ライフ

80年代のエレベーターガール あまりに壮絶ないじめと仕返し

 職場の上下関係が厳しい……と悩む方も多いだろうが、一見華やかに見える世界でもそれは同様。かつてデパートの「エレベーターガール」は憧れの職業ではあったものの、そこには阿鼻叫喚の地獄絵図があった。1988年、都内の某デパートに入社3年め、エレベーター係のCさん(20)は、先輩の体育会系ノリの厳しい指導への不満を語っていたが、復讐がエスカレートしていったのだ。(女性セブン1988年10月6日号より)

* * *
 私の勤める会社が特殊なのかもしれないけど、学校の運動部のノリなんですね。最初の1年は先輩後輩の規律がすごく厳しい。「上へまいりま~す」というときの手が曲がっているとか、気取ったいい方をするんじゃないとか、きつい調子で直されるんです。

 一対一で何度も同じことをさせられて、なかには泣くまでやらされた人もいます。30センチの物差しを持ってくる先輩もいて、手のあげ方が悪かったりすると、ビシッと、すぐそれが飛んでくるんです。

 そのうち、いじめられた人たちが自然と固まってしまうんです。で、先輩のお気に入りのコっているでしょ。その子たちに、先輩のうらみ、つらみを向けるわけ。

 そのなかのひとりが休憩時間によく先輩たちにお菓子をあげてたの。生シュークリームが好きな先輩がいて、たいていそれなのね。そこで、生シュークリームを1週間くらい前から仕込んでおいて隠しておき、クリームだけを彼女が買ったものと入れ替えるの。

 6個あったら4個だけ腐ったやつに替えておくのよ。腐ってないやつは形を崩しておくのね。すると彼女、きれいな形をしたほうから先輩にあげるでしょ。じつは、それが腐った生シューなのよね。

 先輩たちにかわいがられてるコで、唇が赤いのを自慢してるコがいたのね。そのコの口紅の中に縫い針を埋め込んでおいたのよ。

 ある日、帰りぎわにロッカールームで「キャーッ」彼女の唇から鮮血がポタポタ落ちてたわ。私たち、「アラ、唇が赤いの自慢だっていったって、なにも血染めにすることないじゃない」って冷ややかなもんよ。

 それから、いつもファッションを自慢してるコがいたの。ある日、彼女がまっ白のパンツルックできたの。ソレーッてなもんよ。

 勤務時間中は制服だから、私服はロッカーにかけてあるわけ。で、私たちのなかで生理中のコがいて、そのコのタンポンを、そのボディコンのまっ白いパンツの股の部分にはさみつけておいたのよ。

 帰りぎわ、彼女が着替えるときになって「ワーッ」と大騒ぎ。でも、証拠がないんだもん、結局、泣き寝入りよ。

関連記事

トピックス

役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン