国際情報

韓国芸能人「独島は韓国のもの」発言は非国民扱い回避のため

 年々増え続ける日本の韓流ファン。最近では“イケメン俳優”だけでなく、K-POPの男女アイドルグループも次々と日本に上陸、日本人ファンを魅了している。しかし、こうした韓流芸能人が実は韓国内では「反日」を叫んでいるとしたらどうだろう。知られざる韓流芸能人の「独島パフォーマンス」の実態を在韓ジャーナリスト、竹嶋渉氏がレポートする。

 * * *
 韓国のエンタテインメントが日本に進出してきているが、ここで気になるのは、日本で活動する韓流スターやアイドル(以下、韓流芸能人)が竹島に対して、韓国内でどう発言しているかだ。

 結論から言えば、彼らも韓国人。そしてあくまでも大衆迎合の人気商売だから、韓国で行なう言動は「当然、独島は韓国領」「日本の領土主張は妄言(たわごと)」、そして「独島、韓国を愛してます」ということだ。

 言動はおおむね2つのパターンに分けられる。

 まず、公式の場で「独島は韓国の領土です」「日本の領土的欲望に怒りを感じます」などとぶちあげる直接糾弾スタイル。次に国内の独島関連イベントなどで「独島は我が領土」を歌う(そうした歌まであるのだ)などして間接的に領土的主張と愛国心をアピールするスタイル。

 今年の2月には俳優、ソン・ジュンギが日本でのロケ中、日本人を相手に「キムチは韓国の食べ物。独島は我が国の領土」と強調したことが報じられ話題となった。これは前者のパターンに当たる。

 2005年4月には俳優のチャ・インピョが台湾での記者会見で「独島は我が領土」を歌ったが、台湾人が竹島問題や独島の歌に関心があるとは思えないから、これは多分に韓国内の世論と人気を意識したパフォーマンスだったのだろう。これが後者のパターンに当たる。

 韓国では「独島は韓国領」というのは常識以前の問題で、そう思わないのは「売国奴」「非国民」という認識だから、芸能人が独島関連発言をしたり、キャンペーンに参加することは、言わば当然のことなのである。

※SAPIO2011年10月5日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
「埼玉を日本一の『うどん県』にする会」の会長である永谷晶久さん
《都道府県魅力度ランキングで最下位の悲報!》「埼玉には『うどん』がある」「埼玉のうどんの最大の魅力は、多様性」と“埼玉を日本一の「うどん県」にする会”の会長が断言
NEWSポストセブン
受賞者のうち、一際注目を集めたのがシドニー・スウィーニー(インスタグラムより)
「使用済みのお風呂の水を使った商品を販売」アメリカ人気若手女優(28)、レッドカーペットで“丸出し姿”に賛否集まる 「汚い男子たち」に呼びかける広告で注目
NEWSポストセブン
新関脇・安青錦にインタビュー
【独占告白】ウクライナ出身の新関脇・安青錦、大関昇進に意欲満々「三賞では満足はしていない。全部勝てば優勝できる」 若隆景の取り口を参考にさらなる高みへ
週刊ポスト
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
《出所後の“激痩せ姿”を目撃》芸能活動再開の俳優・新井浩文、仮出所後に明かした“復帰への覚悟”「ウチも性格上、ぱぁーっと言いたいタイプなんですけど」
NEWSポストセブン
”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン