国内

佐々淳行氏「菅氏は学生運動時代攻撃に弱く逃げ足速かった」

 作家・佐々淳行氏は1930年生まれ。54年東大法学部卒業後、現在の警察庁に入庁。あさま山荘事件、よど号事件などを指揮。防衛施設庁長官、内閣安全保障室長を歴任し、89年昭和天皇大喪の礼を最後に退官した。以下は、佐々氏が語る菅直人首相の「思い出」である。
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 実は、菅氏と私は以前から浅からぬ因縁がある。第二次安保闘争華やかなりし1970年代、東京工業大学の加藤六美学長から警察に機動隊の出動要請があった。

 大学に赴いた私に加藤学長は、「すごいアジテーターがいて、彼にかかれば500人くらいすぐに集まる」と教えてくれた。東工大の輝ける学生運動指導者であった、若き菅氏のことである。

 当時の菅氏は攻撃させると滅法強いが、敵からの攻撃には弱く逃げ足が速いと評判だった。そんな彼を我々はひそかに「ゼロ戦」とか「四列目の男」(機動隊の手が届かない)と呼んでいた(笑い)。

※週刊ポスト2010年10月15日号

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