彼のものまねの歴史は古い。14年前にはすでに『エンタの神様』(日本テレビ系)で、福島が誰かの人物模写をやり、それに相方の熊谷が解説を加えるというネタを披露していた。そこでは「ドッジボールで最後まで残った女の子」「ドラマの中で落ち込んだままシャワーを浴びる俳優」など、やはりマニアックなネタが多かった。
 
 そんな彼の芸に初めて「称号」が与えられたのが2004年。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の人気コーナー「細かすぎて伝わらないものまね選手権」に出場し、「藤原紀香のキャンペーンガール時代のポーズの取り方」で優勝したのだ。

 同選手権のチャンピオンは、例えば俳優・児玉清のものまねをした博多華丸のようにブレークの第一歩を踏み出す者もいたが、福島の場合はその足がかりとはならなかった。

 それでも彼は、ものまねはやめなかった。バラエティー番組『やりすぎコージー』(テレビ東京系)の中では、特技である怪力ぶりをアピールする際も、ベレー帽をかぶり、メガネをかけ、タンクトップを着て手塚治虫さんのまねをしていた。

◇泥の97年デビュー組

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