グラビア

名店の釜あげうどん、五目ご飯、牛すじを料理誌元編集長紹介

釜あげうどん 550円

 寒い冬にはどうしても食べたくなる「温かいうどん」。ということで、今回は、雑誌『料理王国』元編集長・土田美登世氏がセレクトした『はつとみ』(東京・文京区)の「釜あげうどん」を紹介します!

 * * *
 宮崎市内の有名店『重乃井』の流れをくむ釜あげうどんである。ゆで汁に入ったうどんをネギと大根おろしが入ったつゆに絡めながら食べる。具はなし。これだけのことなのだけど、ホッとする味だ。よかった、東京にできて。

 讃岐うどんのコシの強さを男性的とすれば、こちらの食感はやさしく女性的である。ご主人の熊谷晃さんが生地を足踏みして手でこね、寝かせ、伸ばし、なでるように表面をなめらかにして毎日丁寧に仕込んでいる。

 手で切った麺は細め。これを注文が入ったら大きな釜で10分間くらいゆでる。“くらい”と書いたのはタイマーがないから。手打ちなので一本一本微妙に太さが違う。ゆで上がりは実際に麺を見ながら確かめなければいけないのだ。

 つけるつゆはたっぷりの昆布とカツオ節、シイタケの効いた甘めの出汁。こちらもそば湯のようにゆで汁で割って最後まで飲み干したい。

■『はつとみ』の「釜あげうどん」 550円

【住所】東京都文京区関口1-48-5【電話番号】03-3260-9234
【営業時間】11~15時、17~22時半(LO)
【定休日】日・祝
【カード】不可

■東京メトロ江戸川橋駅1-b出口から徒歩1分。ランチはうどん単品のほか「五目ごはんセット」「釜玉うどん定食」(ともに750円)など定食も多数。17時からは「牛すじ(300円)」など一品料理も揃い、ビールや約10種類ある日本酒でつまみながら、締めにうどんという楽しみ方ができる。モダンな店内でカウンターもあるので女性客1人でも入りやすい。

撮影■河野公俊

※週刊ポスト2010年12月17日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン