ビジネス

原発汚染水処理を低コストかつ迅速に実現可能な日本企業の名

 株式市場では原発事故処理に関連する銘柄が物色対象となっている。日本インタビュ新聞社社長で経済評論家の犬丸正寛氏が、原発事故処理関連の注目銘柄としてピックアップするのは、巴工業(東証1部・6309)だ。

 * * *
 福島原発事故処理における当面の最大の課題は、放射能汚染水の処理である。事故後、45日間を経過した段階で、敷地内外の高濃度汚染水は6万トンに達した。集中廃棄物処理施設は3万トンの汚染水しか収容できず、汚染水は海などに流出している模様。原子炉を冷却する循環型冷却水システムの復旧のメドは立っておらず、汚染水は日々増え続けている状態だ。

 放射能汚染水について、東京電力はすでに仏アレバ社に除染を依頼している。しかし、その処理には莫大なコストが必要になるという報道もあり、より低コストかつ迅速に汚染水処理を進めるために、巴工業の遠心分離機が使われる可能性が高いと見ている。

 巴工業は、産業用の下水処理などに使われる、「デカンタ型遠心分離機」の国内のトップメーカー。これまで、全国の地方自治体の下水処理施設やし尿処理施設を対象として、数多くの遠心分離機を納入し、官公需に対応してきた実績は十分。特に、大都市圏では、巴工業の世界最大級の横デカンタ型遠心分離機の性能の高さがいかんなく発揮されている。放射能汚染水の除染も可能と見られている。

 2011年10月期の営業利益は4.5%の増益で、配当は5円増配の年40円となる見込み。PER(株価収益率)などの指標を見ても、テーマ株としては割安な水準といえるだろう。

※マネーポスト2011年7月号

トピックス

11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン