スポーツ

澤穂希 小学時代、上履きを刃物で切られる等いじめ受けていた

 ドイツで開催中のサッカー女子W杯で鮮烈な印象を残した“なでしこジャパン”。世界ランキング4位にまでなった日本の女子サッカーを率いる絶対的エースが澤穂希選手(32)だ。

 澤にとって現在までの道のりは決して平坦なものではなかった。女の子であることから、「全日本少年サッカー大会」への出場を許されず、性別の壁に打ちのめされたこともあった。女の子であることに苦悩した澤だったが、皮肉なことに、女子からもいじめに遭っていた。サッカー同様に学校でも、澤は男子に交じってドッジボールやケイドロなどをして校庭を駆け回っていた。しかし、教室でその様子を見ていた女子たちからは快く思われていなかったのだ。

「澤さんは、単に女の子遊びが苦手なだけだったんですけどね。後ろ髪を襟足あたりでパツンと切り揃えて男の子と同じようにしていましたし、男子が彼女を女の子として意識するということもなかったと思うんです。

 でも、年頃の女の子たちですからね。自分たちとは遊ばず、憧れの男の子たちと仲良くしている彼女への妬みで、上履きを刃物で切られたり、教科書を隠されたりといじめられたこともあったみたいですよ」(小学校の同級生)

 澤はそのことを決して親にいうことはなかった。だが、事情を教師から聞かされた母はこう静かに語ったという。

「つらいかもしれないけど、あなたのやりたいようにやりなさい。いまのまま、外で遊びなさい。悪いことをしたわけじゃないんだから。いつも笑顔でいれば、きっといい結果がついてくるから」

 母は決して学校や相手の家に乗り込んだりすることなく、沈黙を守ったものの、澤に自分が信じた道を歩き続けることの大切さを伝えようとしたのだろう。

※女性セブン2011年7月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

オフの日は夕方から飲み続けると公言する今田美桜(時事通信フォト)
【撮影終わりの送迎車でハイボール】今田美桜の酒豪伝説 親友・永野芽郁と“ダラダラ飲み”、ほろ酔い顔にスタッフもメロメロ
週刊ポスト
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン