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出世する人はケータイで喋る声が小さく親孝行で体育会系

 現代はまさに昇進とリストラが紙一重の時代。後ろ指さされることなく仕事人生を充実させ家族の生活を守る――そんな「幸福な出世」の法則について検証してみた。

 * * *
 ヘッドハンターとして3000人を超える人々と面談した、ストラテジックパートナーズジャパン社長の兼本尚昌氏が語る。重要なのは以下3つのポイントだ。

●親孝行の余裕がある

「自分のことだけで精一杯の人はダメ。精神的な余裕があって、自分を客観視できる人は親のことも考えられるんです。週1回の電話や、正月と盆の年2回帰省するだけでもいい。上級者は記念日にプレゼントや海外旅行に連れて行ったりしています」

 親まで気が回る人は、当然部下への目配りも利いているということだ。

●携帯電話での話し声が小さい

 目配りとともに、場の空気を読む力は誰もが必要と認めるところだ。空気を読めない人は、携帯電話の通話で墓穴を掘る。

「転職の面接後、ロビーで大声で電話していたのを見られて、結局不採用になった人が過去に何人もいます。声の大きさは、自分が置かれている状況を理解しているかどうかを表わします。大声での通話は情報漏洩にもつながる。欧米人は携帯では小声で話すのが当たり前です」

●やっぱり「体育会系」

 新卒採用では体育会に所属していた学生が有利だといわれるが、出世においても同様の傾向があるという。「目上を尊敬する、挨拶ができる、ストレス耐性が高い。体育会系が出世にも有利なのは、否定できない事実です」。

 仕事を与えられたときに「すぐやります」と取りかかる行動力が上司の信頼を勝ち取り出世につながる。なお、上司への返事は「はい」のみで、「ええ」は禁物だそうだ。

※週刊ポスト2011年3月18日号

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