芸能

伊東四朗 「タフマン」CM現場で妻と目が合い同情される

伝説のヒーロー、タフマン伊東が8年ぶりに復活

 30周年を迎えたヤクルトの栄養ドリンク「タフマン」。“実は誰もがみんなタフマン=心がタフな人である”というコンセプトのもとおなじみの「あんたがたタフマン♪」のサウンドロゴとともにあの男が帰ってきた。普通の人々の人生が詰まった喜劇に取り組み続けた73歳、伊東四朗が演じるタフマン伊東がCMを振り返る。

「当時、住んでいた吉祥寺の駅のそばでタフマンのCM撮影をやったことがありましてね。女房がたまたま通りがかって、人だかりをのぞきこんだら、派手な衣装を着た私と目が合っちゃった。家に戻ったら、お父さんも大変ねっていわれました(笑い)」(伊東氏)

「タフマン」のCMに伊東氏が登場するようになったのは1985年のこと。以来、2003年まで20年近くコミカルで強烈な個性を放つキャラクターを演じてきた。あれから8年、今年タフマンはリニューアルし、伊東氏のCMが復活する。

 製造元のヤクルトによる調査の結果、顧客の抱くタフマンのイメージは、地球の内部からわきあがるエネルギーを視覚化した初代のタフマンマーク、「あんたがたタフマン♪」のサウンドロゴ、そして伊東四朗氏、の3つに集約されることが判明。これらの復活が決まった。

 ヤクルト本社業務部企画調査課・小室伸之氏は語る。「ちょうどタフマンが30周年を迎えるということもあり、大号令のもとにプロジェクトチームが結成されました。タフマンというと肉体的なタフさを想起されると思うのですが、今こういう時期だからこそ、日本人は心のタフさを誰もが持ち合わせている、という価値観を共有できればと考えています」

「青天の霹靂というか。私の中でタフマンっていうのは50代までと思っていたからね」今回のCM出演依頼には驚いたというが、「私が50代でこのCMをやってる頃、『広告批評』の天野祐吉さんがいってくれたんですよ。伊東四朗がこういう奇抜なCMを還暦過ぎてもやってたら褒めるって。それが70過ぎて、もうすぐ喜寿でやってるんだから、うんと褒めてほしいな」と笑う。

 破天荒なベンジャミン伊東をはじめ、『おしん』『伊東家の食卓』のお父さんなど数々の記憶に残る役柄を演じてきた伊東氏は話を続ける。

「喜劇の中にすべてがあると思っているんです。シリアスなものも、奇抜なものもすべてある。変な人も出てくるし、普通の人も出てくる。だからこそ喜劇って成り立つんです。開演前はいつも今日のお客さんはどんな人たちだろうかと舞台の袖から見ています。いまも毎日が勝負ですから」

※週刊ポスト2011年6月24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン