ライフ

ソフトバンク松田 大ブレイクの陰に元女子アナ妻の“食”あり

オープン戦から絶好調のSB・松田宣浩選手 (C)BS日テレ

今年はロンドン五輪が開催されるとあって、スポーツに対する関心が高まる年になりそうだが、アスリートたちを支えた人たちや音楽も注目されるもの。「あぁ、こうやって選手ってスゴイ記録をだしていたんだな」という裏事情を知ることで、また別の視点からみることができるのだ。そんななか、BS日テレの『がんばれ☆ニッポンのスポーツ人 夢をささえる食卓』では、一流アスリートと「食」について深い取材をおこなっている。4月7日は、昨年のプロ野球日本覇者の主軸・福岡ソフトバンクホークス松田宣浩選手の食卓に迫る。

過去ケガに泣いてきた松田選手だが、昨年は打率.282、本塁打25本、打点83、盗塁27の活躍を見せた。松田選手の話も含め、「アスリートと食」についての仰天エピソードから「へぇ~」と思える数々のネタを、同番組のプロデューサーの株式会社クルーズ・司馬一さんに聞いたので、紹介したい。

――どうして今回、「食」と「スポーツ」の代表として松田選手を取り上げたのでしょうか? 

司馬:ソフトバンクは昨年の優勝チームですし、松田選手は久々に1シーズン通して働けたんですよね。4番を張って結果を残し、チームの優勝にも貢献した選手です。だったら、去年以上にどう活躍するか、ってところを見てみたいじゃないですか。
松田選手はケガの影響もあり、2009年は144試合中46試合、2010年は113試合にしか出場できませんでしたが、昨年は初のフルイニング出場です。ケガがなくなるというのは食事、だと思っていたので、そこで彼のことを私たちの番組で取材したかったのです。

――「食」とアスリートについて、これまでの取り上げられ方というのはどうだったのでしょう?

司馬:実はアスリートって、10年ちょっと前まであまり食に気を遣っていなかったところがあるんですよ。例えばドーハの悲劇(1993年)の頃の話を当時の主力選手に聞いたことがあるのですが、当時“食”ってそんなに重要視されていなかったようなんですね。今では監督がメニューにも口を出すようになったものの、サッカーみたいにかなりコントロールされている世界でもまだその程度だったんですよ。

――最近の傾向はどうなのでしょうか?

司馬:たとえば、競泳・バタフライの松田丈志選手ですが、彼は2008年の北京五輪の時は、そんなに筋肉質な体形ではなかったんですよ。でも、去年から食べる順番を変えて、まずは繊維質、続いてたんぱく質、最後に糖質を食べるようにしたようです。その結果同じものを食べても脂肪がつきづらくなり、体形も逆三角形になり、筋肉も目に見えて変わってきたようですね。

――ソフトバンクの松田選手の場合は…。

司馬:ソフトバンクの松田選手の場合は2008年暮れに結婚し、2009年と2010年にケガをしました。松田選手は大卒で開幕スタメンに抜擢されるほど期待をかけられていましたが、いい調子になるとケガで出られなくなったりした過去があります。それで奥さんも結婚後に野菜ソムリエの資格をとったりして勉強したんですよ。

でも、当初は教科書通りに、「あなたはこれくらいの身長、体重だから、このくらいの栄養成分を取りなさい」と指示された通りのカロリーを摂っていたら、体重がすごく増えてしまいベスト体重から5kgも重い90kgになってしまった。ボールは飛ぶけど、走れない。さらに体重が重くなると守備でも不利なことが多い。今シーズは本塁打30本、そして30盗塁を目指しているんですよ。体への負担が増えると骨折など、怪我をする可能性も高まります。

そこに奥さんも本人も気付き、“食”というものは教科書通りではだめで、人に合わせなくてはいけないと思ったそうで、去年はそうしたことに気を付けたわけです。そうしたらフルイニング出場ですよ! そして統一球初年度で打者が苦しんだ中、本塁打25本です! 

関連キーワード

関連記事

トピックス

前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
中日に移籍後、金髪にした中田翔(時事通信フォト)
中田翔、中日移籍で取り戻しつつある輝き 「常に紳士たれ」の巨人とは“水と油”だったか、立浪監督胴上げの条件は?
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン