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女性のセクハラ 下ネタに反応するか否かで部下の忠誠心試す

 日本スケート連盟会長の橋本聖子参議院議員が男子フィギュアスケート高橋大輔選手に「無理チュー」したと報じられ騒動に発展。「パワハラ、セクハラとは思わなかった」と高橋選手はかばったが、男性からは「(上司のような存在なだけに)嫌だったとは言えないよな」という声が聞こえてくる。

 このケースに限らず、女性から男性への逆セクハラは意外に多い。2012年には22~36才の男性のうちセクハラにあった経験があると答えたのは4分の1にも上るという。(労働問題に詳しい弁護士の戸塚美砂さんが2666人を対象にした調査結果)

 職場で下ネタを連発する女性上司も少なくない。ノンフィクション作家の衿野未矢さんが取材したなかには、こんなケースがあったという。

「メーカーに勤務する40代前半の既婚女性が、30代後半の男性の部下に飲み会でいつも『私は夫と週○回。あなたは? まさかセックスレス?』としつこく聞くのだそうです。彼女は課長職についていることを誇りに思っていて、部下の忠誠を試すような感覚なんですね。自分の下ネタに対して、その部下がきちんと対応するかどうか。同時に彼女は年齢より若く見られたくて、年下の部下が自分を女として見ているかどうかも気にしています」(衿野さん)

 そうしたセクハラを受けながらも、男性側は職場でそのことを問題にしないケースがほとんどだ。戸塚さんが言う。

「男性の場合、誰に相談していいかわからない、相談しても相手にしてもらえないという思いから、諦めているようなところがある。女性からセクハラ被害を受けていることを認めることは、プライドが許さないという男性もいます。だから女性から男性へのセクハラは表沙汰になりにくいんです」

 裁判になったケースとしては2002年、大阪府の当時40代の男性郵便局員が「同僚の女性職員に浴室で裸を見られた」として、日本郵政公社と女性に約4400万円の損害賠償を求める訴訟を起こした例がある。一審では日本郵政公社に慰謝料など15万円の支払いを命じたが、二審では一審の判決は取り消され男性の請求は棄却された。

※女性セブン2014年9月18日号

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