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自宅出産ブームに「出産は自己実現の場ではない」と美人女医苦言

 ベストセラー『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)の著者で産科医の宋美玄さんを主人公にした『踊る産科女医』〈小学館〉は、妊娠・出産やセックス、避妊など、女性の体に関してわかりやすく紹介・解説したコミックエッセイ。一般女性代表として宋さんに“弟子入り”した漫画家・吉川景都さんが、知っているようで知らない女性の体の“真実”を学びながらわかりやすく紹介している。この『踊る産科女医』について宋さんは、こう話す。

「コミックなので、10代の女の子にもわかりやすい。避妊の知識がない、またはあっても相手の男性にNOといえなくて妊娠する女の子を嫌というほど見ますから…。そういう女性は大人でも大勢いて、泣いている現実があります」

 もちろん、いわゆる“でき婚”で幸せになる人も大勢いる。だが少子化の問題の一方で(不慮の妊娠だけではないにしろ)日本で中絶される赤ちゃんは年間25万件というのも動かしがたい事実なのだ。

「ほんとね、何も知らんとセックスすんな!ですよ。妊娠・出産は確かに病気ではないけれど、死亡を含むリスクはあるし、努力しても思い通りにいかないことも多いし、生まれたらそれで終わり、ではないんですから」

 そんな宋さんは、最近増えている自宅出産についても意見があるという。

「いろんなリスクを勘案したうえで選ばれるのは個人の自由ですし、主体性を持つことは大切なことですが、医療が介入できない出産を、軽い気持ちで考えないほうがいい。リスクは誰にでもあることを肝に銘じてほしいんです。厳しいいい方になりますが、妊娠・出産は自己実現の場ではないのですから」

※女性セブン2011年2月3日号

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