ライフ

『ホンマでっか!?』の脳科学者「祖母は孫の頭をよくする」

いつの時代も争いごとの火種となるのが嫁と姑の関係だ。しかし、脳科学的観点を導入することで、その関係も改善されるという。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でおなじみの脳科学者・澤口俊之氏が、嫁と姑について語ってくれた。

* * *
人間関係はお互いのことを理解しようと努力し、それぞれの良いところを見つけることが解決の第一歩になります。そこで、相手を理解するための材料として脳科学的、生物学的に嫁と姑について考えてみることにしましょう。

嫁と姑の関係は、脳科学的にも、生物学的観点からも、嫁は子供を産み、姑に子育てを手伝ってもらうのが理想です。つまり、協力し合って子育てをするべきなのです。

姑が孫の世話をすることは大変重要で、中高年になってからも脳を発達させること、長生きすることにつながります。

脳の発達や能力、働きは、20才ぐらいをピークに低下していきます。ところが、脳には、年齢に関係なく活性化したり、発達させたりすることができるものがあるのです。そのひとつに、いろいろな体験や経験から発達する能力「結晶性能力」があります。

これは、いわゆる「経験知」に近いもので、記憶(知識や経験)を増やし、それを上手く活用して適切な判断や決断をする能力です。

姑が「私は、○○をして失敗したからあなたは気をつけなさい」と嫁に助言したり、諭すことができたりするのは、結晶性能力の働きからです。また、結晶性能力は、普通に生活していても、長く生きていれば自ずと知識と経験が増えるため、高齢になればなるほど向上していきます。

祖母(姑)が身近にいる幼児のほうが、そうではない幼児よりも知能が高いというデータもあるので、「祖母は、孫の頭をよくする」ということもいえます。

※女性セブン2011年10月27日号

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン