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もし地下に閉じ込められたら、おしっこはどうすればよい?

 時差13時間の地球の裏側で起きたチリの落盤事故。遠い出来事のようだが、防災システム研究所所長の山村武彦氏はこう話す。

「これは私たち日本人にも起こりうること。大地震が起こった場合、地下街や地下鉄などに閉じ込められる可能性は充分考えられるのです」

 もし地下に閉じ込められてしまったら、生き残るためにどうすればいいのだろうか。山村氏に話をきいた。
【トイレは離れたところに】
「少しでも居心地のいい空間を確保するために、トイレは自分たちのいる場所から離れたところ、かつ極力空気の通りのいいところに決めるといいでしょう」

 チリでも2kmの坑道のいちばん奥をトイレにあてていた。
【尿意は我慢しない】
 チリの地下空間は35℃で湿度も高く、サウナのように湯気がたちこめていた。

「こうした環境では、汗が流れても乾燥しないため、汗腺が塞がれます。すると人間は体内の水を排出するためにおしっこをする必要がある。尿意を感じたら我慢しないこと。我慢すると体調を崩します」
【励ますのではなく話を聞く】
 大勢が集団行動をしていれば、当然、いい合いやトラブルも起こる。チリでも、ひいきのサッカーチームをめぐっていい争いが起きたという。

「みんなでいろいろな話し合いをし、お互いを知ること。悩みを打ち明け合うことも大切です。その際には、相手を励まそうとするよりも、話を聞くことに重点を置く。悩みを聞いてもらうことでストレスが解消されるのです」
※女性セブン2010年11月4日号

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