国内

発達障害と診断の高畑裕太 一般の職業人も苦労するもの

発達障害といわれる高畑裕太には俳優は向いていなかった?

 米国政府の最新調査によれば、子供の11%は発達障害の一種、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の素因を持っているという。確かに、落ち着きがなく衝動的に行動する子供は教室を見渡せば必ずいた。高畑裕太容疑者もまた、幼い頃に発達障害と診断されたという。成人後も彼らは、家族は、みな人知れず苦悩している。彼らの社会での生きづらさとは…。

 黒のロングワンピースにお団子頭。目はうつろで、自宅玄関までの一歩一歩が重い。

 9月4日の夜9時、舞台の稽古を終えて帰宅した高畑淳子(61才)は、女性セブン記者に気づくと、気だるそうに立ち止まる。「息子さんのことで…」――そう話しかけた記者に対し、黙ったまま深くお辞儀をすると、自宅に入っていった。

 8月23日に長男の裕太(22才)が強姦致傷の疑いで逮捕され、同26日には高畑が63分間立ちっぱなしの謝罪会見を開くも、母子へのバッシングはやまなかった。息子の裕太は結局、不起訴となり9月9日に釈放され報道陣に30秒間、深々と頭を下げた。

「会見はセリフ覚えるほど見ましたけど、ほんまに過保護が服着てしゃべってる感じやね。芝居がかってる。上手に泣いてましたわ。仕事の関係者に謝罪している会見でね。被害者が見えない」

“西の女帝”こと上沼恵美子(61才)がぶった斬ったのをはじめ、芸能界のご意見番からも辛辣な声が噴出した。

「(逮捕10日前に裕太と共演した際)人の話は聞かない、挨拶はできない。50年仕事してきてるけど、初めて怒鳴ったね。“おまえ仕事なくなるよ、近々”って」(中尾彬)

「一度怒ってるから、おれ。どこからが天然で、どこからがキャラ作りなのか、見えないんだよね。悪い子じゃないけど、ガチで怒った」(坂上忍)

 袋叩きに遭う母子だが、強姦致傷という犯罪を鑑みれば、少なくとも息子の擁護などできるはずがない。

「ただ、キャラやテレビ受けではなく、“本質的な部分”で人と違った点があったことは犯罪とは別の問題だと思うんです」

 と話すのは、裕太を知る芸能関係者である。

「言動に脈絡がなく、いきなり違う話をしたり、突発的に女性について行ったり…。“天然”という枠では収まらない何かがあった」(芸能関係者)

 本誌前号で報じたが、高畑は過去のインタビューで、裕太が幼少期に「発達障害」と診断されたことを打ち明けている。1秒もじっとしていることができず、教室の机はゴミだらけ。かばんを忘れて学校に行くことも日常茶飯事。

「目を離したら何をするかわからない」という恐怖から、高畑はがんじがらめの子育てをしてきた。

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン