交際により芸能界を引退した島田紳助にはどんな人生が待っているのか。ノンフィクション作家の溝口敦氏がレポートする。

 * * *
 暴排条例はこの10月、いよいよ全国洩らすことなく実施に移されたため、一部に紳助の芸能界引退は暴排条例のためという見方も広がった。だが、条例が定める暴力団との密接交際の禁止は、具体的にどのような交際を禁じるのか、線引きが極めて難しい。

 愛知の条例には、暴力団にみかじめ料を支払った者はその名を公表するといった条項がある。それなりに分かりやすいが、たとえば仕出し弁当の注文を受けた業者が暴力団事務所に弁当を届けて料金を受け取った場合はどうか。旅館やホテルが多数組員の宿泊を受け入れた場合はどうか。一律に線引きすることはほとんど不可能といってよかろう。

 だが、とはいえ、紳助事件により暴力団との交際は損だし、大ごとになるという認識が国民の間に広がり、定着しつつある。紳助は交際を理由に事実上、芸能界を追放されたも同然だし、今後も山口組系極心連合会と交際を続けるかぎり、損を続けることも自明である。

 というのは、暴力団は現在シノギのネタがなく、とりわけ末端では一般社会以上に金詰まりだからだ。紳助には押しも押されもしない事業家という誇りがあるだろうが、案に相違してピラニアが群棲する川に裸で入ったに等しい。芸能人にはある程度パブリックな要素があるが、芸能人を辞めた以上、暴力団が紳助に遠慮する理由はない。45億円もの資産を持った金持ちとして骨までしゃぶられるにちがいない。

※SAPIO2011年10月26日号

関連記事

トピックス

TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』主演の中井貴一と小泉今日子
今春最大の話題作『最後から二番目の恋』最終話で見届けたい3つの着地点 “続・続・続編”の可能性は? 
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
中世史研究者の本郷恵子氏(本人提供)
【「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言】中世史研究者・本郷恵子氏「旧皇族男子の養子案は女性皇族の“使い捨て”につながる」
週刊ポスト
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン