芸能

今井舞氏「フジ局員は本当の意味で危機感など持っていない」

 7月25~26日に放送されたフジテレビ『FNS  27時間テレビ2015』の平均視聴率は10.7%。「本気になれなきゃテレビじゃないじゃ~ん」などをキャッチコピーにしたものの、空回り。1987年に番組がスタートして以降、歴代ワースト3となる大惨敗となった。

 番組ディレクターがバンジージャンプに挑んだり、司会のナインティナイン・岡村隆史が60分間延々とダンスを踊るなど内輪ウケ狙いの企画も多く、加えて平成ノブシコブシの吉村崇が愛車BMWを踏みつけて破壊し批判殺到の事態をもたらすなど、評判は芳しくなかった。

 悪ノリが過ぎて、問題となった演出もあった。番組中、出演者やスタッフが着ていたTシャツに書かれたロゴ〈NO FUN NO TV DO HONKY〉もそのひとつ。“本気”に引っかけたつもりのHONKYはアメリカでは「黒人が白人に対して使う差別用語」だった。コラムニストの今井舞氏が呆れる。

「ロゴを日本語に訳すと、“面白くない! テレビ要らない! クソ白人をヤれ!”になる。帰国子女も少なくないはずなのに、どうして社内チェックをすり抜け、テレビ画面に“放送禁止用語”が映し出されるに至ったのか不思議でなりません」

 シャレで済まなかったものもあった。平成ノブシコブシの吉村崇が、芸人たちに「バカやろうぜ!」と煽られ、2000万円もする愛車BMWを踏みつけて破壊する演出には批判が殺到。後日、吉村が「車好きの皆さん、申し訳ございませんでした」と謝罪したことで騒動はようやく沈静化した。

 笑えなかったのが、番組内で明石家さんまが低迷するフジの視聴率を心配した発言をした際、ケラケラとフジ社員が哄笑。それを見咎めた中居が「笑い過ぎ!」と注意した一幕だ。

「フジの局員らは本当の意味で危機感など持ち合わせていないのでしょう。“ピンチをチャンスに変える”“本気になれなきゃテレビじゃない”といった番組キャッチコピーも内輪ネタのひとつ。そう考えると、岡村のいつまで経っても終わらないダンス映像など、“視聴者置いてけぼり企画”のオンパレードもすべて納得がいきます」(前出・今井氏)

※週刊ポスト2015年8月14日号

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
2週連続優勝を果たした 竹田麗央(時事通信フォト)
女子ゴルフ 初Vから連続優勝の竹田麗央(21) ダイヤモンド世代でも突出した“飛ぶのに曲がらない力”
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン