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手術中の医師に発生する想定外かつ緊急な便意への対応法

 人間の命を救う職業である医師――たいへん責任の重い職業だが、その中でも執刀医は基本的に手術の間中、飲食はおろかトイレにもいけない。手術中断を「手をおろす」というが、一回手をおろすと、手術着から指先まで、滅菌や消毒などを全てやり直す必要がある。

「ウチは想定外かつ緊急の便意に対応するため、手術室に医師用のトイレを設置している」(大手美容外科の医師)というのは、まだ少数といえよう。

 関東の大学病院の外科医・仁科桜子医師が手術前の心構えを教えてくれた。「前夜から水分は控え、血糖値を上げるために甘いものを意識的に食べます。空腹や睡魔との闘いは、飛び散る血、はみ出た臓器に対するショック同様に、経験で克服できますね」

 手術時、男性医は手術着の下にパンツ、女医もブラとパンティだけだ。女医は生理中でも「夜用ナプキンで対応」し、術中に生理が始まると、そのまま経血を垂れ流しながらオペに専念するというから、やはりプロは凄まじい。

 もっとも、医師や病院によって長時間手術の際の食事への対応策は様々だ。関西の総合病院の医師はいう。「僕はボディビルをやっているので、定期的に多量のたんぱく質を摂取しなければいけません。手術室にもボイルしたササミを持ち込み、それを摂取しながらオペをしています」

 長浜バイオ大学教授の永田宏・医学博士によれば、弁当をパクつく医師もいる。「出血が激しくない手術でなら、患部を開いたままでも大きな影響はないようです」

※週刊ポスト2011年6月3日号

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