■ネット銀行選びのポイント2:パソコンよりケータイ&スマホを活用
家族でパソコンを共用している場合、インターネットの閲覧履歴からへそくりの存在を嗅ぎつけられるかもしれない。せっかくネット銀行にへそくりを作るなら、ケータイやスマホという、“自分だけ”のモバイル端末を利用しない手はない。
ネット銀行のなかには、パソコンをもっていなくても、ケータイまたはスマホの電話番号とケータイメールアドレスさえあれば誰でも利用できる「じぶん銀行」も登場。2008年7月にサービスを開始し、今年3月末までに120万口座を獲得するほど人気を集めている。au、ドコモ、ソフトバンクに対応していて、口座の開設もケータイ・スマホでOK。「パソコンはどうも苦手」でも、ケータイやスマホのメールを扱える人なら、すべてのサービスを簡単に利用できる。ケータイ・スマホなら、パソコンのようにいちいち立ち上げる時間や手間もかからない。
■へそくりの極意は「コイン単位で定期預金」
ムダ使いの予防には、何といっても定期預金。普通預金のままではつい使ってしまうおカネも、定期にすれば自分にストップをかけやすくなる。
「普通の銀行との違い【5】」でも述べたが、ネット銀行は、通常の銀行に比べて金利が高い。例えば、3か月定期にする場合、「三菱東京UFJ銀行」のスーパー定期では、300万円未満・3か月で0.030%(※)。一方、前出の「じぶん銀行」では金額に関わらず0.500%(※)と、約16.6倍もの金利がつくということになる(2011年7月31日まで)。
※2011年6月10日現在・いずれも税引き前の年利率
ちなみに「じぶん銀行」ではコンビニATMが利用でき、24時間365日、預け入れ手数料は0円。手数料をムダに払わずにすむので、思い立ったときにコツコツ貯金するのに向いている。通常の銀行の窓口に並んで「1000円を定期預金に」というのは、ちょっと気恥ずかしいし、時間も惜しい。しかし、ケータイやスマホなら、思い立ったときに100円、500円ずつでも定期預金にして「使いにくく」してしまえば、へそくりは着実に貯まっていく。
定期預金の満期が近づいたとき、ケータイに届くお知らせメールにニヤニヤしすぎて、家族にヘンな誤解をされたり、バレたりしないようにご注意を。