ライフ

品薄商品の解消 ビールは5月上旬、水は「消費者次第」

震災以降、スーパーでほとんど見かけなくなった商品たち。それらの商品は現在、なぜ品薄の状態なのか? また、いつ解消するのか? 各業者に聞いてみた。

●納豆 → 数か月先
被災した茨城・宮城の納豆生産工場はほぼ復旧。しかし千葉の石油コンビナートが操業停止中のため、納豆の上にかぶせる石油製品の透明フィルムが製造できず充分に生産できない状態。「まだ従来の50~60%の生産量です」(タカノフーズ広報)。

●ビール → 5月上旬
仙台・福島・茨城にあるメーカー各社の工場が被災し、充分に生産できない状態。電力不足もあり、メーカー各社は銘柄を絞り込んで生産している。「発泡酒のグリーンラベルなどが品薄でしたが、4月中旬から徐々に解消しています」(キリンビール広報)。

●ミネラルウオーター → 消費者次第
被災した工場は少なく、品不足は水道水の放射能汚染への不安からくる消費者の買い占めが主な原因。「震災以降、全国4工場で稼働時間を延長するなどしてフル稼働で対応しています。4月は前年比1.5倍の出荷を予定しています」(サントリー広報)。

●牛乳 → 5月
紙パックや包装用フィルムを製造するメーカーが被災、生産量が一時5割程度に落ち込んだメーカーも。紙パックは台湾からの輸入が始まり、生産量は徐々に回復。「被災した工場は3月20日ころに稼働を再開、震災前とほぼ同じ状況に戻っています」(雪印メグミルク広報)。

●ヨーグルト → めど立たず
原料となる生乳が不足しているうえ、首都圏向け製造工場が被災したメーカーも多い。被災の影響が少なかった小岩井乳業は「『小岩井生乳100%ヨーグルト400g』を2倍に、そのほかの品種も増産中」(同社広報)としているが、需要も多く全体的にはまだ品薄。

※女性セブン2011年5月5日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
訃報が報じられた日テレの菅谷大介アナウンサー
「同僚の体調を気にしてシフトを組んでいた…」日テレ・菅谷大介アナが急死、直近で会話した局関係者が語る仲間への優しい”気遣い”
NEWSポストセブン
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン