舞台観劇後、スタッフに深々と頭を下げた木村拓哉(2023年9月)

舞台観劇後、スタッフに深々と頭を下げた木村拓哉(2023年9月)

うちらの中では財産なんだよ!

 再結成への意外なキーマンと目される人物がいる。嵐の二宮和也(40才)だ。二宮は前述の『まつもtoなかい』において、活動休止を発表した松本に代わり、リニューアルした『だれかtoなかい』で中居とともにMCを務めるだけでなく、木村とも親交が深い。

「“友達不要”と公言して孤高のイメージが強い二宮さんですが、木村さんを慕っており、インドア派の彼が木村さんの自宅を訪ねたり、悩みごとの相談までしているそうです。近い将来、『だれかtoなかい』に木村さんが出演して、中居さん、二宮さんとの夢の3ショットが実現することを期待する声は実は小さくないんです」(前出・フジテレビ関係者)

 実際、木村のSMAPに対する思い入れは人一倍強く、2022年2月のソロツアーでは『夜空ノムコウ』や『らいおんハート』などSMAPの名曲を熱唱したほどだ。木村は、そのツアーについて触れたネットニュースに、過去のヒット曲を「SMAPの遺産」と書かれたことに猛反発して、「遺産じゃねえよ! うちらの中では“財産”なんだよ!」と、ライブ中に怒りをあらわにした。

「この発言にSMAPファンは歓喜しました。特に“おれ”ではなく“うちら”と言ったことに、再結成への希望を持ったファンは少なくありませんでした。木村さんは何の計算もなく、このような発言はしませんからね。去年、木村さんが草なぎさんと会っていたことが報じられましたが、ほかのメンバーとも水面下での接触はあったそうなんです。わだかまりも時間が解決してくれたのでしょう」(前出・芸能関係者)

 そして、まもなく木村が決断することになるのが、スタート社との契約問題である。同社とのエージェント契約第一号になるとみられていたが、独立の可能性も出てきたという。

「7年前はこれまで育ててくれた事務所への恩義や抱えていた仕事への影響を考慮し、残留することを選択した木村さんですが、あのとき果たせなかった“5人全員が古巣を離れる”ことで恩讐を超え、再結成に挑めるという考えになったのかもしれません。

 木村さんの契約問題が長引いた背景には、SMAP再結成が関係しているのは間違いなく、どんな結論になろうとも、それは5人にとって“前進”のはず。いまの木村さんは、再結成に向けて、完全に準備ができている状態だと思いますね」(前出・別の芸能関係者)

 メンバーの雪解けが近づく中、最後のカギを握るのが中居だ。SMAPのリーダーで木村と並ぶツートップでもある中居がどう判断するかに、SMAPの行く末がかかっている。

「中居さんは『新しい地図』の3人が独立した後も事務所にとどまり、ジャニーさんが亡くなってから退所するなど慎重かつ筋を通す人です。いつ、SMAP再結成に向けた動きを本格化させるのがベストなタイミングなのか、周囲や後輩たちへの影響も含めて注意深く検討していることでしょう。

 ただ、彼も50才を過ぎ、大病も経験しました。ファンや関係者の期待は痛いほど感じており、決断にいたずらに時間をかけることはしないはずです」(前出・芸能関係者)

 今年はSMAPと縁が深いオリンピック・パラリンピックがあり、2026年にはデビュー35年の節目を迎える。自然災害や世界での戦争などで多くの人が疲弊する現在、あの5人が再び並び立って、国民を元気づける機は熟したといえるだろう。

 約4年前の退所会見でSMAP再結成の可能性について「ゼロではない」として、可能性は「1から99%の中」と語っていた中居。かつてないほど再結成への機運が高まり、カウントダウンが進む中、最後の1%は彼の手に委ねられている。

※女性セブン2024年2月29日・3月7日号

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