芸能

「理想の上司」上位の真矢ミキ、実際は「空想の上司」と喝破

「理想の上司」について語る真矢ミキ

 明治安田生命が2月に発表した、毎年恒例『理想の上司』ランキング。自身も9位にランクインしている女優の真矢ミキさんが、『理想の上司』を語ります。

 * * *
 少し早い春。理想の上司ランキングなるものが今年も発表され、私も恐縮ですが、辛うじて今年も入れて頂きました。

 夢と希望にあふれた若い方からそう思っていただけるのはありがたいなと思う今日この頃ですが、しかし、おそらく(上司の)役柄のイメージが強いのではと思う事もしばしば。この役というのは私が演じたとはいえ、脚本や監督、そしてカメラといったスタッフのお一人お一人が私のかっこいい角度をプロの目線で探しに探し、プロの技を駆使した挙句、バリッ! と今日も映画館のスクリーンやテレビ画面に凛と存在しているのだ。

 実物の私といえば、オフィス経験はなく、また警察署で働いた事もなく、当然犯人を逮捕した事もない。そう、私がよく頂くキレッキレの上司役とは縁のない生活を送ってきたのだ。イメージというのは本当に、ある時から本人を越えて一人歩き、いや、時に一人爆走しだすので、いまだ本来の自分との距離に戸惑うことがある。

『踊る大捜査線』が上映されている頃なんか(ヒール役で出演)、デパートでリュックを買おうと店員さんに「これは何色展開ですか?」と聞いただけで、女性の店員さんが今にも泣き出しそうになったことも。“何色でも、あります! あるか全国探します! 何なら私が作ります! 縫います!”みたいな…人間が究極に緊張した時の強張りが、顔や全身から漏れ伝わった。本当に申し訳ない。

 交番の前を通れば、警官の方が敬礼しそうになったり、飛行機の機内でウトウトしていると、おやすみ中すみませんとばかりに顔を近づけてきては「憧れてキャビンアテンダントになりました」なんて感謝されたり。私もつい「今日は不具合はなかった?」なんて、つい口をつきそうになるから怖い。早い話、ドラマの見過ぎならぬドラマのやり過ぎなのだ。

 もっと言うなら、私は理想の上司ではなく、空想の上司なのだ。ただ、宝塚という世界も阪急電鉄が母体となる大きな組織の中にあるので、私は一社員であり、劇団内では“上級生”という“上司”ではあった。

 そして18年の在籍で、最も難しいと感じたのは、やはり下級生の育成であり、その伝え方だった。人それぞれ性格が違うから、同じように言っても捉え方は同じじゃない。

関連記事

トピックス

森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン